バカンスをちょっと返上して、パリに戻ってきているので、
前半の報告。


ノルマンディ地方の、セーヌ川とオワーズ川の流域に
ある小さな村で、しばし骨休めをしていました。

牛さん、羊さん、お馬さんが悠々と放牧されている
のどかな景色を眺めながら、ルーアンから走ること
40分。


毎年丁寧に手をいれて、こつこつ仕上げた
田舎の家は、今年ほぼ完成ということで、
お庭もだいぶきれいになっていました。


家のすぐ裏に広がる森では、木苺がいい具合に
熟していて、たくさん取ってきてジャムを作ったり、
近くの農家で、生まれたての子牛を見に行って、
ミルクをもらったりして、田舎のリズムに
体がすっかり癒されました。


家族全員で規則正しくいただく食事も
外のテラスでテーブルを囲んで、とっても田園的。


夜は、シュマロ(マシュマロinフランス語)を
焚き火で焼いたり、なぜかキャンディ・キャンディの
テーマソングを歌ったりして、(メロディは世界共通)
最後は毛布にくるまって流れ星を数えながら
ひとりずつ「おやすみー」と
ベッドに向かうのでした。


大家族の賑やかさは、ちょうど姪っ子たちの年齢だった頃の
子供時代の記憶を呼び戻させるようで、
(ちょうど、大人の兄弟喧嘩も勃発したりで・・)
ふざけあったり、けんかをしたりしながら
大きくなるのって、大事だなぁと再確認。


すっかり「ここの家の子」の気分で
ちびっこの世界に浸ってしまいました。


フランス人が、なぜ自分の「田舎(の家)」に
こだわるのかが、実感できた数日間でした。


日本人の、グルメやファッションや
アクティビティに走った自然の中での
休日の過ごし方とはまるで違う領域。


すごし方、脱力の仕方の違いかな?
本気で、仕事よりも大事なことだと思えた
良質な時間でした。


パリに戻ったら、ママからメッセージ。
いとこの結婚のニュースと共に、久々に
日本の家族模様をアップデート。


笑えるのは、祖母も、引退した父も、
従姉妹とその子供たちも、
映画業界に復帰した妹に、絶大な期待を寄せてるらしい
ということ。


何を期待してるかっていうと、
「出演依頼」(笑)。

みんなそれぞれTV出演したことがあって、
写るのが好きらしい。
出たがり一家で困ります。


母はというと、厄年の夫(父)を一人旅に
出させたとかで祖母(姑)に攻撃されてるらしく、
それもまた喜劇。


明日また田舎に戻ります。
モナコからもう一人のお姉さんが合流して、
ますます大家族が集結する予定。

テロリストの悪名高い、甥っ子ヴァンサン(3歳)も
来るらしいので、会えるのが楽しみ。。


cheval normandie village 3 normandie village 2

lait mur

写真は、天使のようなバンジャマン(3歳)&ロレン(5歳)。
ふたりの口癖はなぜかイタリア語で、
mama mia!


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明日からちょっぴりパリを離れて、

田舎の空気に触れてきます。


行き先は、その辺の日本語ガイドブックには載ってない、

カマンベールの乳牛や、シードルのリンゴの木が連なり、

果てしなく農地が広がるノルマンディーのどこかにある村。


訳あって、相方の別荘にて、家族デビューなのです。


本当は毎年のように、夏は日本に帰りたかったけれど、

5日置きに事務手続きがあるので、

あまりパリから遠くには行けません。

近場で我慢!


次の行き先で狙っているのは、

文化マネジメントのコースで一緒だった友人ANNITAのギリシャの実家。


もしくは、ヴェネチア。

ちょうどある日の出発便だけ格安だったから。


または、玄ちゃん からのメールで気になっている、

ノルウェー。アートシーンが面白いらしい。石油が出るから、

裕福なんですって。


もうパリは猛暑だったかと思えば、このごろは20度もないくらいに

冷え込んでいて、街路樹は見事に、黄葉して散り始めています。

この調子じゃ、私の今年の海デビューはないかも?!


