○゜. 深海の宝石 .゜○ -2ページ目

○゜. 深海の宝石 .゜○

行き先を失った物語
きっとエンドロールまで連れてくわ

声も届かない程遠くにいた


ことにすれば、

この感情を閉じ込めることもできただろう。


かなしい時に悲しいと嘆いて

くるしい時に苦しいと泣く


繰り返す悲しみから逃れられたかもしれない。


でも

どうしてか



わたしは泣くばかりの道を選んでしまった。


だって、
その声はいつでも届いていた。

いつもわたしが動く言葉をくれていた。


その言葉が枯れてゆくのを間近に感じて
暗い闇に飛び込んでみた


理解者なんていない暗い世界の果てで
自分の感情さえ見失ったあの冬から

わたしのある一部分
わたしをつくる中枢が

満たされることはない


そう感じてしまった
その瞬間からその違和感は全身へ駆け巡って

今も呪いのようにわたしにまとわりついている


どんなに憎んでも
その感情の隅には淋しさがあって

結局わたしはいつも中途半端


憎みきれないでいるのは
未練とかでなくて

ただ怖いから。


闇に飛び込むことはできたのに
その先で恐怖に怯えるしかできない


いつかは幸せへと導かれる


そう願って信じているだけ