10日のタカラヅカニュースで、花組公演『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』東京千秋楽の模様が放送されました。

 

 

各場面少しずつの放送でしたが、いろいろ思い出して、配信を観ていたときよりも泣いたかもしれないです。

 

 

『鴛鴦歌合戦』では、おとみちゃん誕生祝いに引っ張られていくれいちゃん(柚香光さん)が映って、おみ足もバッチリと

 

麗姫(春妃うららさん)と、蘇芳(紫門ゆりやさん)・浅葱(紅羽真希さん)・織部(高峰潤さん)のバレーボールの場面(伝わりますよね?)も流れました。

 

 

『GRAND MIRAGE!』のシボネー・コンチェルトでは、劇場でしっかり見られなかったところも、ちらっとですが、見えました。

 

劇場で観ているときは、れいちゃんをオペラで追っていることが多いので照れ

 

ブルーレイが届いたら、一時停止やコマ送りもして、できるだけたくさんの方を観たいです。

 

 

夜の街の幻影の黄色いれいちゃん、あの、投げない投げキッスをしっかり放送してくれて、思わず、「よしっ!」と声が。

 

ありがとうございます。

 

 

 

わたしは、6日と7日に観劇できたのですが、5日の、まだ公演再開が発表されていない時に自宅を出て、再開決定を電車の中で知りました。

 

それまで自分が舞台を観たいのかどうかわからないような混乱した気持ちだったのですが、再開のお知らせをLINEで見た時は、うれしくて涙が出ました。

 

6日に2公演、7日に1公演観劇し、8日の千秋楽はライブ配信を視聴したのですが、この間には、いろいろな思いが心に行き来して、気持ちの浮き沈みもありました。

 

 

今まで、大劇場公演毎に、卒業される方々について、自分なりの思い出とかを書いてきたのですが、今回春妃うららさんのことをブログにあげてから、止まってしまっていて・・・

 

和海しょうさんと航琉ひびきさんについて、なんとしても書いておきたくて、千秋楽の朝にあげる形となりました。もっとじっくり振り返りたかったという思いもありますが、うららちゃんも含め、3名の方々、本当にありがとうございました。

 

放送された3名のご挨拶の様子を拝見しながら、あらためて、この日を迎えられてよかったと思いました。

 

 

れいちゃんが、4回目のカーテンコールの時に言ってくださった

 

「また、皆様にお目にかかれる日を、心から、心から、願っております。」が、すごく胸に沁みています。

 

本当に、無事にお会いできることを、祈らずにはいられません。

 

 

いつもは、終演後の、舞台化粧を落とした袴姿の卒業生のメッセージが放送されたように思うのですが、今回はなかったような。

 

 

以下、千秋楽のご挨拶やカーテンコールの様子などをあげておきます。タカラヅカニュースで放送された部分については確認したつもりなのですが、放送されなかったところは、わたしのおぼろげな記憶と簡単なメモを元に書いているので、もれているところも多いし、間違いもあると思います。ごめんなさい。

 

 

 

卒業生3名のご挨拶です。

 

うららちゃん(春妃うららさん)

 

お花渡しは、ひとこちゃん(永久輝せあさん)とまいこつくん(紅羽真希さん)。宝塚の時もそうだったと思うのですが、同期のあかさん(綺城ひか理さん)も側に行ったような感じでした(違っていたらごめんなさい)。

 

 

本日、宝塚歌劇団花組の春妃うららとしての、最後の舞台を終え、こうして皆様の前でご挨拶をさせていただけますことを、心より感謝申し上げます。

いつも心をひとつに舞台に立って下さる皆様と、支えて下さる関係者の皆様、スタッフの皆様、そして、同じように祈り、思いを寄せ、見守って下さるお客様、全ての方々の思いが、私を成長させ、ここまで導いてきて下さいました。

ここ数年、いつ公演が止まってしまうかわからない状況の中、私ひとりの祈りではどうすることもできないことがあるのだと痛感し、それでも前を向いて歩くこと、そして弱い自分を認め、強くあろうとする心、そうすることによって、乗り越えられることがあるのだと知りました。

