私には、産後からずっと気になっていたことがある。
髪の毛を洗う度に指に絡まる髪の毛と、排水口に溜まっていく髪の毛の量……(震)
現在、娘は10歳。
「産後のホルモンバランス云々」という魔法が解け、鏡に映る現実から逃げられなくなった私の脳内に、あの不穏なメロディが流れ始めた。
🎵チャ~ラチャ~ラ、チャ〜ラララ〜ン……
(脳内BGM:ハリー・ポッターのテーマ)
地肌の透けかたを見る限り、状況は一刻を争う。
(ちょっとヤバイかも)
そこで、私は決意をした──
この『FAGA(女性男性型脱毛症)』という名の闇の魔術から頭髪を守る術を見つけるため、あの禁じられた森(クリニック)へ潜入することを……!
(気分はグリフィンドールの寮生)
私は即座にヘドウィグ(LINE)を飛ばし、無料相談に希望を託した。
相談日当日。
ホグワーツ魔法魔術学校の奥へ進むと(ただの町中)、ひっそりと佇むあの、禁じられた森(普通のクリニック)があった。そこには、美しき白衣の魔女(カウンセラー)たちが集っている。
話しかけると奥へ通され、羊皮紙(問診票)への記入を促された。
しばらく待つと、白衣の魔女が現れて今日の流れを説明してくれる。
だけど、ここはまだ序章。さらっと終わる。
そして次に現れたのは…、どことなくシビル・トレローニー先生(占い学)のような雰囲気をまとった女医さんだった。
(ハリポタ:アズカバンの囚人参照、超怪しい)
どちらかというと──
先生に治療が必要では!?
そんなツッコミをいれたくなる衝動を抑える(震)
ここでは、羊皮紙(問診票)に記載したことを丁寧に確認しつつ、私に使えるであろう秘薬(ただの薬)の種類や使用量、使い方、飲み合わせなど、医療的な観点からの話が中心となる。
私は1年ほど前から、ホルモン補充療法(HRT)として、エストラーナテープとエフメノカプセルを使用しているので、ここは特に真剣に聞かねばならない。
結論としては飲み合わせには全く問題はなく、後日、市村正親似の内科婦人科の先生にも大丈夫だと太鼓判を押された。
⚠️これは私の場合なので、気になる方は必ず医師に相談をされてください。
トレローニ先生が部屋を出ると、また別の魔女が現れた。
そしてついに、禁断の鏡(マイクロスコープ)が私の目の前に置かれ…、頭をぐりぐりすること数分。
そこで目にしたものは…!?
かつての豊かな森が闇の勢力(FAGA)によって浸蝕され、伐採の一途を辿りつつある自分の頭皮だった……。
(予想の限界を超えた)
今は分け目を移動させてごまかしてはいるものの、それもいつまでもつか分からない。
(泣きたい)
厳しい現実を目の当たりにした私に、魔女は甘い言葉をささやく。
「こちらの秘薬セットの1ヶ月分ですと、お値段はこのくらい…。」
1ヶ月、約40.5ガリオン!?(震)
(日本円で約4万円くらい)
⚠️ハリーポッターの英国魔法界では、1ガリオン約900円ほどの価値。
無理。
ただのマグル(専業主婦)の抜け毛治療にそんな大金は現実的ではないし、高価すぎて飲むのも気が引ける。
「少し考えます…。」
そう言って去ろうとした私に、魔女は声をかけた。
「今ご説明した秘薬、内服分のみでしたら、お試し用で5日分を1.1ガリオン(980円)でご提供できます。」
「買います!!!!」
( むしろ食い気味)
それなら、私でも買える!
なんなら5セット欲しい。
(商売上がったり)
とりあえず5日分の秘薬をゲットし、ついでに血液検査も無料でして頂く。
(結果はふくろう便という名の郵送)
なんと親切なことに、秘薬を半分に割るためのピルカッターなるものまでついてきた。
お試し中は半分に割って飲んでもいいということだったので、そうすれば10日分に延命出来る…!
(天才か)
その間に情報の荒波をかき分け、もう少し安く済む方法を見つけ出そうと思う。
(⚠️自己責任により、後日発見した)
そして、あれから3ヶ月半…。
排水口に落ちる髪の毛が、体感で1/4くらいに減った気がしてる。
生え際の産毛が段々と濃くなってきているのも分かる。
でも…、嬉しい反面、残念なお知らせもある。
髪の毛が生えたり、濃くなったりするということは、つまり…、望んでいない場所の毛までもが濃くなるということ…🎐チリン…。
なんと、鼻毛も伸びる!!
(今だかつてない衝撃)
ビックリしてダーリン(笑)に話したら、
「俺の鼻毛カッター貸してあげるよ(笑)」
ご親切にそう申し出てくれたけど、気持ちだけ受け取っておくことにする。
(なんかバッチィ)
ちなみに、クリニックで私が処方されたのは「ミノキシジル」「スピロノラクトン」という内服薬。
(今はミノキシジル2.5mg、スピロノラクトン25mgを服用中、血液検査も時々やる)
私の髪の毛的には救世主だったけど、まさか鼻毛という「闇の勢力」まで呼び覚ますとは…。
さすがは闇の帝王ヴォルデモート、恐るべし。