こんにちは

新年度は何かと慌しいですね

あっという間に4月も半分過ぎてしまい、食日記もかなり溜まってきました。。
さて、少し前に以前から気になっていたこちらに寄りました。
Chop Chop 食神叉燒

香港の4大名シェフの1人、戴龍氏が顧問を務める専門店。
この方の作る炒飯は、一碗が数千ドル(数万円)とか言われる有名シェフ。
そしてなかなかイケメン
(要らん感想)


昨年このお店がオープンした時
あの有名香港コメディ映画、「食神」に出てきた夢のメニューが、映画公開から22年後に実現!
と話題になったんです。
それが、、
黯然銷魂飯

美味しかった〜

なるほど叉焼が普通のとは違います。
ご飯もこだわりの黒龍江五常米(初めて食べた)。


食べた後に我に返り、実は映画『食神』の内容を殆ど覚えてない(そもそも全部通して見たかも怪しい)事に気付きまして、久しぶりに観てみました。
香港映画を語る知識は全く無いのですが、以下感じた事を書かせていただきます。
1996年公開のこの映画、喜劇王チャウ・シンチー(周星馳)ワールド炸裂。
そして、この夢のメニューは映画の最後に出てきます。
色々な事があって(←端折りすぎ
)白髪になってしまった料理人である主人公(周星馳)が、因縁の料理対決で作ったのは、高級食材を使ったものでも、奇をてらったものでもなく、

香港人のソウルフード叉焼飯。
その名も、、
「黯然銷魂飯」
強面の審査員が、これを食べるや否や、
伝説的なこの場面。
今観ても大爆笑

(映画の場面の画像全てお借りしました)
そしてこれを見たひと誰しもが、
「そんな美味しい叉焼飯食べてみたい」と思ったものです(ストーリー忘れていた癖に)

この場面の動画==>★★


ところで、この叉焼飯の名前はちょっと変です。
「黯然銷魂」って、悲嘆にくれて魂が抜けたような状態なんだそうです。
美味しい料理を何故こんな悲しい名前にしたのか。
映画を観ると分かる通り、カレン・モク演じるヒロインを亡くしたと思い、周星馳演じる主人公が哀しみの中で生み出した料理だから。
その技は、楊過が小龍女と生き別れになり哀しみの中で編み出したもの。


さらに
これには典故があって、『文選』の江淹による「別賦」。
黯然銷魂者,惟別而已矣。
南北朝時代に詠まれた歌です。
つまり、「黯然銷魂飯」は文選の孫引きと言えます。
はっ、文選の孫引きと言えば

新元号「令和」もそんな風に言われてるような(漢詩の教養ないので私にはよく分かりませんが)。
まあ、
映画見てなくても、とにかく美味しかったです

器も映画同様の柄。
カフェみたいです。
尚、ここの看板メニューは当然
アレっ、、あっさりし過ぎ

尚、22年前の戴龍氏。この映画に出てます。
昔からいい顔してますね
(またまた要らん感想)


映画には、村下孝蔵さんの『初恋』のカバー曲が何度も流れます。
と言うことで、この映画をオカズに、ここの叉焼飯あと10杯くらいは食べられそうです

最後までご覧頂きありがとうございました

Chop Chop 食神叉燒
a:Shop 3, G/F, 18 Wang On Road, North Point
ご馳走様でした! &
see you on the next 美味探検!