皆様の笑顔が私の原動力でした。

いただいたご縁に感謝をし、受けたご恩を心に刻み、春妃うららとして歩んでくることのできた時間を大切に、これからの人生も歩んでまいりたいと思います。

春妃うららと出会い、共に時を重ねて下さいました皆様に、心から感謝の気持ちを込めまして、本日まで本当にありがとうございました。

 

 

 

しぃちゃんさん(和海しょうさん)

 

お花渡しは、びっくさん(羽立光来さん)とふじもんさん(舞月なぎささん)

 

 

信念。私が宝塚音楽学校に入学した際に、祖父からもらった言葉です。

憧れの世界に入るため、青春を全て捧げ、レッスンに励んだ学生時代。ただ宝塚歌劇が好き。あの舞台で歌い、踊り、お芝居をしたい。自分を信じ、念じ、貫いた先には、本当にすばらしい、美しい、愛に満ちた世界がありました。

様々な作品を通して、いろんな種類の愛、そして、いろんな形の愛を知りましたが、ファンの皆様からも、新しい形の愛を教えていただいたように思います。

宝塚歌劇は、来年110周年を迎えます。

長い歴史の中のたった16年間かもしれませんが、和海しょうという名を歴史に残すことができましたこと、大変光栄に思います。

信念を持って歩み続けてきたからこそ、あらためて気づくことができた自分自身の宝塚への愛。大好きな男役を最後まで全うすることができて本当に幸せです。

これから先の人生も、信念を持って歩み続けてまいりたいと思います。

男役和海しょうと出会い、支え、応援して下さった全ての皆様に、感謝の気持ちを込めまして、今まで本当にありがとうございました。

 

 

 

キョンさん(航琉ひびきさん)

 

お花渡しは、れいちゃんと、元花組娘役の美花梨乃さん

 

 

大海原をまっすぐわたるように

そんな願いを込めまして、航琉ひびきという芸名をつけました。

2007年より始まりました私の宝塚という海での大航海は、今、航路を振り返ってみますと、けしてまっすぐな道のりばかりではありませんでした。大きく遠回りをしたことも、同じ場所をぐるぐる回り続けたこともございました。

それでも、今、はっきりと言えますことは、全ての道のりをたどってきたからこそ、本日の私があるということでございます。遠回りをしたからこそ、立ち止まったからこそ、初めて見えた景色がたくさんございました。

そして、どんな困難な時にも、私の周りには、共に同じ目標に向かい舵を取る花組の仲間、組は違えども、船の先頭に立ち、勇気をくれる同期、そして進むべき指針となって下さるお客様の存在がありました。

たくさんの方々のお導きのもと、本日私は卒業という名の港にたどり着くことができました。

宝塚を愛し、携わって下さいます全ての皆様へ、心からの感謝の気持ちを込めまして、航琉ひびきの航海日誌をここに書き終えたいと思います。

今まで、本当にありがとうございました。

 

 

 

続きまして、れいちゃんからのご挨拶です。

 

 

皆様、本日は、東京宝塚劇場『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』花組公演の千秋楽にお越し下さいまして、まことにありがとうございました。

花組の柚香光でございます。

まずは10月3日から5日まで、お客様が楽しみにしていて下さった花組公演を休演いたしましたこと、大変ご心配をおかけいたしました。

お休みを頂戴している間、花組生は、劇団と共に、お客様といつも通り、こうしてお目にかかりますために、心身を整えさせていただき、一昨日公演を再開とさせていただきました。

ご心配をおかけしている間にも、お客様には、本当にあたたかな励ましのお言葉やお声がけをいただきまして、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

7月7日の大劇場の七夕様の初日から、本日10月8日の千秋楽まで、およそ3ヶ月間、猛暑や酷暑や残暑の中にあっても、お客様が、日々、愛や笑いやそして幸せをたくさん下さいまして、それが何よりも、うれしくて、ありがたくて、感謝しかございません。本当にありがとうございました。

この3ヶ月間過ごさせていただいた時間を、私たちは大切に胸に持ち、次の公演につなげ、心の限り、技術の限りを全て尽くして、精進し続け、向上してまいりますので、どうぞ皆様、応援のほど、よろしくお願いいたします。

