きのう、月組全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』のライブ配信を視聴しました。

 

 

ちなつさん(鳳月杏さん)とじゅりちゃん(天紫珠李さん)のトップコンビプレお披露目公演。

 

あらためまして、トップスター・トップ娘役就任おめでとうございます。

 

 

ちなつさんといえば、明日海りおさんトップ時代の花組でのご活躍が目と心に残っていて・・・といっても映像で拝見しただけなのですが照れ

 

月組のトップスター就任のニュースは、とてもうれしく思いました。

 

 

わたしはここ数年来、ほとんど花組しか観ていないので、月組に戻られてからの作品は拝見できていませんが、『琥珀色の雨にぬれて』は、ちなつさんによく似合うだろうなあ、とライブ配信を楽しみにしていました。

 

また、専科からマイティー(水美舞斗さん)が参加されるということで、こちらも楽しみでした。

 

 

実際にライブ配信を観た感想ですが、とてもよかったです。

 

 

『琥珀色の雨にぬれて』は、柴田侑宏先生の作品

 

今回の演出は 樫畑亜依子先生

 

 

わたしが観たことがあるのは、初演(1984年)の高汐巴さん主演版と2002年匠ひびきさん主演版(病気休演のため途中春野寿美礼さん代演)・2003年春野寿美礼さん主演版

 

どちらも映像でしたが、たぶん2002年版を先に観て、回数も多いかと。

 

しっとりした、大人の雰囲気が好きでした。

 

全編にいくつかタンゴの名曲が流れ、また「琥珀色の雨にぬれて」「セ・ラ・ヴィ」などよい曲が多いと思います。

 

主要人物は、クロード・シャロン・ルイ・フランソワーズという4人ですが、以前観た時はシャロンの印象が一番強かったです。

 

初演の若葉ひろみさんの美貌と存在感はすばらしかったし、2002年版の大鳥れいさんも美しく魅力的でした。

 

シャロンが「セ・ラ・ヴィ」で「終わりのない恋なんて、はやり歌の絵空事」と歌うような、娘役トップには、めずらしい個性に惹かれたのかもしれません。

 

 

以前は、好きな場面だけ繰り返し観ていたこともあって、クロードはあまり印象に残っていなかったのですが、今回配信を観て、その心情がしっかり伝わってくるように感じました。

 

 

 

クロードは、ちなつさん

 

スーツやコート、帽子がよく似合うかっこよさは、予想していましたが、思った以上に華やかさがありました。

 

そして、大人っぽい魅力もありながら、若々しくも感じたんです。

 

これは、どこか青さを残したクロードという役を演じる上でのことなのかもしれませんが、新鮮でした。

 

若々しく感じたのは、伸びやかな歌声のせいもあるかもしれません。

 

観る前から、ちなつさんの声で「琥珀色の雨にぬれて」などを聴けるのは幸せだなあと思っていたのですが、やっぱりすてきでした。

 

クロードは純粋な人だと感じましたが、揺れ、惑うし(「わからない」という台詞が印象的)、弱さもあります。

 

そういうところも含めて、ちなつさんのクロードは、とてもよかったと思います。

 

 

 

シャロンは、じゅりちゃん

 

上にも書きましたが、わたしは、シャロンは『琥珀色の雨にぬれて』でとても重要な存在だと思っています。

 

美しいだけではなく、神秘的であり、高級感を漂わせているけれど上流階級の人間ではない。

 

とにかく、クロードが一目で心を奪われるのが納得できる存在でなければならないので、すごい難役ではないかと。

 

じゅりちゃんは、大人っぽい感じを生かし、健闘していたと思います。

 

わたしは、じゅりちゃんをしっかり観たのが初めてなので、間違っていたらごめんなさいなのですが、本来の持ち味とは少し違うのかもしれないなあと感じました。

 

上に書いたようにシャロンがぴったりくる娘役さんはそうそういないとは思いますが。

 

じゅりちゃんはショーでバリバリ踊っているときの方が魅力的に感じました。

 

でも、黒いドレス姿などすてきだったし、駅でクロードに別れを告げる時は、すごくよかったと思います。

 

 

 

ルイはマイティー

 

