RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー -24ページ目

RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーのRAIDデータ復旧事例。トラブル発生から納品までを追ってご紹介します。

◆今回復旧をご依頼いただいた機器
I-ODATA製 LANDISK HDL4-G
RAIDレベルRAID5 構成台数:4台構成

状況:エラーランプ点灯後ビープ音発生
当社復旧依頼後:100%データ復旧成功


発端

突然のエラー音。

機器を見てみるとエラーランプが点灯。

実はこのお客様、知り合いにRAIDデータが無くなってしまった方が

いらっしゃいました。


自力復旧をしようとリビルドをかけたところ、

リビルドの実行中にエラーが発生し、その後も何度も電源を入り切りしたり

DISKを入れ替えたりした結果、復旧が出来なくなってしまったと聞いて

そんな事になったら大変だと覚えていたのだそうです。



INTERNET WATCH: RAIDサーバーで増加傾向、誤ったリビルドによるデータ消失を防ぐために


無理に自力で何とかすると危ないかもしれない。

そう思い、すぐに専門業者を調べて連絡することにしたそうです。


診断

ご連絡を頂いた内容からお客様の機器に起こっていると思われる症状を

専門のアドバイザーがお客様にご説明いたします。

RAID障害には様々な症状があるため、

本当に正確な症状を導き出すためには、

直接機器を持ってきていただき、内部に起きている状況を把握する必要があります。

それを聞いて、お客様は近県なので直接お持ちしますとお申し出くださいました。

RAID機器には大切なデータが保存されていますから、

直接持ってきていただけるのが最も安全で確実です。


当日の持ち込みも歓迎しておりますので、

お気軽にお電話ください。お客様のプライバシーを守るための

完全予約制個室対応となっておりますので、

事前にご連絡いただくことで診断までスムーズに進めることが出来ます。




神奈川県川崎市から直接お持込を頂いた機器。

すぐに上級技術員が診断を開始します。

診断の結果、4台のDISKのうち、DISK③にファイルシステムの異常

DISK④がタイムスタンプが古い状態になっていることが分かりました。

復旧

今回お客様のお持込になったI-ODATA製 LANDISK HDL4-Gは

DISK4台で構成されたRAID5




RAID5は「パリティ」と呼ばれる部分を各DISKに持ち、そこに冗長コードを記録することで

一台にトラブルが発生した場合には他DISKに保存された冗長コードから

元々トラブルが起きたDISKに保存されていたデータを計算して導きだし、

データを復旧する事が可能です。




しかし、今回はDISK③のファイルシステム異常とDISK④のタイムスタンプのズレという

2台にエラーが発生していたため、自力復旧で対応できる範囲は超えていました。

すぐに当社にご相談いただいたのは正解だったと言えるでしょう。


DISK④は情報にずれがあり、データの欠損が疑われたため、

ここからデータを復旧する事は優先順位として低くなります。


そのため、主に復旧作業の要となるのはDISK③のファイルシステム異常修復。

LANDISK HDL4-Gのファイルシステムを数多く修復担当してきた

上級技術員がエラー箇所を特定し、前後のデータから正しい文字列を逆算することで

修復を完了致し、RAID情報を割りだしました。




修復に成功したDISK③と、異常のなかった①②の3台のDISKのクローンDISKを

作製し、仮想的にRAIDを構築。無事に2TBすべてのデータ抽出が完了。

データの破損や崩れが無いか、再度確認を行っていきます。

異常がないことを確認してお客様へ納品の準備が整ったことをご連絡いたしました。


納品

ご連絡したところ、丁度今動ける者がいるので向かわせますということで

直接機器をお持ち帰りいただけることとなりました。

大切なデータですから、やはり直接が持ち込みも納品も安心です。


復旧には何よりも技術力が欠かせません。

例えば、ファイルシステムの修復を業務用復旧ソフトを使用して

行っていた場合、ソフトが対応出来なければ復旧が出来ません。

そのため、タイムスタンプのずれたDISK④で復旧作業を行い、

データ欠損が起きてしまう事もあり得なくはないのです。


当社の復旧実績は8年連続日本No.1

87,000件を超える機器を復旧成功させてきました。

更に、RAID機器も年間1,200台以上復旧しており現在では

データセンター様などからも技術力を信頼して頂いてご依頼を

頂くことがあります。


ご相談、初期診断は無料。

機器の引き取りサービスも行っておりますので是非お気軽にお問合せ下さい。




■関連記事
・『BUFFALO Terastation エラーの対処法』の記事一覧

■お客様の声
・【財団法人鳥栖市地域振興財団】
  突然RAID再構築が開始し、「内臓HDDをマウント出来ません」と致命的エラー表示。
  アクセスできない状況になってしまいました。


・【京都大学低温物質科学研究センター】
  戻って気づいたバックアップの必要性


・【コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社】
  他社で2ヶ月以上かけて復旧できなかった機器を、1週間で復旧していただきました



■BUFFALO製 LANDISK特設サイト(デジタルデータリカバリー公式)■