それでも水着は持って行きます。


お庭でプールだって構わないわ。


関係ないけれど、妹が晴れて就職し、

映画製作会社で監督補をするそうなので、

これからは海外ロケ先に、私もお邪魔してしまう、というバカンスも

ありなのかも。すでに押しかける気満々。



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先週は、片っ端から荷物を整理して、 6年分の塵をすっかり掃き捨てた気分。


やっぱり書類が多くて、こればかりは いちいち目を通すしかないので 一山残してるけれど。

6年もパリに住んでいると、 いつも書棚から出してくる日本語の本は同じで、

どれも文学部生並みに読み込んでるのには 笑ってしまう。


これじゃ、気分も発想も変わらないはずだよね。


やることはあるけれど、どっぷり読書に逃避したい、

っていう時に出してくる、漱石の本から、 「明暗」を選び、昨日からまた、

独特のねちねちした 文章を、丁寧に目で追っている。

癖で、自分の思考までが、漱石口調になるから、

私の通勤風景は、まるでチープなパリ滞在記。


メトロの出口を昇って、シャンゼリゼの並木が見えてくる 映像を思い浮かべてみてほしい。

シャンゼリゼというだけで、どんな形容句も ”花のパリ”っぽくなってしまうのが哀しいところ。

パリに来て失った楽しみといえば、あれほど片っ端から 読み漁った”パリ”に関する本に、

興味がなくなってしまったこと。

こういう本は、ちょっと知ってるくらいの方が 読みながら気持ちよく世界にひたれるというもので、

岸恵子の回想記に出てくる”昔のパリ”ならともかく、 だいたいは今読むと、

”そんな大げさに書かなくても・・・” ”そこまで飛躍しなくても・・・” と、突っ込むどころか、

白々しくなってしまう。


ということで、反面教師。 私も自分の書くことには気をつけたいところ。


緩慢なる人生の旅行者、とは、 「明暗」の主人公の父親の形容詞ですが、

私的には、緩慢なる人生のばかやろうって感じ。


時間がゆったり流れるのは、嫌いじゃないけれど 苦手。

慣れるのに非常な労力を使うので、 ぼーっとしようと決めた休日の結果は、

なんて最悪な一日!になってしまう。


そんな日は、たった一つでも発展的なことがあるように、

と願うばかりで、解決策はなし、実行力もなし。

今日はかなり早起き♪ いろいろ片付いて、気持ちいい!

もうしばらく、時に身を任せてみようかな。


そんな気にさせられる、 夏の朝のすがすがしさ。

会社にも、午後にプールの時間があったらいいのに!


夏は、子供に戻りたくなる瞬間がいっぱい。


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というのは、映画「下妻物語」(深田恭子+土屋アンナ主演)
のフランスでのタイトル。

きのう、カルチェラタンのさびれた映画館で
週1回しか上映してないところを
逃さずに、観てきました。

この映画、大手の系列映画館でも最初やってたんだけど、
何しろカンヌ映画祭前後の、いい映画の出る時期に
家にこもっていたもので、
映画は一週目に必ず行く私が、泣く泣く逃した作品
だったのです。

また、懐かしいカルチェラタン(ソルボンヌ界隈)だし、
夏だし、友情物語だし、尼崎弁だし(?)、
思い出がソーマトーで、
土屋アンナ演じるイチゴの失恋にはもらい泣き。
そして、濃い出演者たちのギャグを
ひとつも残さず大笑い。
あ~楽しかった。

面白かったのが、周りが日仏カップルか、
日本人の女の子ばっかりで、
いっつも「日本」絡みの場所で会ってしまう人に、
やはり遭遇。

私が、というより、その人が、欠かさずそういう機会に
外出しているのだと思いたいけれど。
(何気に、ちょっと大きな声で宣伝できない
イベントとかでも会ってしまうから・・・)

友達の彼も大絶賛で、
私は日本の美意識(ビジュアルじゃなくて、
精神性)として、いつかフランス人相手に、
教材にでも使いたい作品です。

登場人物なみに、素でキッチュな
うちの妹様が、明日パリに上陸~

(内心ちょっとびびってる姉・・・)