配信ですが、マイティーの舞台が観られてうれしい。

 

そして、ちなつさんと一緒の舞台に立つ姿が観られて、うれしかった。

 

ルイは抑えめの演技のように感じましたが、マイティーらしい魅力も出ていたと思います。

 

「セ・ラ・ヴィ」のところは、シャロンへの言葉がけも含めて、心に残りました。

 

 

フランソワーズは白河りりさん

 

この方も初めて拝見するのですが、華奢で清純そうで、シャロンとの対比が良く出ていたと思います。

 

フランソワーズといえば、以前は「肝心な時に出てきてジャマをする」役とか言う人もいた記憶があせる(演者は関係なく役としてです)

 

今回「フランソワーズがかわいそう」という感想をよく見かけたのですが、配信を観て、なるほどと思いました。

 

どこかいじらしさを感じさせて魅力的だったと思います。

 

一方令嬢らしさや秘めている強さはちょっと薄かったように感じましたが、個性を生かした好演だったと思います。

 

 

 

ミッシェル・ドゥ・プレール伯爵(礼華はるさん)

 

冒頭からすごく目立っていたと思います。

 

とてもかっこよかったラブラブ

 

 

エヴァ(白雪さち花さん)

 

歌がすてきでしたし、お芝居も情を感じさせてよかったです。

 

 

 

他にも、何人か印象に残った方がいるのですが、お名前が自信がなくて、ごめんなさい。

 

でも、全体的に、とてもよい舞台だったと思います。

 

 

 

 

『Grande TAKARAZUKA 110!』

 

大劇場で上演されたレビューの全国ツアー版

 

大劇場版とはかなり変わっているそうです。

 

わたしは元の作品を観ていないので比較はできませんが、とても楽しかったです。

 

すごく爽やかな感じがしました。

 

 

ちなつさんはショーでもとてもかっこよかったですラブ

 

手足が長く、何を着てもお似合い。

 

客席降りでも笑顔と魅力を振りまいて、これがプレトップお披露目とは思えぬほどの安定ぶり。

 

黒燕尾もすてきでした。

 

じゅりちゃんとのデュエットダンスは、明るめの黄色のお衣装でしたが、軽やかで、若々しくて、魅力的。

 

パレードの大羽根姿も立派でした。

 

 

じゅりちゃんは、スパニッシュの場面のセンターで踊る姿が、すごくよかったです。

 

ダンス場面になると輝きが増す感じで、生き生きして華やか~キラキラ

 

ちなつさんとも、よく合っていると思います。

 

 

マイティーもすてきでしたラブ

 

ちなつさんと絡むところが、いくつかあって、花組時代のことなどが浮かんで来たりもして・・・

 

マイティーの笑顔がこぼれて、美しくて、うれしそうで・・・こちらの胸と目頭が熱くなってしまいました。

 

 

お芝居でお顔を覚えた白河りりさんも活躍されていました。

 

白河さんもだけれど、お歌の上手い娘役さんが多くて、すてきだと思いました。

 

 

個人的に、おおっと思ったのが、梨花ますみ組長

 

短いけれど、2回ほどソロで歌う場面があって、うれしい驚きでした。

 

わたしが、最初に宝塚にハマった頃(ン十年前照れ)は月組ファンで、みとさん(梨花ますみさん)も月組にいらっしゃいました。

 

副組長になられる前から、娘役というより女役といった感じで、年配の役も多かったように思います。

 

みとさんのお芝居が好きだったので、花組『フィレンツェに燃える』で久しぶりに劇場で拝見できてうれしかった。

 

わたしには、お歌のイメージがあまりないみとさんですが、初演『グランドホテル』のマダム・ピーピー役ではソロ歌唱があって、その時のことを思い出しました。

 

その後、月組副組長→花組副組長→専科→雪組組長→専科→月組組長と長い宝塚人生

 

みとさん、どうかお体に気をつけて、これからもよい舞台を見せてください。

 

 

 

なんだか、ちょっと思い出語りが入ってしまいましたが、お芝居もレヴューも、これからの月組が楽しみになるような内容だったと思います。

 

出演者のみなさん、すてきな舞台をありがとうございました。