来年に行われるショパンコンクールの課題曲が

発表されたようですね。

 

かなり大きく変わったようで、興味持ちました。

特に、ファイナルに、

ピアノ協奏曲の1番または2番のいずれか、

というのは変わっていませんが、

プラス、幻想ポロネーズが必須となっています。

 

 

第3ラウンドでは、

ピアノソナタ2番または3番のいずれかになり、

24の前奏曲は外されたこと、

ソナタの1楽章導入部の「繰り返し」はしないこと。

 

もっと興味深いのは、

ナショナルエディション(エキエル版)とされていたのが、

特に、指定がなくなったこと。

 

ざっと見ただけなので、あってるのか自信がありませんが、

違っていたらご容赦ください。

 

 

エキエル版指定が外されたすれば、とても興味深いのです。

私も知っていますが、

今でも、パデレフスキー版で練習されている音大の学生さんは

おられます。

 

エキエル氏が、多大なる研究により、エキエル版が

できたのは間違いないこととはいえ、

それ以外のものがすべて否定されてしまうような形になるのは

よろしくないと判断したのかどうなのか、

ショパンコンクール主催者側の意向に興味を持ちました。

 

 

特に、エキエル版というのは、

私も、勧められて、使ったことがありますが、

音が違う、フレーズ感が全く違う、

など、かなり新しいものを感じました。

 

昔の大ピアニスト時代のCDを聞くと、やはり違う。

 

 

いろいろな版の演奏があってもよいし、

最近、言われる多様性。

 

ショパンコンクールが、

次世代のピアニストに何を求めているのか。

 

とくに、ピアノ部門での最高レベルのコンクールに違いありませんから、

そのあり方は大きいと思います。

クラシック音楽全般にも影響与えることもあるかもしれません。

 

前回のショパンコンクールは、

審査については、なにかと言われております。

 

各審査員の採点が公開されていますが、

細かな分析をして面白い指摘をしているブログなどもあったりします。

 

権威あるショパンコンクールですから、

審査のあり方もかなり難しいのかと。

 

これから、

皆、同じエキエル版で、方向性が似てしまう、

というようなものから決別していくのか。

 

もっと多様な可能性を認めていくのか。

 

採点はさらに難しくなるようにも思いますが、

来年は、注目ですね。

 

 

ではまた。

ありがとうラブレター ラブレター