この橋の終点からは様々な道が分かれているらしい。


眩いほど明るい道や、先が見えないほどの真っ暗な道にも続くという。


共通することはこの橋を渡るともう後戻りは出来ないこと、


そして24時間に一度、誰もが渡らなくてはいけないことだ。


『明日に架ける橋』という名だそうだ。
















それでは、みなさま、また明日。

メランコリーな気分に、湿った風がいっそう鼻につく。


不貞寝するに限る、そう思い鍵を締め携帯をオフにした。


翌朝、心配した友人が来て『今日はいい天気だぞ』と窓を開けた。


今朝の風は爽やかに薫った。


『明日は、明日の風が吹く、だろ。』


陳腐な言葉も今では信じられる気がした。

『もう終わりにしないか。』


『どうして?ずっと上手くやってきたじゃない。』


『限界だよ。』


重苦しい沈黙。


『そうね。二人は限界かもしれない。』


『ソプラノとテノールで朝練付き合いそうな奴をピックアップだな。』


アルトとバスだけじゃ、歌いづらくてかなわない。