今夜は青春 | ロックンロールに恋狂い

今夜は青春

先月舞い込んだこちらの訃報…

 

 

 

 
 
丁度そのちょい前に、ジョー・エリオットが
盛大にスタインマンのことをディスっている
記事を見たばかりだったので、かなりびっくり。
 
 
 
 
このジョーのインタビューがいつ行われたのか
わかりませんが、もし近日のものだったとしたら
ジョーもなんともバツが悪い思いしてるでしょうね。
 
 
スタインマンというと、ここ日本ではこの曲が
特に有名なのではないでしょうかね。
 

 

 

 

伝説(笑)の青春学園ドラマ「スクールウォーズ」の

主題歌ですからね〜

 

 

元々この曲は映画「フットルース」で使われていた

ボニー・タイラーの楽曲で作曲、プロデュースを

スタインマンが手がけておりました(原曲はこちら)。

 

 

この曲以前にも、アルバム「スピード・オブ・ナイト」

のプロデュースをスタインマンが手がけており

Sgカットしたスタインマン作のこの曲も大ヒット。

 

 

♪Bonnie Tyler - Total Eclipse of the Heart ♪

 

 

ボニーの他にもエア・サプライバリー・マニロウ

セリーヌ・ディオン等のプロデュースや楽曲提供を

手がけていますが、彼の音の特徴を一言で言うと…

 

・やたらと大仰でドラマチックで暑苦しい

・リタルダンド(だんだんゆっくり)が頻繁

・アメリカの砂糖菓子っぽい甘々なメロディー

 

といったところでしょうかね。

(上記アーティスト名クリックすると曲が聴けます)

 

 

まぁ、大げさでドラマチックであるからこそ

映画音楽と相性が良いのかも知れませんね。

「ストリート・オブ・ファイヤ」の主題歌もそう。

 

 

♪Fire Inc. - Tonight Is What It Means To Be Young♪

 

 

ちなみにこの曲の邦題は「今夜は青春」!

 

 

あと、彼の楽曲の特徴と言うと…

『一つネタを使い回す』

これもまた欠かせませんね。

 

 

彼の曲をつぶさに聴いていると、あちこちで

「あ、これあの曲のあのフレーズ!」だとか

「あ、これあの曲のアレンジと同じ!」なんて

現象が発生します(笑)。

「サスティナブル!」などと言われるずっと前から

資源を大切に再利用していたということですね。

 

 

一例を挙げるなら…

 

 

♪Jim Steinman - Stark Raving Love♪

 

 

この曲は彼の唯一のソロアルバム収録の楽曲です。

 

 

Jim Steinman - Bad For Good

 

 

まぁでも、ジム・スタインマンといったらやっぱ

ミート・ローフのパートナーですよね。

 

 

しがない役者兼シンガーだったミート・ローフが

全曲スタインマン作詞作曲編曲で、プロデューサーに

トッド・ラングレンを迎え、ユートピアがバックを

つとめたこのアルバムをリリースしたところ大ヒット!

 

 

ミート・ローフ - 地獄のロック・ライダー

 

 

アメリカでは14×プラチナに達し、イギリスでは

500週以上トップ100入りとまさにモンスター級。

 

 

裏ジャケ(右がスタインマン)

 

 

こちらの映像は、このアルバムリリース翌年の

ライヴですが、バックにはスタインマンの他にも

後のKISSのブルース・キューリック(ギター)と

その兄ボブ・キューリック(ギター)が参加しています。

ボブがスキンヘッドじゃないというところも見所です(笑)。

 

 

 

 

ミート・ローフとスタインマンはその後喧嘩して

裁判沙汰になったかと思えば、またよりを戻して

アルバムを作ったりしています。

ちなみにミート・ローフの娘婿はアンスラックスの

スコット・イアンというのは試験にでる豆知識です。

 

 

まぁしかし…

 

 

先のジョー・エリオットのインタビューを読むと

決別してさも当然と思いますし、デフ・レパード

にとってもスタインマンでなくマット・ラングと

レコーディングし直して正解と思いますが…が…

心のどこかではやっぱ、甘々メロディーで大仰な

デフ・レパードも聴いてみたかった気がしますね。

 

 

 

ちなみに今回の文章、もしかしたら彼のことを

否定的に書いているように見えるかもですが

そのような思いは全く無いですので念のため。

「スタインマンのソロもちゃんと持っている」

というところで察して頂ければと思いますし

大仰で暑苦しい甘々メロディは好物ですしね。

 

 

R.I.P.