(ひとしずく・⑨あなたを変える祈り)クリスマスツリーの星を探す | sarah‐mercy

sarah‐mercy

イエスの愛と共に
猫にも花にも愛は注がれている

右差しパート⑧からの続き

あなたを変える祈り パート9

 

「神との友情—あなたを変える祈り」(ジェームズ・フーストン著)からの抜粋 

 

第二章 祈りの障害を克服する

 

内なる暗闇という恐れ

 

私たちが知っている、自分の人格に潜む欠陥の背後には、

自分自身さえ全く知らない深い恐れや不安が潜んでいます。

この意識下にある暗闇は、ある人々にとって特に恐ろしい、性格的歪みをもたらしかねません。

 

幼児期をずっと病院で過ごした人がいます。

彼は母親のぬくもりや愛情を知りませんでした。

その上、病院では自分のベッドを年上の子たちに奪われないよう

いつも戦々恐々としていなければなりませんでした。

その結果、彼は非常に規律を重んじる優秀な陸軍将校となりました。

しかし、そのあまりに厳格な性格のために結婚は破綻し、

生活はいっそう融通のきかない規則に縛られたものとなってしまいました。

ずっと後になってやっと彼は神の愛に助けられ、自分のことを笑い、

心の壁を取り払えるようになりました。

神は、彼の恐れやためらいをすべて受け止めてくださる暖かいお方であることを発見したからです。

 

子供時代に愛を知らず、暴力ばかりを受けてきたため、

祈りの生活が暴力的なイメージでいっぱいになっている人もいます。

彼らの祈りの文句はいつも、暗闇の支配や権力、悪霊の追い出し、

悪魔の軍勢とのわくわくするような戦いに関連したものばかりです。

彼らの祈りはどれも、天と地の終りのない戦い、戦争といった強烈な感覚に根差しています。

 

一方、人生を依存症や脅迫観念に支配された生活習慣、罪悪感、

弱いセルフイメージなどとの関連でしか見られない人々もいます。

彼らが恐れている暗い影は、生きることへの失敗と絶望の圧倒的な感覚です。

自分の内面をのぞき込むことを心底恐れている人々もいます。

自分の魂の中をのぞくことが、まるで心という窓を通して底なしの穴を

のぞき込むことであるかのように感じるのです。

 

それから、生まれつき直感や先見といった「超」能力を持っているように見える人々がいます。

そんな能力を持っていることで自分自身を恐れているか、

あるいは自分は「異常」だ、と自らを拒否するのです。

心の中の暗闇がどんなものであれ、私たちはそれを本能的に隠し抑圧しようとします。

そんな私たちにとって祈りは極度に恐ろしいものになり得ます。

祈りは私たちに、自分の持つ暗闇と向かい合い、それをあばくことを求めるからです。

私たちにそのような祈りを促すのは、神が既に混沌---

想像を絶するはるかに広大な宇宙規模の混沌---

の力を支配しておられるという事実です。

 

ですから私たちは、祈りにおいて詩篇139篇で語られているような確信をもって

神の下に行くことができるのです。

「たとい私が『おお、やみよ。私をおおえ。私の回りの光よ。夜となれ』と言っても、

あなたにとっては、やみも暗くなく夜は昼のように明るいのです。

暗闇も光と同じことです(11~12節)。

 

使徒パウロも、これと同じ考えを新約聖書の中でくり返します。

宇宙の闇を照らすようにと光に命じられた創造主はまた、ご自分の光をもって、

 「私たちの心を照らし、

 キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださった」と。

広大で不思議に満ちた混沌のリアリティ―を支配される創造の神、

贖いの神はまた、その力をもって私たちの内にある暗闇と暴力を追放されるのです。

それを経験すると、自分が死者の内からよみがえったような感じがします。

ある意味で、私たちは本当に死からよみがえったのです。

 

