10月14日は、私の母の命日です。

 

 

 

 

 

 

毎年来るこの日が、

私以外の人にとっては普通の一日であるはずの今日が、

それでも今年は

私にとっては少し意味のあるものな気がする。

 

 

 

 

 

というのも、

今の私と同じ年齢の今日という日に

母は亡くなりました。

私は、今の私の長女と

同じ年齢でした。

私の弟は

3歳でした。

 

 

 

 

 

母は

どんなことを想いながら

何を考えて

日々を過ごしていたのか。

 

 

どんな気持ちで

病気と闘っていたのか。

 

 

もっと聞けばよかった。

 

 

 

 

 

今の今まで

そんなことを思ったことはなかった。

 

 

 

 

 

母は、私にとっては「母」だったから。

 

 

私は、「娘」だったから。

 

 

 

 

 

3歳の弟のことを残していくことが、心配だったかな?

私のことは、心配ではなかったかな?

私たちと

もっと一緒にいろんな事したかったって思ってたかな?

 

 

 

そんなふうに

娘としての視線でしか、母のことを見ていなかったし

慮ることをしていなかったと思う。

 

 

 

 

 

今は何故か

母がどんなことを考えていたのか。

どんな気持ちだったのか。

母自身のことを、もっともっと聞けばよかった。

もっと話をすればよかった。

と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母に対してずっと

「私のことをわかってもらえていなかった」

そんな想いがあったんだけど、

私も母のことを

本当はよく知らなかった。わかれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は 母がもう長くはない、ということを教えられていた。

でも、11歳の私は

それがどういうことか

自分がなにをしたらいいのか

全然わかっていなかった。

 

 

 

ただ神様に、祈ることしかできなかった。

 

 

 

残された時間に

できるだけ一緒に居よう、とか

できるだけたくさん話そう、とか

そんなことを思い至るほど聡くもなく

母を一人の人間として見つめることもできなかった。

ただ、母を手伝おう。

母ができない家事を、自分がやらなければ。

(そう周りから言い聞かせられた)

そんなことしかできなかった。

 

 

 

 

 

それらは

確かに、日常を続けていくためには必要だったことだけど

結局私は

母親とさえ、自分が望む関わり方ができなかったんだなと

今になって思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母が亡くなって

ひとつ

良かったことは

彼女がもう魂になっているから

きっと私たちは心で会話できるということだと思う。

 

 

 

 

 

心に浮かぶこと

底から湧いてくるもの

身体の感覚

言葉にして口にした途端に崩れるなにか。

それを、一切崩すことなく 彼女には伝えられること。

 

 

 

 

 

言葉にして語りかけなくても

受け取ってくれると信じられること。

 

 

 

 

 

目を閉じても 閉じなくても

いつだって繋がる。

彼女は

肯定も否定もせず

ただ黙って 見て 聞いている。

 

 

 

 

 

母が生きていたら絶対に怒られるような生き方をしていたから

「見守られている」なんて

思っちゃいけないと思っていた。

 

 

肯定も否定もせず黙って見ている

と感じられている今が

一番、見守られている と感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は

母の生き方を「正解」と思って生きてきたところもあって

母が私を産んだ歳に、子供を産みたいと思っていたし

(そして実際にそれをした)

だから

母が亡くなった歳で、自分も死ねたらいいのに、と思っていたこともある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母が亡くなった歳に自分がなり、迎えた命日。

 

 

 

私は

頑張って生きてるよ。

楽しいことばっかりの人生が幸せだと思っていたけど

楽しいことばっかりじゃなくても、幸せなんだって

気付いたよ。

頑張って生きている自分が愛おしいし

頑張れることが幸せだって思っているよ。

ママみたいな人生ではないけど、

自分の人生が愛おしいよ。

私を産んでくれて、ありがとう。

こんなに色々なことを体験できて

生まれてきて、よかった。

私を私にしてくれて

ありがとう。

 

 

 

 

 

でも、

頑張ってたら本当に疲れてくたくたになるし

どんどん 疲れも取れにくくなって

あぁ、これが歳をとるってことなんだなって思う。

でも、頑張って動いてくれる自分の身体が

なんだか愛おしくも感じてて

毎日、頑張ってくれてありがとうって思ってるよ。

健康に産んでくれて感謝してるけど

そろそろ、身体のケアにももっと注意を払おうと思うよ。

 

 

 

 

 

私はこれからも

私を生きるね。

これからは追いかけられるものが

なにもないから。

ママの姿は

もう追いかけられないから。

 

 

 

私は私を信じて

私の道を進むね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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