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週末の私の読書のお供は、
世の中をお騒がせしている、圧倒的ベストセラーの、
「東京タワー」でした。

リリー・フランキーって、色々なコラムとかで、
結構人生の荒波を潜り抜け、酸いも甘いも、
芸能ネタも知り尽くしている、
アラーキーと同い年くらいのおじさん(もしくはおばさん)と
思っていたのですが、

肉親(女性)の死と人生とを
テーマに執筆するところでも、
東京が舞台であるところでも、
アラーキーの「東京日和」(写真集ね)と並んで
20世紀末の東京のゲージュツカの素顔を伝える
作品だと思いました。

ちょっぴり心の準備をしていたから、
とてもいいタイミングではあったのだけれど、
「泣ける」という次元ではなくて、
気持ちよく「泣かせてくれる」本でした。

そう、私はこのごろ、定期的に、悲しくなくっても、
”空がきれいだなぁ”と言いながらでも、
なんの理由もなく、泣かないと気持ちの切り替えが
できなくて、泣く材料がないと、かえってストレス。
(注:大笑いでもいいんだけどね。)

苦労人(マゾ?)のサガで、今まで泣ける状況には
事欠かなかったんだけど、何となく最近平和だったりして。
バカンス直前で悩みは、夏休み1ヶ月のすごし方、という、
危機感もない状況なので、思いっきり泣いたら
なんだかすっきり!

本を貸してくれた友人は、
作者に興味を持って、ネットで調べて、
「思ったとおり、幸の薄そうな顔の人だった」という
コメントをしていたけれど、
私の感想は、
「愛情を注がれて、幸せな半生を過ごした人」なので、
かなり食い違う。

だって、書いてないこともあるだろうけれど、
本のいたるところには、「ありがとう」のメッセージが
ちりばめられているし、怨念も大後悔もない、
一緒に生きた記録なわけで、幸が薄いとは
感じられなかったから。

母のお世話になりっぱなしの私は、
パリに来ることで、病気のときに駆けつけてもらう
ことからは卒業したものの、
作者と同じ、ほろ苦いサポートを山ほど母から
受けていて、同じ心境だったことも多く、
中でも何よりも共感したのは、
西行の短歌が引用されていたことでした。

西行の訴えている(と私が勝手に解釈している)、
”戦わずして、自分のポリシーで、
人生を力強く生き抜くこと”を、
このリリーフランキーのおかんは
彼女自身が引用した西行の歌になぞらえて、
体現しているところに、
感情移入していまいました。

それから、誰といるかということが、
どこにいるかよりも大事、というくだりも、
今、ぽっと一時的に、色々な締め切りと責任から
開放されている私の、選択肢は決してひとつではない
悩める今後の身の振り方について、
とても考えさせられ、
戦闘態勢でしかいられなかったフランス生活を
今後どうしていくか、という根源的な問題と、
無意識のうちに向きあうことと
なりました。

夏の読書は、何でセンチメンタルに
なっちゃうんでしょうね。

というより、日本の夏が、感傷的?
(終戦記念日とか、灯篭流しとか、いろいろあるし。)

私は、新潮文庫の夏の100冊で、
昔宮沢りえがキャンペーンをしていたのが
忘れられなくて、この期に及んで、
夏はまた日本に帰ろうかと、そわそわしています。

(「10年後の夏、また泣いた」とか
そんなコピーだった。)

でもね。夏に日本に帰っちゃったら、
何かの琴線に触れて、気持ちが緩んじゃって、
もうフランスに戻ってこれない気もしていて。

わざと日本へのノスタルジーを考えないように
夏はこちらにいるのなら、
フランスのバカンス騒ぎのど真ん中(南仏辺り)か、
スペインとかポルトガルの、時間を忘れられるところに
非難したいです。

暑中お見舞いには、まだ早いのかな?