本日まで本当にありがとうございました。

 

 

全員で「すみれの花咲く頃」を合唱。

 

 

 

2回目のカーテンコールは放送されませんでしたが、おぼろげな記憶と当日のメモを元に簡単に書いてみます。

 

れいちゃんが話されました。

 

まず、『鴛鴦歌合戦』について

 

「オペレッタの傑作、それも喜劇に挑戦させていただきました。」と。

“むしり”という鬘をつけたこと

立ち廻りについて、「少しはだけてお見苦しいこともあったかと・・・」とおっしゃっていたように思ったのですが、(とんでもない、ありがとうございました)の気持ちでした。

皆がいきいきと輝く舞台をいただいた小柳先生に感謝の言葉を述べていらっしゃいました。

 

『GRAND MIRAGE!』については、

「ロマンチック・レビューの真髄を教えていただきました岡田先生。“素敵”という言葉がまさにぴったりな作品」

「麗しく歌い踊り、自分自身の魅力を最大限に磨き上げる必要性をあらためて教えていただく作品」

シボネーやボレロという名シーンを再演できたことも本当にうれしいと。

宝塚110周年に向け、ふさわしい作品をいただけたことに感謝の言葉

 

専科の京三紗さんと紫門ゆりやさんを紹介されていました。

 

 

 

3回目のカーテンコールは、れいちゃんと卒業生3名のトーク

 

いつものようにホワホワしたあたたかい雰囲気でした。放送は一部カット。

 

 

まず、うららちゃん

 

れいちゃんが、うららちゃんのことを「日だまりの中に輝くうららかな人、まさに花娘」といい、「かわいい」

 

うららちゃん「わたしと柚香さんとの間に、植物がいっぱいあって」

れいちゃん「森みたいになっている」

 

植物園の園長(れいちゃん)と従業員(うららちゃん)という想定で、毎日そのお世話をすることから一日を始めていたそうです。

 

いっぱい置いてすみませんというれいちゃんに、「癒やされました。緑っていいなって」とうららちゃん。

 

れいちゃん「緑越しに見えるうららが、わたしだけの絶景」

 

 

その後、「皆様に何か?」とうららちゃんを促すれいちゃん

 

大階段を降りてのご挨拶の時、うららちゃんが言葉に詰まったので、言い足りないことはないかなという、れいちゃんの優しさが感じられたように思いました。

 

うららちゃん、「すみません」とれいちゃんに会釈して

 

「本日まで、本当に見守って下さいまして、ありがとうございました。

本当に、ここでしか抱くことのできない感情が、私の中で、とっても大切なものとなりました。

これからも、この思いを胸に生きてまいります。本当にありがとうございました。」

 

 

 

しぃちゃんさん

 

れいちゃん「宝塚大劇場で、しぃちゃんと呼ぶことにデビューさせていただいて、東京では時々言っていて」(でも、つい、かず・・・と言いかけてしまうようです)

 

「しぃちゃんの歌声で踊らせていただく場面がたくさんあったのですが、それが本当に大好きでした。」

 

しぃちゃんさん「れいとは、思い出もたくさんあって、こんな小ちゃい時からの知り合いなので・・・れいがトップスターの花組に居れたことをすごくうれしく思います。

たくさんのトップさんのもとで組子としていさせていただいていたんですが、初めて自分より下の学年で、そして近い学年の方がトップスターとなった時に、やはり近くにいるからこそ気づくことだったり、近くにいないとわからないトップスターさんのすごい大変な部分だったり、いろいろと目のあたりにして、本当に、れいって強いな、と思って。

小さい時から知っているので、すごく誇らしく、れいのもとで居ることができました。」

 

「そして、お客様からは見えないんですけれど、オケボックスの中に、“祝大千穐楽ありがとう”というだん幕をつけて下さっているんです。

公演中に気がついた時にも、すごくうれしくて。オーケストラボックスの上に布がはられて、オーケストラの方が見えない状況での公演も何作もしていたので、いろんなことを思い出して、でも全てのことが意味があるとわたしは思うので、そんないろんな経験をさせていただいた宝塚、大好きな宝塚で、和海しょうとして居れたことが、本当に誇りに思います。ありがとうございました。」