神は私たちを道徳的に、霊的に、また真理的に新しいいのちへ

引き上げることがお出来になります。

私たちの暗闇を追い出す神の創造的な力を受け取ることで、

祈りの生活は確実に成長していけるようになります。

そして、無力感、絶望感、自分は失敗者だという意識、

嘘の生活を送っているという罪意識、虚無感、

自分は何をしてもダメという感情を破壊します---

 

これらは、絶えず私たちにつきまとう影のほんのいくつかにすぎません。

神はそうした影を越えて一切の敵に勝利しておられ、

また私たちの生活を支配している力がどれほど強力に見えてもなお

神は王の王でおられることを知るのです。

それによって私たちは神に助けていただける希望が与えられ、こう祈ります。

「主よ、あなたを信じます。私の不信仰をお助けください。」

 

主を信頼するとは、神がすでに自分に働いてくださっていて、

この壊れた生活を越えた新しい健全な人生に入るよう

招いておられることをはっきり認識することです。

 

暗闇がいつまでも勝利することはありません。

光は闇に打ち勝ち、愛は邪悪と憎しみを破壊するからです。

 

人生の暗闇との出会いは、私たちを祈りから遠ざけるものではなく、

むしろ私たちを祈りへ駆り立てるものです。

暗闇が祈りの障害になるのは、神を私たちの人生の力強い支配者として

見ることができないとき、また私たちの恐れや様々な感情にもかかわらず、

神は私たちの直面する悪を征服することがおできになる方なのだと思えないときだけです。

初代のシトー修道会の修道士リヴォーのアエラッドの

次の祈りを黙想するのは価値あることです。

彼は若き日、スコットランドの王宮に暮らしていましたが、

その後に全く方向を変え、祈りの生涯に入りました。

 

 主よ。

 私の魂の傷をごらんください。

 あなたの生きた鋭い目は、すべてのものをごらんになります。

 その目は剣のように、私の魂の隅々まで刺し貫き、

 どんな細部までも読みとられます。

 私の主よ。

 確かにあなたは、私の魂の内にある過去の罪の痕跡も、

 いま直面している危険も、

 人目には隠れた動機や駆け引きも、すべて知っておられます。

 これらすべてを見ておられるにもかかわらず、

 私はあえて、あなたにそれを見ていただきたいのです。

 私の心を探り知るお方、あなたには何もかもご存じです。

 しかし、もし仮に私にあなたの目から隠れる力があったとしても、

 私の魂の内に、あなたから隠しておきたいものは何一つありません。

 ……

 主よ。

 あなたは恵み深く、甘美な御霊が、私の内に下り、

 聖霊ご自身の住まいとして、造り変えてくださいますように。

 霊肉のすべての汚れから私の心を清め、

 そこに信仰と希望と愛をあふれるばかり注ぎ、

 悔い改めと愛と柔和さをお与えください。

                        (『牧会祈祷集』より)

 

「神との友情—第二章 祈りの障害を克服する」からの抜粋終わり)

 

右差しパート⑩に続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

⑫からの続き

(4/26)

この日は日曜で病院はお休みだけどリハビリは数人のスタッフが出勤し

病院近くの寮生活している中村倫也君も午前だけなのに午後もリハビリに来てくれた

というのも、この日が彼との最後のリハビリになったのだ

コロナが深刻になってきたため感染を防ぐため担当が各階で決められたのだ

中村倫也君は3階担当になった

病院で使うゴム手袋も節約の為、ベット周りの消毒掃除の時だけは薄い袋を手にはめて

やりにくそうにお掃除していた…物資も少なくなっているのだろうか・・・

マスクも貴重になってきているようでそれぞれに工夫しているようだった

 

