舞台『ハムレット』
大阪公演とライブ配信を観た感想のまとめのようなものです。
といいつつ、全然まとまっておらず、印象に残ったことを書いているだけですが・・・
以下公演内容に触れていますので、知りたくない方は、ご注意下さい。
また、あくまでもわたしの感じたことですし、記憶違い等あるかもしれませんが、ご容赦下さい。
れいちゃん(柚香光さん)が出演されるということで観劇した『ハムレット』
初見からとても心惹かれるガートルードでした。
ただ、お芝居全体としては、自分はシェイクスピアのストレートプレイを劇場で観たのは初めてだったため、最初は台詞を追いかけるのに一生懸命な感じになってしまったように思います。
それが、観劇を重ねる毎にだんだんと面白くなり、れいちゃん以外の俳優さんの魅力にも気がついて・・・
この舞台を観られてよかったと思っています。
演出は、デヴィッド・ルヴォーさん
古典的な『ハムレット』とは一味違う演出でしたが、それは観劇前に耳にしていたので、特に戸惑うことはありませんでした。
たぶん観客の好みは分かれるだろうという気はしましたが・・・
わたしは、クラシックなお衣装が好きなので、その点は最初少し残念でした。
だけど観ている内にルヴォー版ハムレットの世界に馴染んで気にならなくなりましたし、れいちゃんのお衣装が3着ともよく似合って素敵だったので、よかったです。
前に書いたように、今回東京初日からマイ初日まで時間があったので、シェイクスピアの『ハムレット』(松岡和子さん訳)やプログラムも読んでから観劇しました。
『ハムレット』には、いろいろな解釈があり、舞台も様々な演出がされているとのこと
観る方も、いろいろな見方ができるように思います。
わたしは、どうしてもれいちゃんを中心に観てしまうせいもあり、ハムレット(市川染五郎さん)とガートルード(柚香光さん)の二人が強く印象に残っています。
特に第三幕第四場(王妃の部屋での場面)の二人は凄かった。
今回の舞台では、ハムレットとガートルードの関係性に重きを置かれているように感じました。
一方、ハムレットとオフィーリア(當真あみさん)の関係は少し希薄だったように思います。
ひとつには、オフィーリアの見た目が少々幼く感じたせいかもしれません。(オフィーリアは少女というより娘なのではと思うのですが)
當真あみさんはとても可愛い魅力的な方だと思うのですが、華奢なのと、おかっぱに近い髪型にくるぶしの見えているお衣装で、さらに少女感が強まったのではないかと
でも、きっと、それもルヴォーさんの意図したことなのでしょう。
サッカーボールやサングラスなど、現代的な味付けには、わりとすんなり馴染んだのですが、最後のノルウェイ軍乱入の場面にはかなり違和感がありました。
銃の音が響くこの場面は原作とは大きく違うように思います。
ルヴォーさんは「今回の舞台は、シェイクスピアの時代と同様に、未来に対する不安に満ちた世界での上演となります。」と書かれていますが、そういう影響もあるのでしょうか。
「役者は時代の縮図」というような台詞もありましたが、その時代に応じて様々な演出や上演ができることが、これだけ長くシェイクスピアが愛されている理由の一つかもしれません。
ただ、自分は甘ちゃんのせいか、この場面は落ち着かない気持ちになりました。
劇中劇の部分も、心に残っています。
王の暗殺と王妃の再婚についての劇の内容もわかりやすかったですが、役者の方々は白塗りの和風衣装で、台詞の言い回しも何やら歌舞伎調というのも面白かったです。
プログラムの対談で、ルヴォーさんは「日本独自の物語表現として非常に興味を持っているのが、歌舞伎と宝塚歌劇です。」とおっしゃっています。
そのためか、劇中劇の男性役を女性の役者さんが演じていました。
この劇中劇を演じている役者さんたちは、みなさんとてもよかったです。
『ハムレット』の戯曲を読んだとき、印象的だったのは、舞台と役者についてのシェイクスピアの言葉です。
それは、今回の舞台の台詞にも出ていて、プログラムの出演者の「好きな台詞は?」という質問に、幾人かの方があげられていました。
染五郎さんも、プログラムの中で、「この作品には、演劇そのものが裏のテーマとしてあるような気がしています。」とおっしゃっています。
まとまりなく書いてしまいましたが、本当にいろいろなものを含んでいる舞台だと思います。
キャストの方々にも触れたいのですが、長くなりましたので、別に書きたいと思います。
