杖 7~シータの火の挑戦(逆位置)
ーKeywordー
【言い訳】
出来ない理由を探していませんか。
-恋愛-
態度を明確にするために、何が必要ですか。
-仕事-
失敗や無能だと思われることへの恐れが、大きくなりすぎていませんか。
-対人-
人の願い、特に親や社会を受け入れてみてください。何をすべきか明らかになるかもしれません。
カードの意味
シータは、助け出されました。ラーヴァナの死だけでなく、この事実をめぐって続く祝宴では、語られるはずのないひどい問いが、猛禽類のようにすべての人の心に浮かんでいました。
「ラーヴァナは、強制的に彼女を虐待したのだろうか?」
ラーマは、これが迅速に解決されなければ、疑惑、中傷、悪意ある行為が終わることは決してないことを、知っていました。だから彼は、集団疑惑に声を出させることによって、シータを苦しめたのです。
「ラーヴァナは、決してそれほど自制はできなかったはずだ。」
シータは、怒り狂っていました。人気のあるインドのすべての想像上の人物の中でも、シータはいつも穏やかで臆病で夫に従順な存在です。ヴァールミキのラーマヤナの中のシータは、知的で素直で、恐れることのない火の種族であり、彼女は彼女自身の美徳についてのせせら笑うような憶測を受け入れることはできませんでした。
彼女は、「もし間違いがあるとしたら、それは女性ではなく誘拐者の方である」と合理的に指摘しました。忍耐を超えて誘発され、彼女はラクシュマナに、「尊厳のない人生は無価値だ」といって、葬儀用品を手配するように命じます。
この尊敬すべき勇気の行為、すなわち炎の中に座るシータを見て、神々が介入しているのだと、観衆は震え上がりました。火の神アグニは、無傷のシータと共に炎の中から立ち上がり、ラーマに対して、彼の行いについて抗議しました。ラーマは誰もが目にした奇跡的なシータの擁護によって、永遠にすべての雑談を沈黙させるために、彼が問題を操作したことを嘆かわしいほどに認めるのでした。これで、この問題は、解決されました。
*『ラーマーヤナ』は、古代インドの大長編叙事詩です。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つでもあります。サンスクリットで書かれ、全7巻、総行数は聖書にも並ぶ48,000行に及んでいます。成立は紀元3世紀頃で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされています。
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いています。ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」です。
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