私は、演奏できる楽器はピアノだけなのだが、
自宅や演奏会などは、
実は、ピアノ以外のものを聞くことが多い。
オーケストラはその筆頭だが、
その他のものもよく聞いてきた。
先日、とあるピアノの弾き合い会で、
ヘンデルの『ラルゴ』をピアノソロ演奏で聞き、
それがとても良く、
「本家」であるオーケストラと歌のソロで聞きたくなりました。
ヘンデル作曲の
オペラ『セルセ』の中のアリア『オンブラ・マイ・フ』
が正式名称なわけですが、
とても有名な曲なのでどなたもご存知かと思います。
(セルセはイタリア読みです。クセルクセスという言い方もされますが、ドイツ語かペルシャ語だと思います。。クセルクセスの方はちょっとあやふやです。)
ペルシャ王セルセが歌うので、男性のはずですが、
当時、カストラートといって、
少年のままの声を残すために虚勢した男性歌手が歌います。
カストラートなど、今はないのでしょうから、
現在は、ソプラノ歌手が歌うのが通常です。
木陰(プラタナスのようです)への愛が歌われるもので、
歌詞は、こんな感じです。
かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった。
とても崇高な、天上の音楽です。
そして、
オンブラ・マイ・フ
といえば、やはりキャスリーン・バトル!
この柔らかく透き通ったソプラノの歌声は
この曲にぴったりではないでしょうか。
このYouTubeで見つけました。
ちなみに、これはオーケストラではなくピアノによる伴奏です。
ピアノ伴奏でもとてもいいです。
キャスリーン・バトルのオンブラ・マイ・フは、
CMに使われて一躍有名になったといいますが、
私はそのCMはさすがに知りません。
こんな高級なものを使うとはね。。。
そういえば、
私の大切な音楽友達も、
キャスリーン・バトルのオンブラ・マイ・フ
を讃えていました。
いろいろな楽器に編曲されて、
いろんな形で聞くことが多いこの曲。
幸せな気持ちになります。