包み隠さず書きます
こんな嵐の日によりによって強風でなく
車両からの発煙で電車が止まってしまい
スタジオ1時間も遅刻したハロルドです。
シカモライヴマエサイシュウリハ...
今日5月28日は昭和を代表する作曲家
故筒美京平氏のお誕生日であります。
数多の歌手に楽曲を提供した氏ですが
ジュリーとは意外と接点が少ないですが
83年リリースのこちらのアルバムは
全曲氏の作曲となっております。
沢田研二 - 女たちよ
二人の共演は71年リリースの『JULIE II』
の中の1曲「二人の生活」以来となります。
で、この「女たちよ」は元々源氏物語を
モチーフにしたコンセプトアルバムであり
詩人の高橋睦郎氏が「源氏物語を歌えるのは
ジュリーしかいない」とジュリーを指名し
全曲の作詞を高橋氏、作曲を筒美氏、編曲を
大村雅朗氏が手掛けるという、ジュリーの
作品の中でも異色の作品であります。
そもそもジュリーは、80年のテレビドラマ
「源氏物語」で光源氏を演じていますからね。
サウンド的にもいかにも80年代前半の
ニューウェーヴ的なサウンドと、映画の
サントラ的なアレンジが合わさった演奏に
ジュリーの淡々とした歌が控えめに乗る…
といった感じで、ジュリーと筒美京平氏が
持ついかにも昭和歌謡的なイメージを
期待して聴くと完全に肩透かしを食います。
演奏は当時のバックバンドEXOTICSの他
白井良明氏や松武秀樹氏が参加しています。
このアルバム以降また、ジュリーと筒美氏の
コラボは確かなかったかと思います(朧げ)。
どちらも昭和歌謡と言えば…な存在だったと
思いますが、その世界線はお互い微妙に
交わらなかったのかも知れませんね。