Buffalo製 TeraStation TS-XHL/R6(テラステーション)
RAIDレベル:RAID6 構成台数:4台構成

状況:アラームが鳴ったのでDISKを交換したがしばらくしてエラーが再発。
アクセス不可に。
他社に一度出したが復旧不可だった。
当社復旧依頼後:100%データ復旧
全てのDISKにエラーランプが点灯。
エラーメッセージも複数表示され、復旧会社に一度依頼をしたものの復旧不可で返却。
ここで諦めてしまう方が非常に多いのです。
しかし、当社では独自の技術を保有し、
また、今ある技術であっても日々研鑽を続けておりますので、
諦めてしまう前に一度ご相談ください。
これまでにも3.4社に復旧依頼して返却になった機器を
復旧した実績が数多くございます。
今回は、福岡県の法人様から他社不可・全DISKエラー・リビルド実行という
難案件を復旧した事例をご紹介します。

お客様がデータを使用している最中にアラームが鳴り、DISK④にエラーが発生。
RAID6構成のため、リビルド用に用意していたDISKを準備し、復旧の為
リビルドを実行。パリティからデータの復旧が成功し使用可能な状態に復帰しました。
しかし、しばらくして前回と同様のエラーが発生。
今度はリビルドもできずアクセス不可の状態に。
本体を確認するとDISKランプが全て点灯していたため、
自力では対処出来ないと判断し、データ復旧会社へ依頼をすることに。
期待を込めて報告を待ったものの、
結果は残念ながらデータの復旧は不可とのこと。
諦めきれず、他の会社を探したところ、
当社が他社不可物件を多く復旧しているのをホームページで
見て、再度依頼をしてみる事にしたそうです。
RAID6は1DISKに2つのパリティ領域を持っており、2台までの不具合
であれば運用を続けることが出来ます。
しかし、3台目以降のエラーは対処方法がありません。
冗長性を優先した機器であってもトラブルを回避する事は難しいと言えます。

福岡からのご依頼でしたので郵送して頂く事となりました。
翌々日届いた機器を当社技術員の中でも、併発エラーや重度障害機器を
復旧成功させてきた上級技術員が診断を行います。
診断の結果、DISK全てにエラーが発生しており、
一部には1台のDISKに複数のエラーが併発していました。
診断結果は以下の通り
DISK①論理障害・ファイルシステム異常
DISK②論理障害・ファイルシステム異常
DISK③不良セクタ
DISK④論理障害 DISK
数多くの機器を復旧し、経験を積んだベテランの上級技術者が
「重度障害」と判断したほどでしたが、
これまでに数々の障害からデータを復旧してきた経験を活かして
複数の復旧方法を組み合わせ、データ復旧が可能な手順を導き出します。
難易度は非常に高いものの、復旧は出来る見通しです。

今回、リビルドをされたにもかかわらず全台エラーを発症してしまったのは
最初のDISK交換時のリビルドが正常に終了していなかったのではないかと
推測されます。

RAID6のデータ復旧にも対応
恐らくリビルドの失敗により、2台のDISKが故障してしまったのでしょう。
RAID6は二重のパリティを設ける事により、4本構成の場合最大2台までのトラブルが起きても
稼動し続けます。
そのため、一度修復したと思っていた機器が
実はリビルドの失敗により悪化していたため、もう一台にエラーが発生した時点で
3台が動作不良となり、アクセスができなくなったと考えられます。
復旧の為、まずはLinux環境を仮想化しデータの抽出が可能な環境を整えます。
DISK③の不良セクタ箇所を特定。当社保有の特殊ツールを使い、
前後のセクタ情報を読取り、目視確認。破損部分が元々どのような情報だったかを
計算し、手動で情報を訂正していきます。

1台のHDDで約2億異常のセクタがあると言われている中、
ピンポイントで破損部分に見当をつけ、計算を行うのは技術員自身の
経験が豊富かつ、スキルが高くなければ不可能です。
セクタ情報からRAID情報を割り出し、
各DISKのファイルシステム破損部分を修復。再度情報が読み込めるようになった
DISKを仮想Linux環境でRAIDを組み直し、データの抽出を開始。
他社で復旧不可となった機器からデータが抽出されていく様子は圧巻です。

ほぼ100%のデータが復旧出来、お客様へ納品の手筈が整いました。
翌日、お客様からデータを読み込めた、大切なデータは
ほぼ帰ってきていた、ありがとうございますとご連絡を頂きました。
現在日本には100以上のデータ復旧会社が存在します。
しかし、復旧会社一社一社、保有する技術力、設備、ドナーストック
復旧経験が異なり、得意分野もあれば、復旧の方法が確立されていない為
不可返却せざるを得ないところも多くあります。
当社では、8年連続日本No.1 RAID年間1200件、累計復旧物件87,000件を
成功させています。そのため、珍しい症状や難しい案件も多く復旧を
行ってきた実績がございます。
これだけの件数を成功させることが出来たのは 偏に
「1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧する」というポリシー
を貫いてきたからです。

自社でRAID情報やファームウェア情報など、難易度の高い解析を行える技術を磨き、
復旧不可件数の多い記録媒体があれば積極的に技術開発や導入に取り組んできました。
いくつもの「出来ない」を「出来る」に変えてきたのです。
私達は、技術を現状のままにはしておきません。
常に改善に取り組み、不可を可能に変えるための努力を行っています。
過去に復旧出来なかった物件であっても、現在であれば復旧できるものも
多くございます。是非一度ご相談ください。

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