これは、夏河が
引っ越しをした日の出来事です。
(過去のことです)
引っ越しの日が近づいてくると、自分の心境よりも先に
周りに変化が現れるものですね。
うちの場合はまず父親にきました。
引っ越しの日が近づくにつれて、独り言が多くなってくるんですね
ひとり言が…(笑)
おれに聞かせてるのか分からないけれど
「お前がいなくなったら、母ちゃんと2人でやっていく自信がない…」
はぁそうですか…(・∀・)
「おれは、ひとり暮らしをしたことがなかったなぁ…」
初耳だす。
息子のことを見て、自分の人生になにか思うことでもあるんだろうか…
「お前が出て行ったら、おれは誰のためにご飯をつくればいいんだ…」
おいおいおいおいおーい(^▽^:)
つくってあげなよー。
アンタの妻にさー。
っていうかこのセリフってさあ(笑)
ツッコミどころが多いんですけど!
かわいいーでしょ~。
うちの父ちゃん。
自分が今いる場所から
動く
っていうのは、なかなか面白くて
環境が変わろうとすると、
前の環境では気づかなかった色々なことに
気づくことがある。
それは
へーあなたってそう思ってたんだ…っていうような、以外な一面を知ることだったり
自分はこーいう感じ方をするんだ…っていうような、自分自身を発見することだったり
以外と心配されていることに気づいたり
愛されていたことを実感する機会になったり…(∨v∨)
家を出る日になると、前日までは平気だった かずちゃんの心にも変化があって
これから去る部屋を見ていると 感じるものがあった。
〝過去の自分のもの〟
を、未来の自分が見ている
という感覚があった。
キレイなことを言うと、
今までお世話になりました、ありがとう…という、自然に生まれる感謝の感覚であり
寂しさであり
汚いことを言うと、
よく今までこんな不便な部屋で生活をしていたなぁ…次はもっと見直そう、という生活習慣への気づきだった。
いずれにしても動いていなければ感じない、レアな経験だった。
かずちゃんは、ナスを見るととりあえず買う。
今夜はなにをつくろうかねぇ