先日、友人の理学療法士になぜピラティスを学び始めたのか聞いてみました。「リハビリが受け身になっている患者さんが多く、自分から動く大切さを知ってもらいたかったから」という答えをもらい、すごーくなるほどっ
と思いました。Kちゃんありがとう。インストラクターが手技を施すことは、スタジオに能動的な動きをしに来た(エクササイズをしに来た)クライアントに対し、受動的になってもらうことです。一方で、受動的なリハビリから抜け出せない患者さんの意識転換のため、また意識転換後に提供する運動として、ピラティスを学ぶ理学療法士さんもいるのです。インストラクターもPTも、個別のクライアントに対して必要なものを提供するためそれぞれの方向からスキルアップをしているのですね。
痛みのある状態では自ら動くことができず、医療関係者であれば疾患を持った方が対象になりますので手技は必須です。医療関係者以外が疾患箇所に直接アプローチするのは
なのでスタジオインストラクターは必須ではありませんが、個人的にはマニピュレーションのイロハくらいは理解しておくと良いなと思っています。ほとんどの人々は日々の生活においてニュートラルな姿勢を保てず、どこかに負荷がかかって固定されていることが多いです。どこかとは大筋群、それらGlobal Muscle周辺組織の緊張を少し緩めてあげるだけでその後の運動がとてもやりやすくなります。ピラティス・エクササイズは全身の部位の負荷が最小になるようにデザインされているものですが、どこかにがっつり筋緊張があるとなかなか正しく動くことができません。その方法が手技でなくともストレッチなどでも良いですし、とにかく必要なのは固まった筋肉を緩めて動きやすくしてあげることです。なんだかピラティスでもなんでもなく、超基本的な話になってきましたが。
このように、あれば役立つものよのぉと思いますがしかし、ピラティスインストラクターとしてセッションするのであれば手技などに頼りすぎてはいけないと思います。水が高いところから低いところへ流れるように、大抵の人は楽な方へ楽な方へ行っちゃうものです。筋緊張が緩むのは気持ちが良く、マッサージなどで癒されてしまうとせっかく運動しに来たのに毎度それで終わってしまう、なんてことになりかねません。ただでさえ1時間しか時間がないのに。受動的→能動的な転換は進化ですが、能動的→受動的な意識転換は残念です。それが怪我も何もない人ならなおさらです。
結局のところ、良い姿勢、良い動きを獲得するためには、能動的に動くことに勝る方法はないと思います。手技やストレッチはあくまで補助的な役割を脱しません。それに重きを置くならば、ピラティスインストラクターではなくインチキマッサージ師になっちゃうのでは。本来ならば、人体に対し法的になでる、押す、揉む、叩くという行為を認められたあん摩マッサージ指圧師などの国家資格を取得してからじゃないといけませんよね…。
手技は即効性があり緊張がとれた身体は爽快ですが、結局受動的な状態から抜け出せなければ戻るのも早いです。対して、動きを反復しながら少しずつ神経回路のスイッチを書き換え、次第に無意識下でどんな姿勢やどんな動きの中でも偏った筋緊張を起こさないようにコントロールし、その人の脳と身体を変えていくのがピラティスです。遅効性ではありますが、自ら動くということはやはり素晴らしい効果をもたらすと思います。

横浜のちいさなピラティススタジオ、メタモルフォーゼ。
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