季節おりおりの、そんな日本の美的な習慣を、
取り戻したい、揺れる夏です。


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火曜日に論文の口答試験を終えて、
どうやら、無事1年で(!)MBAを終えられそうです。

結果はきのう張り出してあるはずだったのに、
フランス適当だから、来週に持ち越されるようです。
そんな、張り紙もありませんでしたが、
こっちは紙(VISA)の更新のこともあるので、
早く成績発行してほしいんだけどねっ。

論文を脱稿して、徹夜の日々から開放されたのは
いいけれど、次の日から仕事&人に会う用事が続いて、
睡眠時間は思うように回復せず、
今日は思いっきり朝寝して、昼寝して、
これから夜のお散歩に繰り出すところ。

20時ですが、この明るさ!
まだUVケアが必要な時間帯です。

フランスの夏は22時過ぎてもうっすら明るいので、
気づかずに夜遅くまで外にいてしまいます。

今日は、サッカー、フランスxブラジル戦ですが、
全然興味のない私は、人ごみを避けながら、
夜お茶を楽しみたいところです。

でも、周りが叫んでる中、
「読書」って!(笑)

とにかく、頭の中を別の情報で埋めたくて
仕方ないのです。映画もいいんだけど、
映画館が暑いっていう問題があって・・・。
(はい、フランスはクーラーが普及してません)。

写真:
カフェの前にはみだしてTVを見てる人々。

PS: あやりん、ゆっち、とっても久しぶりに会えて
嬉しかったわ~ 相変わらず、ふたりの話に
笑いっぱなしでした。懐かしいエピソードがいっぱい
出てきて、「あのとき実は・・」という話とか、
「Sr山下はフランス語がぺらぺら」とか、
今になって分かってってかんじだけど、
懐かしかった~

ななちゃんも、再会できて嬉しかったわ☆
”Syndrome de Paris”がフランスのラジオで
取り上げられててびっくり!

何の脈絡もなく、ゲイパレードのニュースから、
「同性婚に向けて政治的な動きが見られる」などの
レポートがあって、

いきなり、
「日本人観光客(←パリ在住者の方が適切)
の25%が入院するまでにいたっている。
原因はカルチャーギャップの大きさと、
理想のパリ・現実のパリのギャップの大きさだと言う」。

で、ジャズが流れ始めました。

まじめな人ほど、このうつ病に近い症状に
なってしまうといいますが、
パリで本腰入れて何かしようという人が、
ちょっとでも「パリ・ブルー」にならないというのは、
それは「腰掛」「旅行者気分」なんだと思います。

これを通過して、ありままのパリを受け入れてこそ、
パリでお客様じゃないっていう
自負も生まれて、本物に近づけるのではないかと
思います。

私も、パリに来てから丸3年は、
やたら動いてはいたけれど、自分のパリ生活のリズムが
しっくり来なくて、見るものはフレッシュで刺激的だけど、
何だかお客様(外国人)扱いされるのに
憤慨していて、表層のパリしか見れてない気分で
ブルーでしたが、

ある日、自分のパリがちゃんと存在してることに
気づき、やっと抜け出られたなぁと
しみじみしてしまったのを思い出します。

私の場合、何かがだめだったから別のことで挽回、
っていうのがとても納得がいかないので、
パリ生活に関しても、だめだったから帰国する
という選択が絶対にいやで、
いまでもまだまだ、なんて思ってるから
ずるずるいてしまうんだなぁと思います。

何かを選択するにしても、
これしかない、という思いつめた状況よりも、
これだけあるけれど、あえて一番はこれだと決めて
動けるほうが、自由な気分になれて好きです。

パリにいると、周りがみんなそうだからなのか、
いいあきらめができて、何だか楽。
いろんなことが、「たいしたことなかった」
と思えるので、全然、失敗した気分にもならないのです。

それは、高い志のジャマには、もちろん
なるんですけどね。
でも、ひとつづつ片付いていくなら、
それでいいと思うんです。

論文、書き直しをしていて、
一行ずつ、最初っからぜんぶやってます・・・

あせって変なもの出しちゃうよりも、
私が選んだ選択は、(一応反応を知り尽くした上で)
1日遅れたって同じ、ということで、
勝手に期限を延ばすこと。

これもフランスだからできること。
時間を守れないフランス人が多いのなら、
私も融通させてもらいます!!

