Audibleで聴いた本
・樋口一葉
たけくらべ
にごりえ
樋口一葉日記
闇桜
・太宰治
太宰治名作集 58作品
・マイケルサンデル
実力も運のうち 能力主義は正義か?
これからの「正義」の話をしよう 今を生き延びるための哲学
・坂口安吾
堕落論
続堕落論
長いです。
自己メモなので、読まなくてよいので…
樋口一葉
⇒半分古文だから何を言っているかわからない部分もあるけれど、言葉の響きがかなり好きな作家だと知る。今後何度も聴くことになるだろう
太宰治
⇒食わず嫌いだったことに気づく。かなり好きな作品群だった。好きなのは「津軽」「富嶽百景」「たずねびと」好きでもないけどやはり凄いと思ったのが「斜陽」「人間失格」「ダス・ゲマイネ」
マイケル・サンデル
⇒辛かった(TT)訳書はつらい…長い…
〈得たこと〉
・アメリカ人エリート層は相当病んでいるな…
・エリート層高校生はアジア並みに大変(多忙、寝不足、鬱、自殺等)
・エリート大学生のメンタル崩壊も深刻
・病む人々の価値観は「完璧主義」「金持ち=幸せという固定化した価値観の刷り込み」「格下の者への見下し」
・地域コミュニティの分断
・オバマ、ヒラリーの実力主義への批判(トランプ政権へ移行した理由)
〈サンデルが述べる解決策〉
・エリート層は「自らの成功は自分の手柄ではなく、恵まれた環境(両親・教育・愛情・経済)の賜物であることを深く理解する必要がある。行き過ぎたメリトクラシー(能力主義・成果主義)へ警鐘を鳴らす。
・エリート層は自分が成功できたのは自分の努力のおかげだと信じて疑わない。下位層は自分が成功できないのは自分の努力が足りないからだと傷ついている。
・分断された地域コミュニティを復活させることが大事。仕事の価値は「お金だけ」ではなく、どれだけ他人の役に立ったか。他者に貢献することで自らの自己肯定感を高める…うんぬん。
…わりと日本人は得意ではないかな?と思った…
・「おかげさま」という精神がある
・お金という尺度にとらわれすぎず、他者に貢献できたことに喜びを感じる
…とか…。
お店で買い物をしても気持ちの良い接客をしてくれる人達は大勢いるし、パートで働いていても、心まめやかに配慮してくださる方もいて心が温かくなる時は多いのだが…
結局本のなかでサンデルが唱える幸せとは、「自分の持てる力を発揮し、他者に貢献することに喜びを感じ、生きていける収入を得て、他者と共に生きていくこと」に帰結されるようだった…(なんだか振り出しにもどっただけのような気分。でも結局一番大事なのは、こういうことなのかもね… え…知ってたけど…みたいな😅)
世界は複雑だから、私には難しすぎる本だったかも。
以前、娘と見たドキュメンタリー
米国に高校生の米国大学入学試験の厳しさを描いたもの。
TRY HARDER!
映画があった…
勉強だけでなく、スポーツ、課外活動、ボランティア…。
超目まぐるしい日々。大変…
親からのプレッシャーも。
元気を装いつつ寂しそうな諦めのような疲れた顔をふと見せていた…
このドキュメンタリーでは主にアジア系、黒人系の2世、3世が大半を占めるエリート高が舞台でした。
(娘) アメリカの高校生ってもっと伸び伸びノンビリしているんだと思ってた…(バックトゥザ・フューチャーの世界みたいな…?)
(私) お母さんも…
サンデル本によると、トップ大を目指すのは、高3人口の約2割だそうです。その世界での戦いということになりますね。それ以外の子たちはもう少しノンビリしているのでは…?
アメリカ人に知り合いなどいないから、そのあたりの肌感覚はわからない…
彼らの惨状(に見える…)を見聞きして、
1番強いのは「鬱にならない人」じゃないかなぁと思った。
でも、あの環境じゃ難しいだろうなと思った。普通の子でも潰れてしまいそう。(出てきたのはそれぞれ上昇志向が強い子達だったけど…)
うちも娘が完璧主義・まじめ・メンタル細やか・上昇志向ありの傾向があるので心配だ…
息子も受験を控え、上がらない成績を前にひょっとしたことで心折れるかもしれない…
でも、たとえ病んだとしてもきっと乗り越えられるとも信じている。
親としては心配だけど、伝えられることは伝え、サポートできることは支え、その先は子どもたち自ら乗り越えていってもらわないと。
と思う。
受験などの試練を通して人間的に成長してくれたらいいな…
〈今読んでる本〉
「倅・三島由紀夫」
漱石とその時代(5)が10年越しで読み終わったのでこちらへ…
とりあえず、外堀を埋める感じでまずは評伝系からいこうと思います。三島由紀夫はほとんど読んだことがないです。でも昔から気になる…
漱石も、評伝から入り、「やはり作品読んでないとダメだな〜」と全集をAudibleで聴き、評伝を再読しました。…理解できすぎるとても面白い。
漱石のお孫さんを奥さんとした半藤一利さんの本
このシリーズも面白かった。さすが「昭和史」作者、歴史探偵の半藤先生です。
漱石は奥が深過ぎて一生楽しめる。
あまりに三島由紀夫のことを知らないので、わからなくていいから評伝から入ろうと思います。読むの遅いから10年越しだなぁ。
夏札幌で泊めてもらった大学時代の親友は無類の三島好きです。今も1番好きだそう。
私にその魅力がわかるかな。
少なくともこの「倅・三島由紀夫」はめちゃくちゃ面白いです。厳しい祖母の下、5歳になるまでろくに家の外に出して貰えなかったそうです。文学少年として才能を開花させた学習院時代、3代続く官僚家系ゆえに東大法学部に進路を定めさせられたことが結果的に三島文学における高い論理性に貢献したこと…等々。お父さまの梓さんは息子公威(本名きみたけ)のことが好きすぎるのが微笑ましいくらいです。
ノンビリ読もう〜