健康診断でひっかかった腎機能。
近くの腎臓病・透析治療に特化したクリニックでの再検査が終わった。
結論を言うと、軽めの慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)ということでした。
慌てて対処する必要はないけれど、半年~1年後に再検査をして様子を見ましょう。
とのこと。
深刻な状況じゃなくて良かった。
ちなみに検査費用は総額3万2,000円(自己負担額は9,600円程度)だった。
●初診料、再診料:3,730円(1,100円)
●尿・血液検査:17,000円(5,100円)
●超音波検査:5,300円(1,600円)
●栄養指導等:5,600円(1,680円)
これからも悪化してないかウォッチしていくのに毎年1万円かかるってことかー。
数字のいっぱい印刷された紙を渡されました。
これ、内容をちゃんと理解しようとするとけっこう大変。
今回1万円出費もあったし、勉強してちゃんと理解してみよう。
検査内容は全部で4項目。
①血液検査、②採尿、③クレアチンクリアランスという24時間蓄尿検査、そして④腎超音波検査。
①血液検査
シスタチンCという血液検査をした。
健康診断では、血液中のクレアチニン量が多いと言うことでひっかかった。
復習するとクレアチニンは筋肉で作られる老廃物で尿となって排出されるべき物質。
腎臓の働きが悪くなると、排出されず血液中に溜まっていく。
ただしクレアチニンは体の筋肉量が多いと高めに出て、正確な診断ができないことがある。
だもんで、今回はクレアチン検査よりちょっとお高いシスタチンCの検査値を使う。
シスタチンCも腎機能が弱ると血中にたまるもの。
ただし筋肉量の影響を受けにくいのでより正確な診断ができる。
基準値は、約0.7-0.9mg/L。
1.04だった。やっぱり高めに出てる。
ただし、これを年齢と性別の要素を加えて算出したものがeGFR-cys。
60ml/L以下で異常と判断。これが約70ml/Lだった。
70mlだと慢性腎臓病の状態はワンランク軽くなってG2となる。
思ったより軽めかな。ちょっと安心。
③尿検査
尿に蛋白が出てるかどうかの検査。大丈夫だった。
④蓄尿検査
こっちは同じ尿検査でも、宿題として後日提出するけっこう大変なやつ。
ある1日、24時間分の尿を集めてそこから尿を採取する。
いつもやる朝一回だけ取るのより、尿の成分を精密に調べれる。
排尿ごとにコップに入れて大きな袋に移す。楽しい作業ではない。
取り漏れないことに意味があるので、その日は基本外出できない。
これをクレアチニン・クリアランス(CCr)といって、クレアチニンが実際にどのくらい腎臓で排泄されているかを見る。
腎機能を最も正確に把握できるらしい。
悪化するとろ過される量が減るため、クレアチニン・クリアランスの値も下がる。
正常値は100~120ml/分で、これが102.54だった。
正常だ。
ただしここから算出したeGFRは55とやはり低めに出た。
この辺はいいんだか悪いんだか。
同じ検査で、尿中のたんぱく質の量も出る。
たんぱく質はからだにとって大切な成分で、健康ならほとんど尿に混ざらない。
でも腎臓に病気が起きると、ろ過機能をもつ糸球体を通過して尿に出るようになる。
私の場合、一日あたり35㎎出てた。一応基準値は21-120ということ。
あと畜尿からは一日あたりのタンパク質摂取量と塩分の摂取量も出て、それぞれ62.83gと5.8gでこれらも問題なかった。
④腎超音波検査
エコー検査というやつ。超音波を使って腎臓の大きさとか形を観察する。今回特に異常は認められなかったとのこと。
とりあえず、今回はこんなところ。
参考になった人がいれば幸い。