【Teaser & Open Leg Locker ティーザー&オープン レッグ ロッカー】
Teaserは「焦らす(人・もの)」という意味で、「焦れったい、できそうでできない」と名付けられたエクササイズです。
ピラティスのEquipment(マシン)は基本的にお助けツールでスプリングのAssist(補助)やResist(抵抗)を利用し身体の使い方が分かりやすくなるものです。
勘違いされやすいのですが、Equipmentを使う方がレベルが高いのではなく、逆に初心者の方は助けになってくれるEquipmentから始め、徐々に難易度が高い、何の助けもなく自分の身体だけで動くマットエクササイズができるように目指していきます。
自転車も、はじめは補助輪というツールがある方が楽ですし、バレエもバーレッスンを経てから何も掴まるものがないセンターに出ていく、それと同じです。
わたしはピラティスのRoll Upが苦手で、Teaserはその要素を含んだエクササイズのため、Equipmentの助けを借りるとできるのですが、マットではかなり危うくなります。
今回はわたしが苦手とする動きも公開しますのでご覧ください。
上手ではない動きも学びの参考になるものです。
まずはPush Through Barを使ったTeaser、上体を起こすのを助けてくれます。
Teaserは上半身と下半身が同時に上がると理想的ですが、足が先に上がってしまうと起きるのが難しくなります。
少しだけ上半身を早めにRoll Upする意識がコツです。
脚は上に上げようとするより遠くに伸ばす意識を優先し、腹筋を使って伸ばし上げていきます。
上げた脚をキープするのも腹筋、上半身の筋力が大切です。
膝を伸ばし切れない場合、少し曲げても構いませんが、脚を伸ばす脚そのものの筋力も脚を上げる補助になっています。
膝を曲げると脚の筋力の補助がない状態で脚を上げなければいけなくなり、腹筋や腸腰筋への負荷が増します。
また、Axial Elongationも失われてしまうので、身体全体を1つに繋げて使えなくなり、返って難しくなります。
できれば膝や爪先まで伸ばすTeaserを目指して、日々のストレッチも行ってください。
柔軟性・関節可動性があることで、全身を1つに繋げながら筋力をしっかりと発揮できるようになるので、私はストレッチも広義の筋トレに入ると思っています。
力・エネルギーの流れは、関節可動域が小さい(いわゆる柔軟性がない)箇所で止まってしまいます。身体の各パーツのRelationshipがそこで失われるのです。
Teaserは長座の形なので、膝が曲がって脚が上がらない方は、長座のストレッチを片足ずつから始めてみましょう。
ベーシックな動きに慣れた方は、スタートポジションや顔・手足の動きに変化を加えることで難易度を上げられます。
①胸椎伸展位からUp&Down
②顔が右向きで膝が左向きでDown
③顔が左向きで膝が右向きでDown
④顔も膝も右向きでDown
⑤顔も膝も左向きでDown
以上5種のヴァリエーションで動いています。
動画を繰り返し見て、顔や膝の向きがどうなっているか確認してみてください。
動きを覚えたらどんどんチャレンジしていきましょう。
次は私の苦手なマットでのTeaserです。Push Through Barの補助がなくなり、反動を使って起き上がっています。
腰椎屈曲方向の可動性が小さいことが原因の一つでしょう。このように、反り腰は関節可動域が失われていく、つまり身体が固まる、硬くなるので、日々の姿勢に気をつけましょう
Teaserに上半身や手足の動きを加えるアレンジをすれば、さらに筋力やバランス力を鍛えられます。
ついでにOpen Leg Lockerもやっています
Youtube全編
【Variations ヴァリエーション】
00:00 概要
00:13 エクイップメント(マシン)は補助になる!
01:19 Teaser with Push Through Bar
01:48 胸椎伸展位からUp & Down
02:35 顔と膝の向きを変えるVariation
03:41 Teaser on the Mat
04:09 Open Leg Locker
腹筋群を伸長性収縮で使いコントロールする
股関節屈筋群Toning
コーディネーション↑
爪先までの足の意識↑
【楽曲】
Ballet Class Music Vol. IV
31. Coda
by Iraida Minkus
いつも素敵な曲をありがとうございます