ロンリー・チャップマン | ロックンロールに恋狂い

ロンリー・チャップマン

税金の納付書だの保険の更新案内だのが
次々と届いて大変憂鬱なハロルドです。



何やらマイケル・シェンカーが過去に一緒に
演ったシンガー3人と共にライヴするらしいですね。


まぁそれって、石野真子の今カレと元カレと
3人一緒に春ららら~♪みたいでどうなのよ?
なんて気もしますが、やっぱファンの方達には
たまらないものなのかも知れないですね。


個人的にはレイ・ケネディともう一度ちゃんと
演って欲しかったのですが、残念ながら既に
鬼籍に入られていますので、叶わぬ願いですね…


そんなマイケル・シェンカーは一時期UFOに
在籍していましたが、世間一般の認識としては
UFOのギタリストと言えばやっぱこの人ですよね。


Paul Chapman (ポール・チャップマン)



チャップマンはゲイリー・ムーアの後任として
スキッド・ロウに参加後、当時M.シェンカーが
オーバーダビングしたギターパートをライヴでも
再現する為のサポートギタリストを探していた
UFOに白羽の矢を立てられて参加する事になります。


で、UFOの他のメンバーはチャップマンを気に入り
正式メンバーに昇格させてレコーディングにも参加
させようとしたものの、シェンカーはあくまでも
非正規雇用員としてライヴにしか参加させないと
他のメンバーの要望を突っぱねたようです。


要するにレコードではギターは全部俺が弾くから
お前はライヴの時だけ、俺が多重録音で弾いた
ギターパートを弾け!という事でしょうね。


結局半年でUFOを辞めた後、チャップマンが
結成した自身のリーダーバンドがこちら。


LONE STAR



このバンドは、ツインギターにキーボードと
いう6人編成で、基本的なサウンドは湿っぽい
ブリティッシュ・ハードロックだと思いますが
キーボードが全体的に結構幅を利かせているので
ちょっとスペイシーでプログレぽくもありますね。


もちろん自身のバンドですから、人が弾いた
ギターパートをコピーする必要などもなく(笑)
曲も作って、自由に弾きまくっています。


1stアルバムのプロデューサーがクイーンや
カーズでお馴染みロイ・トーマス・ベイカーなので
同じくベイカーがプロデュースしていた(売れる前の)
ジャーニーに通じる部分もあるのではないでしょうか。
初期のラッシュっぽさもあるような気もします。


1stリリース後、Voのケニー・ドリスコールが脱退し
代わりにジョン・スローマンが加入しますが後に二人共
G.ムーアのバンドに加入したのはちょっと面白いですね。


ちなみにボクにとってのジョン・スローマンは非常に
重要なヴォーカリストなのですが、一体どのように
重要なのかというお話はコチラをご覧下さい。


スローマンが参加した2ndアルバムはその完成度で
評論家達からも絶賛されたようですが、その割には
セールスはあんまり振るわなかったようです。


まぁ当時英国はパンクのブームが沸き上がっていて
ローンスターのような大仰なハードロックはまさに
時代遅れなサウンドでしかなかったですからね。


Lone Star - Ballad of Crafty Jack



Lone Star - Bells of Berlin



結局ローンスターは、その後3枚目のアルバムを
録音途中に契約を切られ解散(後にリリースされる)。
チャップマンはマイケル・シェンカーが失踪する度に
UFOに助っ人として呼ばれ、78年にシェンカーが
脱退した後、ようやくUFOの正式メンバーとなります。


こうしてみるとほんと、良くも悪くもシェンカーに
振り回されっぱなしだった…という感じですね(笑)。
テクニック的には、シェンカーにも引けを取らない
一流ギタリストだと思いますが、何せ華が無いというか
オーラや個性が全然無いのが痛いところでしょう。






…などと、テクもオーラも無い輩が書いておりますwww
ソシテ、カネモナイ...