第九の4楽章は、

ご存知のとおり、オーケストラと、

バス、テノール、アルト、ソプラノの混声合唱団

バリトン、テノール、アルト、ソプラノの4人のソロ歌手

でできています。

 

 

音楽の内容とはあまり関係ないことですが、

生のコンサートを聴きに行くならば、

私がちょっと、注目しているところをコラム的に。

 

 

この合唱団とソロ歌手たちが、いつ、

舞台に上がるか、というのが、

実は、いろいろなパターンがあります。

 

 

オーケストラと一緒に、

最初から舞台に上がっていて、

1楽章から3楽章の間は座って聞いて待っているパターン

 

 

これとは、別に、

2楽章が終わった後で、

舞台に上がってくるパターンがあります。

 

 

このとき、たいてい、会場から拍手が起きます。

合唱団はそのまま座って3楽章を聞きます。

立ちっぱなしもあるかもしれませんが、

高齢の集団だと、万が一に目眩などしたら大変ですからね。

 

 

どっちがいいか、なんて、あまり大きく気にはしませんが、

しかし、2楽章が終わった後で入ってくるパターンは、

そこで拍手が起こるので、なんか、集中力が途切れるような

気がしないでもない。

 

 

ただ、

若手の合唱団だったり、

アマチュア合唱団の場合は、最初から舞台に入れている

パターンが多いような気がします。

絶対とは言いませんが。

 

 

お偉い合唱団の場合は、

2楽章が終わってから登場させて、

拍手を浴びるに値するってことです。

また、お偉い合唱団を、

1楽章、2楽章の間、舞台で待たせるなんて。。

ということもあるかもしれません。

 

 

なんとなく、です。

絶対ではありません。

 

 

1楽章が終わると、2楽章に入る前に、

指揮者は、若干、間をとり、

会場の観客は、この間に咳ばらいをしてみたり、

体をほぐしたり、ということをします。

 

 

2楽章と3楽章の間も、

合唱団が入場するか否かにかかわらず、

大抵は、少し、間をとります。

 

しかし、

3楽章と4楽章は、いろいろなパターンがあります。

 

 

1楽章と2楽章、

2楽章と3楽章、

と同じように、間をとる指揮者もあります。

 

 

しかし、3楽章が終わると、間髪入れず

一気に4楽章の、あの不協和音をけたたましく

鳴り散らす、というパターンがあるのです!

結構、多いように思います。

 

これは、集中力が続いて、私は好きです。

ただし、

3楽章が15分超、4楽章は20分くらいですから、

かなり集中力を要しますが。

 

 

このとき、一挙に合唱団が立ち上がるパターンと、

もう少し後に立ち上がるパターンもあります。

 

 

いずれにしても、

3楽章で天国のように美しく優しい音楽に包まれた後、

一挙に訪れる大音量の不協和音。

 

 

ドキドキ、ブルブルします笑い泣き

 

 

まるで、

飛行機の離陸の場面のようです。

 

 

滑走路をとろりとろりと進んでゆき、

一度、止まったと思うと、

一挙に加速して、飛び立ちますよね。

 

 

きたきたきたーーー

って感じで。

あんなイメージですね。

 

 

それと、

テレビで見たり、舞台側の席に座るとわかりますが、

指揮者が一緒に歌っているパターンもあります。

 

結構、感動的です。

バーンスタインとか、井上道義さんとか、

ズービン・メータもあったかな。

わりと多くの指揮者が歌っています。

感極まって、自然と歌ってしまうんでしょうね。

 

 

こんな舞台上のパターンは、

ベートーヴェンのあずかり知らぬところですが、

指揮者がいろんなことを考えてやっているのでしょう。

 

 

あと、

オーケストラが入ってきたときに、

私が自然と一番最初に着目するのは、

配置です。

 

特に、コントラバスの位置です。

 

まあ、大抵は、客席から向かって右側の奥ですが、

たま~に、向かって左側の、

バイオリンの後ろ側とか、

真ん中の一番後ろ、って配置もあります。

 

 

どこから聞こえてくるのか、

覚悟はしておきたいので、配置は

結構、気にします。

 

コントラバスは、

やはり、チェロ、ビオラの後ろにいてほしいですね。

特に、チェロとコントラバスは、

下支えをする役割で、同じ動きをすることが多いので、

同じ方向から聞こえてきてほしいです。

 

それでも、違う配置にするということは、

それなりの意図があるのでしょうけれど。

 

 

また、この辺で。

ありがとう 爆  笑 爆  笑