こんにちは

先日、離島ハイキング中に満開のバウヒニアらしき花を見かけました

街中でも今が見頃!

香港のシンボルであるバウヒニア、あまりメジャーではないからか知られてない事も多い模様。
以前調べた事があったので、それを基に以下メモしておきます。_φ(・_・
名前
中国語名は洋紫荊(※)。
和名はハカマカズラ。
英語だと愛称はHong Kong Orchid(実際には蘭ではなくマメ科)、正式にはBauhinia Blakena(ブログ中では、以下バウヒニアと記載します)。
※香港基本法の中では、誤って?洋の字を省いた「紫荊花」と記載されているそうですが、洋紫荊と紫荊は別の植物だそうです。。(一国二制度なので、、忖度してわざと間違えたのかな?)

名前の由来
スイスの植物学者Bauhin兄弟と、イギリス領時代の第12代香港総督Sir Henry Blake (1898-1903)から。
尚、ブレイク総督夫妻も、植物学者でもあったそうです。
ヘンリー・ブレイク総督
ちなみにスタンレーの船着場、Blake Pierもこの方の名前からつけられています。
発見
最初に発見されたのは1880頃。
フランス人カソリック宣教師で植物学者のPierre Jean Marieさんが香港郊外ハイキング中に発見し、枝を持ち帰ったそうです。
その後、1908年に新種として登録されています。
実はハイブリッド
実はハイブリッド(雑種)。
純粋な生物種ではないので結実せず、自ら子孫を増やすことは出来ません。
過去に諸説、議論もあったものが、2005年に、Bauhinia Purpurea(ムラサキソシンカ)とBauhinia Variegate(フイリソシンカ)が交配されたもの、とDNAを元にした研究での結論が出たようです。(植物に詳しくないので、専門的な事はよく分かりませんが)
※ネットで見たところ、元になった2種とバウヒニアは良く似てるので、実は見分けられていないかも知れないV子

植樹されたバウヒニア
でも香港の色んなところでバウヒニア見かけるけど?と思ったところ、もともと植物園に植えられていたものが、1906年の台風被害がきっかけで、1914年頃から香港各所に、人の手で植えられたそうです。
それで、現在生息しているバウヒニアは、Pierre Jean Marieさんが山から持ち帰った枝の子孫だと言われているのだとか。
日本のソメイヨシノも一本の樹のクローンと言われるので、ちょっと親近感ありますね。
海外にも生息するバウヒニア
現在、香港内で約25,000本、海外でも数万本のバウヒニアの樹が存在していると言われています。中国内だと 雲南省とかにも生息しているらしい。そう言えば、Pierre Jean Marieさんは香港だけでなく中国各地に宣教師として赴任され、雲南省など中国各地で熱心な植物収集も行われていたらしい。
香港のシンボル
1965年に香港の花に制定され、1993年に香港の硬貨のデザインに使用され、同じ年に設立された香港金融管理局のロゴマークにもなっています。
その後、1997年、中国返還後は特別行政区のシンボルとなります。
画像お借りしました
バウヒニアの花弁は5枚です

香港特別行政区の旗
画像お借りしました。
自力で繁殖できないバウヒニア
「中国とイギリスの雑種だったから繁栄出来たホンコーン」とか言われる香港の姿と重ねて見られる事あり。
今や自力で繁栄できないのも、悲しいかな、同じか。。
でも、色んな場所で美しい花を咲かせている力強い植物でもあると思います

さて、実はお花をよく見分けられていないかも知れないV子。
以前、バウヒニアが咲いてる!と思っていたら、後日、その樹にたくさんの実を発見した事もあります。。バウヒニアは結実しないそうなので、バウヒニアではなかった!

このブログの一番最初の写真のお花も、バウヒニアではなく、ソシンカかも知れません。
今日はついつい長くなってしまいました。
英語中文等の情報を色々みて纏めたものですが、植物専門家じゃないので正しくない所があればすいません。ご指摘下さい。
宜しければこちらもご覧下さい。
最後までご覧頂きありがとうございました
