今度、あるホールで演奏することになっている。

 

 

初めてのホールは心配なので、

たまたま、そこで行われるコンサートを

聞きに行くことにしました。

 

 

私は、コンサートというと、

そのときばかりは、仕事を離れる覚悟で、

少し早めに出て、近くの喫茶店などで軽食と、

コーヒーを飲みながら本を読んで開場を待つ。

 

というのがよくあるパターンなのです。

 

 

今回も、そうしようと、一応、ネットで回りの飲食店をチェックして

出掛けたつもりでした。

 

が、行ってみると!

 

お店、ほとんど閉まっているではありませんか!

しかも、街全体がものすごく古びている。

 

 

喫茶店らしきものがあるにはありましたが、

外国人がやっているんでしょうか。

中をのぞくと、何となく入りづらい。

(外国人が嫌だ、というわけではありませんが)

 

 

他にはラーメン屋。

カウンター席しかないような、

しかも、おじさま(おっさん。笑)方しか行かないようなラーメン屋。

 

仕事の合間ならこういうところに行くこともないわけではないのですが、

コンサートなので、ちょこっとはお洒落をしている私としては、

入りづらい。

 

 

この街がこんなに廃れているとは、正直、驚きました。

 

 

お腹はとてもすいていて、何も食べずにいるのは不安でした。

 

楽章と楽章の合間にお腹が鳴るのはまだいいとしても、

緩徐楽章の、静かな感動的な場面でお腹が鳴るのは避けたいです。

 

 

ホールにレストランはない。

あっても、コロナ以後、やってないのは確実。

 

コンビニがあったので、やむを得ず、お茶とおにぎりを買って、

ホールに向かうことにしました。

 

 

 

かなり早めに到着し、係りの方に声をおかけし、

ロビーの空いているソファーに座らせてもらいました。

飲食してもいいか尋ねたら、全く問題ないとのこと。

 

およそ、施設を借りているコンサート関係者の方のようなので、

ホールの規則には無関心のようでした。

 

 

しかし、こんなところでお茶とおにぎりを食べられるとは、

私の度胸も大したもんだと、何か、変な自慢が沸き起こりました。

 

 

ようやくお腹を満たし、暖をとって落ち着くと、本を読んでいるうちに、

開場の時間がきました。

 

 

ネットで見るとゴージャスなホールに見えましたが、

実際、中に入ってみると、古く、さほどのきらびやか感はなかった。

 

 

まあ、こんなに、回りに飲食店がないのだから、そんなもんでしょう。

 

 

席数も多くない。

今は、どこの自治体も1つはホールを持ってみる。

そういう一環で作ったホールではないか。

 

 

若い演奏家(まだ学生さん)の集まりだったのですが、

エネルギッシュな、堂々とした演奏でした。

 

その才能はさることながら、

ここまでの音楽にするために、どんなに日々の努力が

続けられているのだろうかと想像しました。

 

ピアノはスタインウェイなのに、

ホールの作りのせいか、あまり響かない。

 

 

学生さんの演奏だったので、会場には多くの知人友人が

駆けつけているようでした。

 

それにはふさわしい、温かみのあるホールだなあと思った次第。

終了後は、演奏者全員が、入口に立ち、来場者と挨拶を交わしていました。

 

そういうのもいい感じですね。

 

 

 

ホールのことはわかったし、

若い演奏が聞けたし、

実りはあった半日でした。

 

しかし、ホント、お店のことは気をつけないといけませんね!

 

 

ではまた。

ありがとうルンルン ルンルン