今日は、花組公演『Liefie(リーフィー)-愛しい人-』千秋楽のライブ配信を視聴しました。

 

以下、公演の内容に触れますので、知りたくない方はご注意下さい。

 

 

公演の解説や目にした感想などから、観る前はそれほど期待値が高くなかったのですが、わたしは、この作品を観てよかったと思いました。

 

確かにドラマということでは少し弱いように思います。

 

観ていてちょっと変に感じる演出もあったような(たとえば、ミラの変顔)

 

物語の最初の方で「ほのぼのやろうぜ」なんて歌うし、登場人物がいいひとばかりみたいで、ずっと、ほのぼのして終わるのかなーなんて、思っていたのですが、

 

だんだん、悲しみや苦みのようなものが感じられて、

 

二幕の最後の方では、泣けてきました(涙腺弱くてすみませんあせる)。

 

印象的な台詞がいくつかありましたし、後味が良いのもよかったです。

 

フィナーレも素敵でした。

 

 

椅子を組み合わせたような不思議なセットが印象的。

登場人物も、よく椅子に掛け、片付けたりもしています。

 

二幕冒頭で、ミラ(七彩はづきさん)が椅子に座ろうとしてできなかったように思いますが、これは居場所がないということなのか。

 

座って休もうというダーンに「わたし座れない」という台詞もあったと思います。

 

「居場所がない」というレオ(侑輝大弥さん)も、ラスト近くまでほとんど立っていたような(あやふやですが)

 

 

先日これも配信で観た『ドン・ジュアン』とはまったく違った作品ですが、いろいろなタイプの作品があるのも、宝塚の良さだと思います。

 

作・演出は生駒怜子先生。わたしは初めて作品を拝見しました。

 

作品を通して訴えたいことは持っていらっしゃる方なのでは、と感じました。

 

これから、もっと作品世界が広がるのか、それとも同じタイプの作品を深めていくのか、興味があります。

 

 

 

キャスト別にも、少し書いておきます。

 

ダーン(聖乃あすかさん)

 

開幕アナウンスの優しい声に、まず癒やされました。

 

ダーンは、「ふにゃふにゃ」なんて言われていましたが、芯はしっかりとある人

 

とても美しいほのかちゃん(聖乃あすかさん)ですが、それだけではなく、あたたかさと誠実さも魅力だと思います。

 

ダーンでは、その魅力が生きていて、ミラが「あなたになら話せる」というのが納得できました。

 

ふとしたときの翳りや、記事を書くことで「あなたの想いを届けてみせる」という(歌ったかな)ところの強さも素敵でした。

 

ミラが好きなのはわかるのですが、いきなりプロポーズしたのにはびっくり。

いろんな段階をすっとばかしたんじゃないか?と思ったのですが、真面目な人なので、好き=結婚となるのでしょうね照れ

 

フィナーレでは、持ち前のロマンチックな王子様感が溢れていて、とても素敵でした。

 

 

ミラ(七彩はづきさん)

 

普通の女の子らしい可愛らしさと上品さがあり、歌声も綺麗

 

上にも書いたのですが、あの変顔は必要なのかなあ、とちょっと気の毒になりました。

 

ほのかちゃんとの並びは初々しくて、可愛かった。

 

二幕のほのかちゃんの歌を聴いているときの表情もよかったですが、一番ジンときたのは、終盤のヨハンおじいちゃん(一樹千尋さん)と話すところ

 

もんちゃん(七彩はづきさん)の演技は素直で、台詞も聞きやすいように思います。

 

フィナーレのデュエットダンスも綺麗でした。

 

 

レオ(侑輝大弥さん)

 

あいかわらず、すごく格好良くて、出てくると目を奪われました。

 

レオの人物設定が浅いというか、だいやくん(侑輝大弥さん)が演じるには少し幼い感じだったのが残念

 

それでも、ちょっとすねてる中にもヤン(初音夢さん)に見せる優しさとか、キツい態度の裏につながりを求めているのを感じさせるところとか、いい味出していました。

 

フィナーレの男役群舞ではセンターで踊っていて、胸アツでした。

 

 

ヨハン(一樹千尋さん)

 

終盤のミラへの気持ち、ジェームス(泉まいらさん)に対するところなど、抑えた演技でしたが、心に沁みました。

 

フィナーレでの、結婚式風の演出で、ミラをエスコートするところも素敵でした。

 

 


アンナ(真澄ゆかりさん)

 
『アルカンシェル』新人公演の子イヴがとてもよくて、名前を覚えたまさのん(真澄ゆかりさん)
 
アンナも生き生きしていて、よかったです。
 
フィナーレの娘役群舞では歌もあり、踊る姿も魅力的でした。
 
 
 
ジェームス(泉まいらさん)
 
お髭が思いのほかよく似合い、大人な感じが素敵だったまいらくん
 
物語にちょっとビターな味わいを添えていたと思います。
 
最後はハッピーな雰囲気でよかった。
 
 
 
ヤン(初音夢さん)
 
いつものように全身を使って、元気いっぱいの少年を表現
 
ラスト近くの家族関係にびっくりした照れ
 
 
リーン(三空凜花さん)
 
ヤンの素敵なお母さん。とてもチャーミングでした。
 
 
ハンス(峰果とわさん)
 
ゆかちゃんがでていると安心します。
 
だいやくんレオとの関係がよかった。
 
 
新聞社の街ダネ部署(合ってますか照れ)の人たち
 
クリス(南音あきらさん)
テオ(海叶あさひさん)
ベン(珀斗星来さん)
ニック(夏希真斗さん)
ピーター(鏡星珠さん)
トーマス(宇咲瞬さん)
 
新入りピーター役のかがみん(鏡星珠さん)が目立ちますが、他の人たちも台詞や歌い継ぎでのソロがあって、うれしかったです。
 
 
他にも印象に残った方がいるのですが、長くなってきたので、この辺りにします。
 
 
『Liefie(リーフィー)-愛しい人-』も無事に千秋楽を迎えられて本当によかったキラキラ
 
ほのかちゃんのご挨拶も、『ほのぼのポーズ』も可愛かったです照れ