いい加減提出して、週末の旅に出たいわ。
やっぱり最近、自分ひとりだと根詰めたり、
締め切りと戦うことができないみたい。

意味もなく、実家なら母親がTVみながら
ぐちゃぐちゃしゃべってたりしてくれないと、ダメ。

論文書きに煮詰まって、
「いいから、そこで寝てて!」と、
ついに相方?を呼びつけ、ぼーっとしていてもらうはずが、
添削させるわ、コピーさせるわ、
最後は帰らせず、印刷屋、大学、仕事先と、送らせ、
久々に容赦なく、人をこき使ってしまった。

全然サッカー観てませんが、
やっぱりサポーターは大事。
見ててくれるだけでいいのよ。

さて、無事論文提出ーーーー!!

一癖ついて、残り半分を
今週中に審査員の教授宛に届けなくてはいけませんが、
(←って半分しか書かいてないくせに図々しい)
無謀かと思われた、今年の卒業審査へ
こぎつけました。パチパチ! (ふぅ。)

しめきり10日前からスタートした論文は、
ごり押しで思惑通り締め切りを延ばすことに成功。
点数は引かれると思うけど、
案外クリアできるのではないかと、思ってます。
何事も前向きに。


そんなこんなで今日は久々に大学に行き、
その後はポンピドゥーセンターでのプロジェクトの
反省会。うちの教授が帰った後、
担当官のフロランスを交えて、またバーで一杯
ひっかけながらミーティング。
こっちが本音の反省会。

結構私が思うに、若者好きな一匹狼タイプ?
やたら私たち学生と馴染んじゃって、みんなもタメ口で
話しちゃってる、フロランス。

”今日こそ教えてあげるわ”と、
彼女がポンピドゥーセンターの教育プログラム担当に
たどり着くまでの経歴を話してくれました。

(もう頻繁に会わなくなるから、今日はちょっとした
さよなら会でもあった。)

”学生を9年間やって、
学芸員になる国家試験をやめて、美術史の講師、
地方文化会館のアタシェドプレスを3箇所、
ポンピドゥーセンターのガイドを経て、
ポンピドゥーの臨時採用枠で3年間続けていた頃、
内部試験を受けて、見事今のポストをゲット。
そのとき私は34才だったわ。”

フランスでも文化の道は、並々ならぬ
実践力が求められます。
卒業しても、全員が就職なんかできないこの国で、

”34才”までは迷っていいのよ、

と、奇特にも茨の道の文化を目指している
私たちに、エールを送ってくれているように
聞こえました。

みんなはあと10年あるかもしれないけど。
結構私には、じりじり見えてきている34才。

前方は特に見晴らしがいいって訳じゃ
ないけど、曇っていないと信じられるのが、
私に与えられた幸せです。

フランスは、私を見捨ててるわけじゃないんだなぁ、
と、論文のことですっかり気をよくしている私ですが、
無意識にボーヴォワールを演じさせられているのには
納得がいかない!!

エゴエゴエゴのフランス社会で、
真っ向から自分もエゴで返せるように
(むしろ自分からエゴを発せられるように)
なったら、どんな感覚なんだろう?


それは開放感のあることなんじゃないかと
思う。でもできないのよね。

(よくわからないオチになってしまいました。
徹夜してしまったので、今日は寝なくっちゃ!)
は何かな?

と考えてみる。

いつを基準に、というのが問題だけど、
今日の私がやり残していること。

何かをした、経験した、という
単発の出来事よりも、
何かが身につく、ということの方が
やり残している気がする。

それは、気づけば妻に、母になっていく
友人たちから学ぶことが多く、

まともに家事をして、食事をつくって、
家計を締めて、ということをやってみないと
見えてこないものがあるように、

世の中、日々根気よくできてこそ一人前ってことが
たくさんあることに気づいてしまった。

昨日も、たまたま目を留めた、韓国の海女さんの
ドキュメンタリーが、やけに胸に痛く、
具体的にどこがというわけでもなく、自分に反省。

7才から潜り始めて、今86歳でも潜っているなんて、
継続の賜物。

また、北極からの流氷をボトリングして、
高級ナチュラルウォーターを売り出そうとしている
カナダのある事業家のドキュメンタリーでは、
そのビジネスの発想はどうでもよく、
ただ、何億年も前のH2Oを閉じ込めてきた、氷河の見せる
自然の力に、世界観がゆらぐ。


