8月は久しぶりに比較的PCに向かう時間が取れた。
9月からは色々スケジュールが埋まって来ているので、更新頻度は落ちてしまうが
引き続き、仁平独自の視点で書いて行けたらと思う。
今回は「RESOUND CLOTHING」について書いてみようと思う。
このブランドの魅力を伝える前に、まずはデザイナーについて。
デザイナーは「梅本剛史」氏。
彼との出会いは、LDHが運営していた「COAL BLACK」の担当営業さんだった時代からなので、
かれこれ17、18年経っているのかな。
その後、彼が転職し「DELAY by Win&Sons」を立ち上げたのが2009年
デニムを作るファクトリー(工場)のオリジナル品の専門デザイナーとして招聘された形。
栃木のバッティングの関係でうちは取り扱えない感じだったので、
代わりに「MERCURY TSUNAGI」の第一弾を作ってもらった。
13,5ozの岡山産セルヴィッチデニム。
DELAYの物よりも、若干腰位置を上げて調整し完成。
当時のコーデにはブーツカットにエンジニアブーツ、ベルトは4.5cm前後の太め。
勿論ウォレットチェーン付きで 笑
当時の別注MODEL 覚えてる人いる??
梅もっちゃんと当時の仲間達との懐かしい1枚(2009年)。
小坂くんも懐かしいな。
MERCURY Qubeでの2人「石澤店長とSTAFF藤田」も写っているね。
2010年の来店時。
更に生立体でTSUNAGIの第二弾や
ダンガリーシャツも作ってもらったね。
いつも柔軟に、お店の事を考え、面白い!と思う事を手伝ってくれる。
その後、彼が今の「RESOUND CLOTHING」を立ち上げたのが2016年。
この移籍した会社さんも、岡山の児島市にあるDENIMの総合カンパニー。
気付けば、既に9年間、ず〜っと取り扱いが続いている。
そして何より、このブランドを買ってくださるお客様が今も尚、ずっと増え続けている。
これって、本当に凄い事で、私の経験では、ブランドさん10年くらい続けるのも難しい。
ブランドが1時代を築いたとしても、10年て、みんなのライフスタイルって変わるよね。
お付き合いしていた人と結婚したり、家族が増えたり、ライフスタイルの変化と共に
当然の事ながら、趣味嗜好、お買い物の優先順位が変わる。
ましてやデザイナーも歳を10歳重ねる訳で、一生懸命捻出するデザインと移りゆく時代。
ブランドの「らしさ」だけでは飽きられちゃうし、テイストを変えたら変えたで
BUYERもお客様もついて行けなかったりする 笑
そういう点、このデザイナーは違う。
僕が見ている限り、この人はとにかく柔軟に色々な事を吸収し、発信し続けている!!
INPUTとOUTPUTが素晴らしい!!
「行動!!」
この柔軟さがRESOUND CLOTHINGの最大の武器。
とにかくデザイナー自らが、動く動く! 動く!!
PCで得られる情報だけでは無い、彼が時間とお金をかけて人脈を作り、学び吸収、
そしてリサーチしてテストし、アイテムを生み出している。
デザイナーの進化と共に、ブランドも発展している理由。
「売れなかったら意味無いっしょ!」
関西弁の彼が以前言った言葉がシンプルで、でも本当に真意を突いていると思った記憶が有る。
この「変わる」というプライド。
この勇気と潔さが、むしろカッコ良い。
人間、経験値が増えると変われなくなる、防衛本能が働くし、変わるって本当に勇気がいるから。
そして「RESOUND CLOTHING」の背景はファクトリーで有る。
この背景を駆使して生産するアイテムは、外注さんの中間マージンを削り、
クオリティに対してお求めやすい、とBUYERとして有り難く思う。
個人的な感覚ではあるが、他のブランドさんが同じ商品を出したら、
後2〜3割は高くなってしまうのが業界の常だ。
また展示会が年4回、しかも早い物に関しては展示会後2〜3ヶ月で納品。
こちらも通常のブランド(うちが取り扱う様な品質の良いブランド)のサイクルでは
実現しない事を成してしまう有難さも魅力。
(余談では有るが 時代の変化のスピードが速い中で、半年先の買い付けを決める
現代のBUYINGに歪みが来ている事も事実 素材や付属品の準備、生産工場のラインを抑えるという
生産側の都合も分かるが、私の知る限り25年以上前からずっと変わっていない業界)
更には、DENIMの加工など、自社の背景を駆使すればコストダウン出来る部分も、
あえて、よその工場に出す場合もあり、製品の振り幅を出したい、
というデザイナーの拘りもこのブランドの好きな部分である。
この柔軟さ。
変革の為に過去に「拘りすぎない」という「拘り」こそ、このブランドが発展している理由だと思う。
更に柔軟な彼のチャレンジは、スタイリング撮影に使う著名人の「え!この人使う?」的な発想や
Youtubeや雑誌でのコラムスタートなど、エンタメに強い、彼らしい表現方法も面白い。
またデザインに対して、レディースや若者文化から吸収する感度も素晴らしいしので、
様々なお客様に合致し、うちでは多くの方々にお買い上げ頂いているブランドである。
これからも彼はデザイナーという枠を超え、
どの様にFASHIONの楽しさを広め、何をやってくれるのか!?
そこを期待させる1人です。
さて、明日は「RESOUND CLOTHING」の38回目の展示会に行って来ます。
NIHEI