愛車のアテンザワゴンが総走行距離7.5万kmを超えたということで煤洗浄をしてきました。
結論から言われていただくと、煤洗浄して大正解でした‼️
理由はエンジンフィールが新車に戻ったから。
今回お願いしたのはエンジンの調子が悪いからということではなく(むしろ良いくらいでしたが)、7〜8万km毎に煤洗浄することで、このエンジンを長く調子よく乗り続けられるようになるからです。
なので、予防整備という観点から煤洗浄を行いました。
また、今までこのエンジンに最適な条件で使用してきて、どのくらい煤が溜まってきたのか気になったというのもあります。
ちなみに、私のクリーンディーゼルの乗り方は、一回エンジンをつけたら60〜100kmはクルージングするような感覚で乗っています。
私のアテンザが走る地域はちょうど良い田舎なので、渋滞の時間さえ回避すればクルマにとって非常に良い環境ということが大前提にあります。
また、個人的に渋滞やストップアンドゴーが''大''がつくほど嫌いなので、混む地域に行く際は公共交通機関か荷物が多い時は別のガソリン車で行くようにしています。
さてさて、結果はどうでしょうか。
今回スス洗浄をお願いしたのは、長野県は須坂市にありますカーベースさんになります。
ここはマツダの煤洗浄で一躍有名にならせたDaijyuさんのショップです。
マツダのクリーンディーゼル乗りならYouTubeで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか⁈
そんな有名ショップで煤取りをお願いできたのですから光栄そのもの!
ご挨拶を済ませてから早速ピットイン。
Daijyuさんから、
「煤洗浄見て行かれますか?」
「それとも外暑いので(外気36℃)、代車で市内でも観光されますか?」
と聞かれたので、迷うことなく煤洗浄を見学させていただきました‼️(変態)
ちなみに、煤洗浄はかなりの方が見学されるそうです。
皆さん、自身の愛車にどれくらいの煤が詰まっているのか気になるんでしょうね。
私もそのひとりです。
ボンネットを開けてから車体が傷つかないよう養生していただき、一気にエンジンをバラシていきます。
あまりの早業で素人の私には何がなんだか分からず笑笑
気付けばインマニまで外されていました。笑
動画では見られない煤洗浄のフル工程を見学させていただいたことのは本当に良い経験でした‼️
ちなみにDaijyuさん、煤洗浄を始めてから500〜600台はエンジンを開けてるとのこと。😲
なるほど!そのため、この手際の良さと早さだったんですね。
さて、早速ご開帳。
ポート側の煤の堆積量はこんな感じでした。
煤はかなり少ない、というか薄っすら煤が溜まってるくらいでしょうか。
Daijyuさん曰く、長距離乗られる方は比較的ポート側の煤は溜まりにくいそうです。
また同じような総走行距離で煤洗浄に来られる方でも乗り方次第で(ちょい乗りメインor長距離メイン、ついついアクセルを踏む運転の方などなど)煤の蓄積量は全く異なるとのこと。
このSH型エンジンは誕生から10年という何月と度重なる改良のおかげで、現在では大変熟成されたエンジンになっております。
煤の堆積量は2018年型の190馬力仕様のエンジンになってから大幅に減り、レスポンスもよくなりました。
Daijyuさん曰く、前期のSHエンジンと後期のSHエンジンは全く別物と言っていいほど改良されているそうです。
続いて潜望鏡(EGRガスと吸気が混ざるところ)の方を見てみます。
こちらも煤の溜まり方は非常に少なく(酷いと煤でこの穴が埋まってしまう事例もあります)、引っ付いている煤もサラサラでした。
シャッターバルブも覗いてみますが、こちらも煤の蓄積量はかなり少なかったです。
総走行距離7.5万kmということを加味しても非常に堆積量が少ないとのこと。
ちなみにシャッターバルブに煤が溜まる方は長距離乗られる方に多いそうです。
反対にちょい乗りが多い方はポート側やEGRクーラーに湿った(オイリーなベタついた)煤が多く付着する傾向が多いみたいです。
インマニをホジホジして動画でお馴染みジャータイム。
軽くほじって出た煤がコチラ💁
走行距離にしては少ないですね。
ちなみに、最近のクリーンディーゼルエンジンはどんなに気を使って丁寧に乗っても必ず煤が発生します。
ゼロにはできません。
これはマツダでだろうが、BMWやトヨタ、その他のメーカーでも同じことです。
また、ディーゼルほどではありませんがガソリン車も煤は出ます。
特にちょい乗りを多くされる方のクルマは不調になりやすいです。
燃やしたらどうしても燃えカスは出ますからね。
そういや、昔のディーゼル車はよく黒煙を出しながら走っていまたよね。
あの黒煙が煤です。
今のクリーンディーゼル車は黒煙を出すことなく走ってますが、大気に出さない=綺麗に処理していると言われている一方で、実はエンジン内部に煤が閉じ込めてしまうという負の一面もあるんですよ…
何かを得れば、何かを諦めなければ。。。
トレードオフということですね。
マツダのディーゼルエンジンは欠陥エンジンと言う方もいらっしゃいますが、この世に完璧なエンジンは存在しません。
というかむしろ超優秀なエンジンだと思うんですけど…(オタク目線なので一般人には理解されないのは理解の上です)
何はともあれ、ディーゼルエンジンの魅力はあの力強いトルクとアクセルコントロールが少なくてすむので長距離移動がとにかく楽なんです!