私の場合、ムラのある集中力だから、
その期間で見れば持続力のある方かもしれないけれど、
自然の神秘を見せつけられてしまうと
(人間の体だって自然の賜物。)
何だか、これじゃ自然のあるべき姿には
程遠いな、と思ってしまう。

京都に行っても感じたことだけれども、
文化という言葉では片付けられない、
自然を淡々と、飽きずに取り込んできた人々の
生き様というのは、すごく生命力にあふれていて、
まさに、年を重ねるごとに丈夫な根が張り巡らされて、
ますます栄養を吸収している、というイメージ。

西洋の都市が表層に構築された、置物のような
人工空間だとすると、
自然を生活に欠かせない糧にしてきた都市は、
有機的に見えてくる。

晴耕雨読は、引退してからじゃ、遅いんじゃないかってこと。
自分の体の有機性を、今からきちんと見直さないと
せっかく人間として与えられた機能を、
失っていくような気がして、

平凡な積み重ねの中に真実を見る、
というような世界観に、(アバウトな記憶ですが仏教思想?)
ベクトルを向けたいと思い始める。

世の中、見方を変えるととっても奥が深くて、
退屈だなんて、思う暇もない(はず・・)

飽きやすい私には、朗報。

2006.6.16

きのうは、勤め先のオークション会社の、
夏休み前最後の、気合の入った2つの王族のコレクションの
オークションの内覧会がありました。

今日から4日間、一般公開もしています。

ワイナリー・ツアーを自主企画して、一行を連れて
ロワールからパリに戻ってきたhimikaちゃんにも、
せっかくだから会いたいということで、
急遽立ち寄ってもらうことに。

何だか私が調子悪いので、ろくに案内も出来ず、
申し訳なかったのだけれど、雰囲気を感じてもらえたなら
うれしいです。

それにしても、金ぴかのミュージアム・ピースに
囲まれても溶け込んでいるhimikaちゃんの大物さには、
ちょっと(親ばかっぽく)誇らしく思ってそまいました。
ますますエレガントになっていて素敵だったわよ。

何だかぽーっとするなぁと思ってたら、
やはり熱があったみたいで、
どうりで動作や思考が鈍くなるはずだわ・・・と、
原因がわかってすっきり。
(熱の原因はわかってないけど。。)

今週は半日ずつしか出てないにも関わらず、
論文もあるし、ここぞとばかりに、
熱があるから明日は来ませんとボスに宣言。

ついでに、夜になってやっと手の空いたボスに
マーケティングについての質問をしたら、
ケーススタディ1つ分の、プランまで考えてもらっちゃって、
助かりました。なんていい人なのかしら。

帰り際、エレベーターで降りると、
内覧会の担当スタッフが何やら、残り物のワインで
打ち上げムード。
ほろ酔いのみんなが、口々に「Bonsoir Meri!」って
陽気に挨拶してくれて、(中には芸能誌をにぎわす
オークショナーたちも。実際わからないけれど、
上下関係の中にも、いい仲間関係があって、社内の
雰囲気はとっても和やか。)何ていい会社なんだと
ほのぼのしつつ、やっぱり他所に比べて灼熱の我が家へ。

ぼーっとしているせいか、
清掃車に思いっきり(全身!)水をかけられて、
着替えに家に戻ったり、
スーパーで、また思いっきり(方足の90%をしっかり)
踏まれて素通りされたり、
道の角という角で、道を聞かれたり
(これは別にいいんだけど、調子悪くてスローな時に
すごい確立で聞かれる)、
色々なハプニングに見舞われた一日でしたが、

何かを再確認した気分で、
ちょっと魔の数日間を抜け出た気がします。

論文、論文!

勉強は朝の涼しいうちに!