もう4年前の話です。
まさか自分がモンゴルなんて国に行くことになるなんて、思ってもみませんでした。
それは、社長の気まぐれから始まって…
あれよあれよという間に、話が現実になりました。
丁度このゴールデンウィークが始まるときでした。飛行機のアクセスが悪くて、仁川国際空港で5時間以上も待ったのを覚えています。
現地に着いたら、お迎えに2人も来てくれていて、日本語が話せる通訳さん、とても良い人のドライバーの二人でした。
私はミュージシャン仲間で、モンゴル語を勉強された方がいらっしゃって、少しのジョークが混ざった挨拶をすると、これがウケて(笑)楽しさと少しの緊張の出張が始まりました。
兎に角長旅だったので、ホテルに着いたらビールを探しました。そして、冷蔵庫の中にあったビールを取り出したのですが、栓抜きがありません!通訳さんに「栓抜きありませんか?」とききますと「歯で開けてください」と言われ(笑)ホテルのフロントに訊きますと、そこでも「歯で開けてください」と言われ(笑)どんなとこやねん!と何回もツッコミました(笑)
そう言ってたらホテルは停電になるし…本当に焦ることばっかりでした!
次の日、通訳さん同行の元営業活動を行いました。ある程度運転してくれたのですが、都合で車が使えないときはタクシーにしようと言われました。
しかし、タクシーが見当たらないのです…
どうするのかな?と思ってたら、その辺に突っ立って、手を振り上げました。
????
と思ってると、何の変哲も無い普通の車が止まりました。
そして彼女が「乗ってください」と言うではありませんか!
少し戸惑ってると、彼女が教えてくれました。モンゴルではタクシーが無くて、こうして適当に手を上げると、タクシーのバイトをしたい庶民が止まってくれる。後は値段交渉して乗れば良い!
へー!って思ったけど、そんなん俺一人やったらどうすんねん?と微妙に焦りが(笑)
しかし、モンゴルって、実は凄い親日の国なんです。東日本大震災の時も、何処よりも真っ先に義援金を送ってくれたのがモンゴルでした。それもあって、日本への留学生も多く、タクシーに乗ると、日本語を話す人に何人も会いました。
食べ物は兎に角肉🍖🍗です!
肉🍖肉🍗肉🍖!
だから力持ちが多いですよ!
女性も背が高くて、たくましい方が多いです。
痴漢なんてしようものなら、思いっ切り引っぱたかれるらしいです(笑)だから、モンゴルの痴漢はゼロみたいですね!
言葉が通じなくても、毎日顔を会わしてると少しずつ現地の人とも仲良くなります。3日目の夜だったと思います。空港まで迎えに来てくれたドライバーさんが、観光に連れて行ってくれました。
二人とも身振り手振りで話ながら(笑)本当に楽しい夜でした。
そんな時、1番助けてくれるもの!それが音楽なんです。彼の好きな音楽を車で掛けてくれましたが、ずっしり重たいブルース調のギターでした。歌声も低い声が格好良くて、しびれましたね。
皆と仲良くなって、もうちょっと居たいな…って思う頃に、私は帰国の途につきました。
お別れの時にささやかなプレゼントを頂きました。
それがこれです…
そう、栓抜きでした(笑)
皆がいっぱいの笑顔で私を送り出してくれました。
また会いましょう!
そう願って別れたけど…
皆どうしてるのかな?
あれから4年…残念ながら今は誰もその会社に残ってません。
その内日本に移り住んだお二人とは今でも繋がってます。ライブにも来てくれました。
この栓抜きを眺めながら、懐かしく思い出しました。
今は、そんな思い出を懐かしく胸に秘めて、精一杯歌うことしか出来ません。
皆、お元気で!
そして、いつかまた会いましょう。