 

 

 

キョンさん

 

れいちゃん「我らが副組長。キョンさんを思い浮かべると、いつも笑顔が浮かびます。その優しさやあたたかさや穏やかさに何度も救っていただきました。ありがとうございます。」

 

キョンさん「花組生として心がけていたことは、上級生の方がすごく明るく挨拶して下さったり返して下さることに、下級生の頃すごく救われていて、自分もそういう存在でありたいと日々過ごしていました。

れいは、わたしの10倍くらい動いているのに、それでも目が合うと、おはようございますとか言ってくれて、それがすごくうれしかったので、だから、わたしというか柚香さんのおかげです。

今までの全てのことを糧にしてやっていけたらと思っていたので、伝わっていたらうれしいです。」

 

「私は東京出身ですので、東京宝塚劇場というのは、自分がファンの頃、あちらの2階の上の方とかでチケットを握りしめて観ていたりとか、たくさん思い出のある劇場でしたので、今日一日は、タカラジェンヌとして過ごした時間もですけれども、宝塚に憧れていた日々とか、なんか、夢がかなったんだなって、一日思いながら過ごしておりました。

そして、たくさんのあたたかい拍手。もう、ジュテームの時、本当に、こんなに拍手をいただけるなんて、と驚いて(この時、胸に手を当てて聞いているれいちゃんの姿も映りました)。そして、先生(オケボックスの方に腕を差し出して)、先生も一緒に拍手して下さいまして、

本当に、こんなに、愛とあたたかさに溢れた場所はないなあと心から思いました。

宝塚に、花組に在籍できたことが、私の人生の宝物だと思っておりますし、今日いただいたお気持ちは、きっと生涯忘れないだろうなと思っております。

本当にありがとうございました。」

 

 

れいちゃん「それでは、みんなを呼んでまいりたいと思います。みんな~」

 

「皆様からいただいたこの大きな愛を抱きしめて今夜は眠ろうと思います。

 本日まで本当にありがとうございました。」

 

 

 

4回目のカーテンコール。緞帳が下りている間に、客席の方々は立ち上がっていらっしゃいました。

 

れいちゃん

「ありがとうございます。

本日は、ライブ中継・ライブ配信が行われています。(画面の向こうの)皆様、お楽しみいただけましたでしょうか(拍手)

ありがとうございます。

皆様お立ちいただきましたということで、この卒業生3名の卒業と前途を祝して、そして、皆様のご多幸とご発展を願って花組ポーズをさせていただきたいと思います。(拍手)

ぜひ、このお三方の花組ポーズを目に焼き付けていただけたらなと思います。」

(ポーズ説明)

「それではまいります。花組、最高~!」(拍手)

「ありがとうございました。お三方に、もう一度大きな拍手をお願いいたします。(拍手)

また、皆様にお目にかかれる日を、心から、心から、願っております。

本日まで本当にあたたかな応援をありがとうございました。」

 

 

 

タカラヅカニュースでは放送されなかったのですが、緞帳が下りて、終演アナウンスが入っても、拍手が鳴り止まず、れいちゃんが緞帳前に出てきてくれました。

 

胸に手をあてて、

「もうキュンが・・・

 今回も、お客様に、この場所が私にとってどれだけ大切か教えていただきました。」

 

れいちゃんは感極まっているご様子で、観ていたわたしも胸がいっぱいになり詳しい言葉ははっきり覚えていないのですが、このまま皆様のところにお話かけに行きたいくらい、どうかこの思いが伝わっていますように、とおっしゃっていたように思います。

 

感謝の言葉とさよならの後、引っ込みかけ、緞帳から顔を半分(半身?)のぞかせて、さよなら、と。

 

 

 

おまけ

 

しぃちゃんさんがお話しされたオーケストラボックスの中のだん幕は、こちらでしょうか。

 

 

山根幸洋(やーまん)さんは、公演中もいろいろとXでポストして下さっていました。

ありがとうございます。