わたしがみはるくん(春矢祐璃さん)をしっかりと意識したのは2022年春の『TOP HAT』の時。

 

カルバート支配人を演じていらっしゃいました。

 

中年過ぎというか老け役の部類だと思いますし、部下のリチャード副支配人を演じたのが、上級生のビックさん(羽立光来さん)で、なかなか大変だっただろうと思います。

 

この役のことは、タカラヅカニュースのサヨナラインタビューでも語っていらっしゃいました。

 

すごく上手だとは思わなかったのですが、まだ下級生っぽかったこともあって、毎回応援するような気持ちで観ていました。

 

この公演から不思議と気になる存在となり、それ以後の作品で、みはるくんを見つけると、「あの支配人の人だ」となっていました。

 

 

2022年秋の全国ツアー公演『フィレンツェに燃える』のラドバーニ役ではずいぶん大人っぽくなり、こなれてきた感じもあって、これから男役として魅力を増していくんだろうなあ、と。

 

そう思った矢先、『うたかたの恋』ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』で卒業されることに・・・

 

みはるくんは、2013年4月『ベルサイユのばら』が初舞台ですから、ちょうど10年間という時に区切りをつけたのかもしれません。

 

 

『うたかたの恋』では、ザッシェルの店の支配人。すごくすっきりとしてきたように思いましたし、プロローグの踊る男もすてきでした。

 

〔第14場 マイヤーリンク・紗前〕では、ガイドとして登場。

 

最初はどなたかわからなかったのですが、同期のホッティー(帆純まひろさん)が、「最後にもうひと働きしろ」と声をかけた(いい笑顔もみせていました)ので、卒業の餞かなと思い、プログラムを見たら、やっぱりみはるくんでした。

 

ご本人もサヨナラインタビューの中で、この場面を創られた先生に「感謝の気持ちがすごくあります」とおっしゃっていました。

 

 

『ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』では随所に目立つところに配置されていたように思います。

 

いくつかれいちゃんとの絡みもありました。

 

グルマンの、卒業される方々とれいちゃん(柚香光さん)が踊る場面はもちろん、フィナーレの黒燕尾では、少しですが、れいちゃんと手を取って踊るシーンもありました。

 

 

宝塚大劇場千秋楽の退団ご挨拶もとてもよかったと思います。

 

カーテンコールの時、れいちゃんに「皆様に何かお伝えしたいことはありますか?」と聞かれ、「この角度で見る柚香さんがかっこいいです」と答えて、客席はあたたかな笑い声と大きな拍手に包まれました。

 

 

タカラヅカニュースのサヨナラインタビューでも、柔らかい雰囲気で感じの良い方だなあと・・・

 

宝塚大劇場千秋楽の時、れいちゃんが、みはるくんの事を「すごく優しいんですよ~」とおっしゃっていましたが、そのことを思い起こさせる感じでした。

 

ご卒業は寂しいですが、これからも、みはるくんの良さを生かして、どうかお幸せにと願います。