この日また地震があった…入院して3度目だ

数日前には窓の外を眺めていたら西の空の青空に黒い雲が水平に流れてきたので

雲の出所を探って東病棟の廊下に行くと目の前で火事が発生していた

雲ではなく煙だったのだ‥‥炎が立ち上る・・・祈るとすぐに消防車が3台やってきて

どうやら鎮火したようだ

世の中の鬱屈した不満がちょっとした放火や車に傷をつけるなどの事件が増えているようだ

時々、お掃除係の方に情報をもらったりしたが「テレビなんて見ない方がいいよ!」と言った

長女さんのメールからでも、買い物に行った時の殺伐とした状況を感じ取ることが出来る

看護師さんたちは出来るだけ明るく振舞ってくれてはいたが

その奥に見え隠れする不安は隠せなかった・・・と私は見えた

 

四人部屋で一人になった新人さんは暇に任せてテレビばかり見ているようだったし

暇に任せて知り合いに電話をかけまくっていたせいか、日に日に様子が変わってきて

あんなに元気で動き回っていたのに姿を見ることも大声が聞こえることもなくなった

歩行リハビリの為にもと廊下を行ったり来たりしながら彼女の部屋の前を通ると

新人さんは私に気づいて廊下に出てきたので、突き当りの窓から夜の景色を眺めることにした

目の前には誰も乗せていないバスが寂しく発車していく

遠くに町の明かりがちらちら見えるだけで夜は暗い林だけだった

 

前にスカイツリーが見えるんだよと誰かに聞いたので「スカイツリー探そうよ音譜と言うと

新人さんは、「きっと見えないよ、林が随分葉を伸ばしたから隠れちゃったよ、暗くて見えない」

確かに入院したばかりの時は新芽だったのに、急にふさふさと葉をつけて伸びている

それでも私は目を凝らして探してみた

すると、林の木の枝の天辺に赤くなったり緑になったり青くなったり

まるでクリスマスツリーのお星さまみたいにキラキラ光るのが見えた

新人さんに「ほら、あそこあそこビックリマーククリスマスツリーのお星さまみたいだよクリスマスツリー

「え~どこどこはてなマーク子供みたいにはしゃいでいる声で

他の患者さんもやってきて「どれどれ?どこだ?」と探しっこをした

「一度見つけたら見えるのに、分からないとトコトン見えないわーあせるというので

どうしても見つけて欲しくて「ほら、あの鉄塔と木の間の・・・」と説明しながら窓ガラスに張り付いた

とうとう見つけることが出来て二人で大喜びしてたら

タイムキーパー看護師が「ブラインド閉めますよ」と言ったので「私が閉めておきます」と言った

ふふふと顔を見合わせて笑ってからブラインドを閉めてそれぞれの部屋に帰った

 

部屋に戻ってから数時間後、廊下から「sarahさ~ん」と新人の声がする

どうしたかと思ってベットから起きて廊下に出ると、なんだか様子がおかしい

「パジャマがうまく着れないのよ・・・汗と、へんてこな着方をしてよく見るとヨダレも垂らしている

明らかに様子がおかしいので看護師さんに伝えたのだが・・・・

その夜中、新人さんは部屋で転倒して東病棟に移され安静の部屋に入った

 

昼間、長女さんが洗濯物を届けてくれた中に、姉からの手作りマスクが23枚も入っていた

「お世話になった方に差し上げて下さい」

退院するまでにそのマスクはすべてお世話になった方に差し上げることが出来た

渡す時、祈りを込めて手渡した…新人さんにも

 

イエス様、新人さんはとても辛い過去を背負って今を生きています

どうぞその荷をあなたに預けることが出来るように

助けて下さい

 

右差しつづく

 

感謝します

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○

 

退院して今日が2週間目

まだ熱感があるのでアイスノンで冷やしながらだけど歩けることを感謝しますハート

 

おねまさんの作ったマスク(写真お借りしました)

今日もありがとう~ラブラブ

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

こちらで全文読めますよ~下差し

http://www.kyusokutoiyashi.com/publication/ainomonogatari/「愛の物語」絵本

http://www.kyusokutoiyashi.com/publication/kurisumasunoai/「クリスマスの愛」絵本

 

「ひとしずく」の感想、関心のある方は、dorcas12@gmail.com へご連絡ください。  

 

「休息と癒し」http://www.kyusokutoiyashi.com/

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