私はYouTubeで、日テレのライブを途中まで見ました。
いつもは相手の言質をとって謝罪しろとか辞任しろと騒ぎ立てる小西さんが、逆に苦境に立っている。
自民党議員らは、
地元で支持者相手に、調子に乗って気分良くしゃべってるのを切り取られて炎上し、
責任をとらされるってことをよく経験しているから、
ざまぁ、という気になってるのかな。
そもそもサル発言のきっかけ、そこをまず知りたいんだけどね。
憲法にめちゃ詳しい小西さん、まあ改憲には強く反対する人のひとりですが、
衆院憲法審なるものが毎週開催されることに対して、
なにゆえにここまで激しく反応し罵倒したのか。
見渡してもどこにも書かれてない。
もうそこはぶっとんで、人をサル呼ばわりした男、国会を侮辱した男、報道の自由を巡って自民党をあんだけ攻めといて自分の都合の悪い切り取られ方をしたら新聞社を脅迫するブーメラン男、として血祭りにあげられてる。
もちろんこれまでの小西さんを知ってるから気の毒には思わないけど、さりとていい気味とも思わない。
政治ってこんなんでしたっけ?
最近読んだ「朝日新聞政治部」。
新聞記者は、他社を出し抜くことがとにかく肝要なんだって。
記者として採用されて地方の警察を担当するときも、
政治部で政治家を担当するときも、
取材先の懐に入って個人的な関係を築き、
情報を優先的にもらって特ダネを連発させると昇進への道につながるみたい。
警察署長も政治家も、話し相手になって聞き分けの良い記者を子飼いにして、
戦略的に情報をリークする際に、その記者に手柄を与える。
持ちつ持たれつつの信頼関係。
だから、通常政治家がオフレコと言えばオフレコなのよ。
素人からすると、そもそもオフレコと言いつつなんで大勢の前で話すのかと思います。
思うに、メディアと政治家が外で言えない本音とか秘密を共有して、信頼関係を深めてるってことなのかな。
今回はその暗黙の了解が覆されたんですね。
オフレコを暴露される騒ぎって、2011年に松本龍という政治家がやられました。
さんざん宮城県知事にいばり倒して『いまの書いたらもうその社は終わりだから』という台詞を放った。
どの社もそれに従ったけど、
耐えかねたTBS系の東北放送が唯一全部流す。
炎上して松本議員は復興担当大臣を辞任、翌年の選挙も大差で負けて結局政界を引退し、
6年後67歳にして他界した。
向かうところ敵なしと思わせる神経と弁舌をもって注目を集めていたコニタン。
さすがにTBSも朝日も今回は助け舟を出せないレベル。
立憲民主も、一転して小西さんが負債になってしまったけど、
このまま黙して台風が過ぎ去るのを待てるのか。
この場をしのげれば自民党への刺客としてまた活躍できると思うけど、それを自民が見逃すかどうか。
小西をもう一段なんとかしないと解散総選挙するよ、
今選挙したら立民議員は大勢失業するけどいいの?って脅すとか。
勝手に想像してますが。
これはこれで、新聞も週刊誌も嬉々として特ダネを競ってるんだろうね。