それを知ってしまうと病みつきになっちゃうんですよね〜
と、熱く語ったのでいったんクールダウンしましょうか。笑
たまたまエンジンをバラした際にMTミッションが見えたので記念撮影。📸
バッテリーの下に位置しているイメージでした。
写真のセンターに見える蛇腹(ワイヤー)でギアを動かしているんですよ。
時代はEVだろうがハイブリッドだろうが、やっぱりアナログなところが好きな私です。
エンジンを分解していき、一通り煤の堆積量を見て''うん👍少ないね‼️''という結論になったところでお待ちかねのウォールナットブラスター❗️
トウモロコシ等の粒子を吹き付けて煤を取っていきます。
あとはポート入口を綺麗にしていただきフィニッシュです。
こんな感じで他のポートも一気に作業を進めていただきます。
ポートを綺麗にしている間に他のパーツ達を超音波洗浄にて清掃します。
おかげさまでシャッターバルブには煤がなくなりめちゃくちゃ綺麗になりました‼️
EGRクーラーもこの通りスコスコ❗️
新品同様に戻りました!
いや〜
エンジンが新品同様にリフレッシュされるのは見ていて気持ちが良いものです!
もうここまで美しく仕上げられるのは芸術の粋です‼️
外したパーツの清掃が済み、しっかりと乾かしたら組み付けていきます。
ちなみに、エンジンのバラしと同時にインジェクター(燃料噴射器)も掃除していただきました!
ディーゼルにお乗りの方は絶対にやった方が良いくらいオススメです!
エンジンを組み立てたら、最後に薬剤によりDPFを綺麗に清掃して最終調整をして完成です‼️
今回の煤洗浄を通して煤が非常に少なかったことが分かったので、今までの自分の運転方法は間違えてなかったんだと改めて思えました。
まとめ
《煤が少ない傾向の乗り方》
①一回の走行距離が長い方(1回エンジンを付けたら少なくとも30分〜60分は流れの良い道を走っている方)
②ストップアンドゴーや渋滞を回避して乗る方。
③長時間のアイドリングをしない方。
④不用意な加減速をせず、クルマにも人にも優しい運転をする方。
⑤1500rmp〜2000rmpの回転域を常用する方。
(発進時についつい踏んでしまう方や''急''のつく運転をされやすい方、エンジンをぶん回す方は煤が大量発生する傾向にあります。今のクリーンディーゼルエンジンはぶん回すとエンジンに良くないので、丁寧に乗るのがおすすめ)
【施工推奨時期】
7〜8万km毎をおすすめします。
※煤が溜まりすぎると洗浄だけでは完全に取りきれず、最悪、高額な新品エンジンパーツを購入することになります。
【費用】
約12万円(以下のフルコースを行った場合)
【行った主なコース】
⚫︎エンジンをバラして煤取り
⚫︎インジェクション(燃料噴射装置)の洗浄
⚫︎薬剤によるDPFの洗浄(強制燃焼込み)
⚫︎センサー類を新品パーツに
⚫︎新品オイルへ交換
⚫︎新品オイルフィルターへ交換
【煤洗浄後すぐに実感した効果】
★燃費が15%ほど向上
22.4km/L→25.7km/Lへ
(MTということもあり、劇的に燃費が向上しました。)
★アクセルレスポンスがかなり良くなりました。
→ほんのちょっと踏むだけでタコメーターの反応が格段に良くなりました。
★ベタ踏みが恐くなる加速感の復活
→買った当時はあの加速感に驚きましたが、最近は気持ちマイルドな加速感になった気がしてました。
★追い越しや街中の加速がちょっと踏み込むだけで気持ちよく進むようになり、車体が軽くなったような錯覚になりました。
【最後に】
煤洗浄の費用はそれなりにしますが、クリーンディーゼルエンジンを調子よく長く乗るためには必要な経費です。
おすすめは、今回実施したフルコースをお勧めします❗️
理由としては、現在のクリーンディーゼルはエンジン全体のバランスがとても重要で、どこかひとつだけ優れていてもトータルで調子良くなければ長持ちしません。
手間のかかるエンジンと思えばそれまでですが、このエンジンの良さを実感してしまえば煤洗浄なんてかわいいものです。
エンジンの煤洗浄を契機に、フルコースでのエンジンリフレッシュを強くお勧めします!
そうするとエンジン全体がリフレッシュされるので、新車の時のようなエンジンフィーリングが蘇りますよ!