あのとき言えなかった言葉を、もう一度言おう! | やさしいカウンセリング 心屋*東京都

やさしいカウンセリング 心屋*東京都

東京で活動している、心屋認定カウンセラーです。
元・保育士、元ひきこもり。

現在、親子(父・子)でカウンセラーとして活躍中♪

「見捨てないで」

 

「ちゃんと出来なかったとしても、見捨てないで」

 

 

「守って」

 

「自分のことを自分で出来なかったとしても、ボクのことを守ってよ」

 

 

「好きなことをさせて!」

 

「お父さんがボクの人生をコントロールしないでよ!」

 

 

 

 

 

これらは、私の中から出てきた言葉です。

 

 

 

私(かずちゃん)の子どもの頃に、父親に対して、言いたかった言葉。

 

伝えたかったけど、伝えられなかった思い。

 

 

 

それらがふとしたきっかけで、ぶわ~っと出てくることがあります。

 

 

 

 

そういう時は、次から次へと感情が溢れてきちゃうので、

 

自分を受け止める時間をつくることにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの父は、厳格な人でした。

(でした…というのは、今はもうだいぶ性格が変わっちゃったからです)

 

 

 

できない、ということに過剰に反応するところがあって、

 

 

「なんでお前は、そんなこともできないんだ!」

 

「もういい、俺は先に行く!」

 

「もういいから、やるな!!」

 

 

こういう言葉を、私はしょっちゅう浴びせられていました。

 

 

 

 

 

突き放すことによって、こちらを怯えさせて

 

もし出来なければ、見捨てるかもしれないという恐怖感をチラつかせ

 

 

物事を半ば強制的に教え込もうとする。

 

強引に出来るようにさせようとする。

 

…そういう手法の子育てをしていた父。

 

 

 

 

 

子どもの頃、自分が感じていた思いは

 

 

不満や怒り、理不尽な扱いを受けた悲しみ、

 

自分の気持ちを理解してくれなかった父への、憎しみに似たような気持ち。

 

 

 

こういう気持ちが出てきた日は、自分がもういいと思えるまで、

 

徹底して口に出して吐き出していきます。

 

 

 

 

 

 

 

「助けてよ」「守ってよ」「見捨てないでよ」

 

小さい頃に感じていた、自分の気持ちをひとしきり言っていくと…

 

 

だんだん気持ちが落ち着いてきます。

 

 

 

そうやって自分の気持ちをある程度言い切って、落ち着いてくるころ

 

予想外に、今度はべつの気持ちが

 

言葉になって口から出てきたりします。

 

 

 

 

 

 

 

「だけど…       」

 

 

お父さんも大変だったんだ。

 

仕事が忙しくて、悩みを抱えて、ボクのことまで手を掛けられなかったんだ。

 

 

だけどボクのことを心配していた。

 

だから束縛したんだ。

 

 

 

束縛して、自由を奪って、自由にさせないことで、ボクを守ろうとしたんだ。

 

 

 

安全な自分の目が届くところに、ボクを縛り付けたんだ。

 

 

それは、ボクのことを愛していたからだ。

 

ボクのことを心配していたからだ。

 

 

 

忙しくて悩みを抱えていたお父さんは、ボクのために、そういうことしか出来なかったんだ。

 

 

 

 

お父さんも大変だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに書いた言葉がぜんぶ口から出て、しばらく経つと

 

私の気持ちは軽くなっていました。

 

 

 

なぜかテンションが高くって、今まで沈んでいたのがウソみたいな気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもの頃に言いたくて、でも言えなかった言葉の数々。

 

それらに気づき、言えたことで、

 

 

自分の感情に蓋をしていた、思いの塊のようなものが、

 

言葉といっしょに流れて出たのでしだ。

 

 

 

 

ごほうび…という訳ではないけれど、

 

私は、気晴らしに外へと遊びに行きました。

 

 

外は晴れていて、清々しい気分だった。