雨の季節です。
私は、雨の日は嫌いではない。
自然というものを間近に感じられるものの1つだからでしょうか。
建物の中から雨の音を聞き、暗い空を眺めるのは悪くない。
外出するのは億劫になることもあるけれど、
レインシューズに傘というのを楽しむようにすればなんとかなる。
もっとも、最近のように災害になるような雨はおやめいただきたいですよ、
天の神様よ。
雨にまつわる名曲はいくつもあります。
芸術家たちも、雨には感情をかき立てられるものがあったのではないでしょうか。
有名すぎるものが、ショパンの雨だれ。
他にブラームスのバイオリンソナタ雨の音。
複雑な音の動きが、雨の音をイメージしているのでしょうか。
面白い曲です。
八代亜紀さんの雨雨降れ降れもっと触れ。
雨になると愛しい人が来るんでしたっけ。
雨を恋しく思う。
ベートーヴェンの交響曲第6番田園の4楽章は、嵐。
ベートーヴェンは、嵐を書きたくて書いているわけではない。
嵐が遠ざかり、黒い雲の間から明るい日差しが降りてきて、
ホルンが牧歌を歌い、やがて喜びの爆発。
ここは、ベートーヴェンの真骨頂。
ベートーヴェンも感動したのでしょう。
あんなに酷い嵐でも、必ず過ぎ去り、やがて光輝くような
田園風景がまた戻ってくる。
ベートーヴェンはその感動を、
4楽章の「嵐」と、5楽章の「嵐のあとの農民たちの喜び」
というタイトルつきで書いたのですね。
第5番運命交響曲と並行して書かれ、
田園と運命は、性格が全く違うと言われているが、
実は、嵐が終わって喜びがやってくるというのは、
運命と全く同じ性格ではないか、
と気づいたのは中学生のころだったと思います。
なぜなら、運命交響曲も、苦悩から歓喜へ。
ハ短調から、最後はハ長調になって喜びの歌が歌われます。
雨の音を聞きながら、しばしばそんなことを思いながら、
しかし、私は、今日もパソコンを打ちながら仕事。
外出もあるので、それまでにやむといいなあと思いつつ。
ではまた。
ありがとう