こんにちは
「がんと向き合うFP」 辻本由香です。
とある理由から、私一人で「患者の社会見学」として
大阪の千鳥橋まで
陽子線のクリニックを見学しに行ってきました。
陽子線治療は最先端の科学技術を駆使した先進医療で、
体内のがん細胞に陽子線を照射して増殖を止める放射線治療のひとつです。
先進医療と聞くと、一般的な治療(標準治療)より優れた治療と感じるかもしれませんね。
ところが、将来的に保険診療の対象となるか実験段階なのが先進医療なのです。
松・竹・梅なら、松が標準治療で竹が先進治療といったところでしょうか。
この先進医療。保険会社のコマーシャルでは、陽子線は治療費が300万円程度かかる
治療だと言われています。
質問:退院の時に、そんな金額をポーンと払うの?
返答:クレジットカードでの支払いや民間保険の「先進医療給付金の直接支払制度」を
利用する患者さんが多いですよ
*先進医療給付金の直接支払い制度とは
技術料が高額となる先進医療について、保険会社から医療機関へ直接技術料を
支払うことで、患者の負担を軽減する制度(一定の条件あり)
陽子線治療が有効だと言われている代表的な疾患は、前立腺がん・肺がん・肝がん・
頭蓋底腫瘍・頭頚部腫瘍など。
このうち2018年4月に前立腺がんや頭頸部がんなどで保険適用が拡大しました。
治療費が大幅に下がったことで、治療の選択肢が増えたことは患者にとって喜ばしい
ことだと思います。
大阪陽子線クリニックさまでは、お話しを聞くだけでなく医療機器の見学もさせて
いただきました。
かなり大きな装置をみて、「ここまでして人は生きたいと思うのか」と言われた方が
いたそうです。
新たな治療法が次々出てくる時代。
私は、もうちょっと長生きしたいので、チャレンジするのも悪くないと思っています。
皆さんは、どんな選択をするのでしょうか?
今日も1日、良い日でありますように