先週、新聞のテレビ番組欄を見て、

NHK教育テレビで、

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲7番(ラズモフスキー第1番)

をやるというので、朝から、絶対見ようと楽しみにしていました。

 

実は、ラズモフスキー1番を聞くのは久しぶり。

 

ベートーヴェンが36歳のときの作品で、

ラズモフスキー伯爵に献呈したためにこの名がある。

 

ラズモフスキーは、ロシアの伯爵で、

ハプスブルク家のウィーン大使としてウィーンに滞在していた。

ロシア名門の貴族です。

大使とは、要するに、外交官のトップです。

 

 

ラズモフスキーは、バイオリンも弾く人で、

自ら弦楽四重奏団を結成している。

 

その彼が、ベートーヴェンの名声を知っていたので

弦楽四重奏曲の作曲を頼んだことから、

ベートーヴェンがこれを受けて、3曲作って献呈した。

 

こんな人から作曲を依頼されるので、

当時のベートーヴェンの大スターぶりがわかります。

 

 

大変に気品と品格のある、格調高く、高貴な曲です。

(ベートーヴェンの音楽は、皆、そうですが)

 

とくに、このラズモフスキー第1番は、「迷い」がない。

ジェントルマンというにふさわしい音楽です。

 

 

ラズモフスキーは、曲の中にロシアのメロディーを入れるように

注文していたことから、ベートーヴェンは、きちんと入れています。

ラズモフスキー第1番の場合は、4楽章の冒頭の主題。

ラズモフスキーはウクライナ出身で、

ウクライナの民謡が入れられているというもの。

 

私がこの曲で一番好きなのは、やはり1楽章

夜、テレビで久しぶりに聞こうと鼻歌歌いながら過ごしました。

 

 

ところが、です。

 

なんと、

番組では、1、2楽章はカット。

3、4楽章だけやりました。

 

悲劇です。

ありえない悲劇に見舞われてしまいました。

衝撃で、固まりました。

 

私の脳は、もう耐えられません。

 

 

こんな感じです。

美味しいケーキと紅茶が出ます、

というメニューを聞いていた。

しかし、

 

メニュー変わりました、

出てきたものは、紅茶だけ

 

 

これ、どうなりますか?

頭の中にはケーキホルモンが出ていたはずが、

収まらないですよね。

 

 

朝から、私の脳の中には、

ラズモフスキー第1番1楽章ホルモンが出つづけていた。

 

当然ながら、

番組終わった後、夜11時過ぎていたのに、

CDで1楽章の聞きまくり。

 

1楽章ホルモンが出すぎてしまっていたので、

1回聞いただけでは収まらない。

 

 

気づいたら夜12時過ぎてしまっていました。

 

もう、NHKに抗議ですよね!

最初から、3、4楽章って書いておいてください。

普通、ラズモフスキー第1番で1楽章を抜かすセンスって、

ありえません!

 

 

 

おわり もやもや もやもや