Mercury Hiromiです。
「インドタロット
(The Sacred India Tarot)」の
大アルカナ
1 - 魔術師 ヴィシュヌ
*「ヴィシュヌ」( 2017年4月25日 (火) 23:04 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』 より引用
ヴィシュヌ(サンスクリット語発音: [vɪʂɳu]; 梵: Viṣṇu; デーヴァナーガリー:विष्णु)はヒンドゥー教の神である。ブラフマー、シヴァとともにトリムルティの1柱を成す重要な神格であり[1][2][注 1]、特に ヴィシュヌ派では最高神として信仰を集める[4][5]。
ヴィシュヌ派ではヴィシュヌは形の無い形而上的なコンセプトであるブラフマンと同一視され、至高のスヴァヤン・バガヴァン(英語版)であるとされ、また、ヴィシュヌは世界が悪の脅威にさらされたとき、混沌に陥ったとき、破壊的な力に脅かされたときには「維持者、守護者」として様々なアヴァターラ(化身)を使い分け、地上に現れるとされている[6]。ヴィシュヌのアヴァターラのうち有名なものではマハーバーラタのクリシュナやラーマーヤナのラーマが含まれている。また、ヴィシュヌはナーラーヤナ、ジャガンナータ、ヴァスデーヴァ、ヴィトーバ(英語版)、ハリといった異名でも知られ、スマールタ派のパンチャーヤタナ・プージャー(英語版)では5柱の信仰対象の神々の1人に数えられている[5]。
偶像としてはヴィシュヌは通常青い肌の色で4本の腕を持つ姿で描かれる。下の左手にはパドマ(英語版)、下の右手にはカウモーダキー(英語版)、上の左手にはパーンチャジャニヤ(英語版)、上の右手にはスダルシャナ・チャクラ(英語版)を持つ[注 2]。また、とぐろを巻くアナンタの上に横になってまどろむ姿を描いたものも多くみられる。これは現実世界はヴィシュヌの夢に過ぎないという神話の1場面を切り取ったもので、通常彼の配偶神であるラクシュミーが一緒に描かれる[7]。
名前
「ヴィシュヌ」という名前には「遍く満たす」という意味があるとされる[8][9] 。
紀元前5世紀頃のヴェーダーンガの学者ヤースカ(英語版)は彼のニルクタ(語源に関する書物)の中でヴィシュヌの語源を「どこにでも入る者[注 3]」、「枷や束縛から離れたものがヴィシュヌである[注 4]」としている[10]。
中世インドの学者メーダーティティ(英語版)は「浸透する」という意味の「ヴィシュ」(viś)にヴィシュヌの語源を求めている。すなわち「ヴィシュヌ」は「どこにでも存在し、全ての中に存在する者」という意味を含むとする[11]。