これも素晴らしい本でした。
著者は窪田真之さん。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト。
楽天証券経済研究所。どういう組織なんでしょうか。
よくわかりませんが、独立した会社ではなさそう。
楽天証券の一部門なんでしょうか。
10人くらいの担当者がいて、チーフストラテジストは一番偉い人みたいです。
楽天証券が投資情報を発信するために、専門家をヘッドハントして作った少数先鋭の部署ということでしょうか。
YouTubeのトウシルというチャンネルでもここの担当者が出演しています。
窪田さんは、8月24日発信分で三菱UFJと三井住友FGを評価しています。
余談ですが、この時の資料に三井住友の株を9000株保有していると注釈がありました。
今株価は4200円ほどですから、三井住友株だけで3800万円の資産があり年に200万円近い配当がある。
下世話ですが、すごいですね。
さてこの本ですが、日本株は過小評価されてますよ、日経平均3万円は決して高くないですよと言われてます。
根拠はいろいろあるんですが、ひとつ、日本は生産性が低いとよく言われるけれども、正確な事務能力、細部にこだわる製品、きめ細かいサービスなど、生産性として数字で出にくい品質へのこだわりが、海外製品との差別化を生んでいて、競争力の源泉になっている、というくだりがあってこれには強くうなずきました。
欧米のものさしで日本企業、日本の勤労者の質を計ってけなすもんじゃないよ!と言いたい。
また、企業の持ち株とか不動産などの含み資産に注目されていて、私もここで紹介されている金融機関とか不動産会社、倉庫株などを買いました。
手元に置いてなんどか読み返してます。