ごきげんよう。栗毛馬です。
1月に書いて、アップし忘れたまま埋もれていた記事を投稿します。
本来ならば、この記事↓
のすぐ後に投稿するはずでした。
時差がひどいですが、どうぞ。
昨年食べた和菓子の種類を数え上げたら(注:個数ではなく種類です)、百以上もあって驚きました。いくら何でも食べすぎです。
年始早々に、姉から「四毒抜き食生活」の熱心な布教活動を受けたこともあり、
↓このレシピ集買いました
今年は甘いものを控えめにしようかな…などと思っていましたが、仙太郎に花びら餅を買いに行ったら、そんなこざかしい考えはアッサリ吹き飛んでしまいました。
だってね、素敵なのよ…。
「期間限定 干支のどら焼き(午)」を前にして平常心でいられるエルメス愛好家がいるかしら?
おまけに私は重度のどら焼き中毒でもあるのです。
(仙太郎は特別!期間限定も特別!)
で、「花びら餅を人数分だけ」買うつもりでおりましたが、あれもこれも追加してしまい。合計金額を告げられてのけぞりました。
それでも一応、我慢はしたのですよ!
本当は、「ご存じ最中」や「豆大福」も買いたかったけど、日持ちしないからあきらめたのです。
数多のライバルを打ち負かして選ばれたものの一つが、この「栗むし(中)」。
(おっ、栗のお菓子が、まだ食べられるなんて!)
(パック入りだから、多少は日持ちがするだろう)
(この大きさでこのお値段。お得ではなかろうか)
買わずにはいられませんでした。
仙太郎の「渋栗むし」は何度か食べたことがありますが、「渋」のつかない「栗むし」は初めて。どんな味がするんだろう…。
ビニールのパックを開封すると、わあ、笹の葉の香りがすごい!
「ほらほら、嗅いでごらんよ!」
うちの老婦人こと母の鼻先に突きつけると、老婦人、すぅーっと吸い込んで
「本当だ!早く食べたい!」
早く早くと急かされながら、巻きつけられた紐を解き、竹皮でしっかりとくるまれたのを開くと(竹皮が思いのほか大きくてびっくりしました)、黒々とした「栗蒸し」がドデンと姿を現しました。
ツヤツヤの表面。くっきりと細くついた竹の筋が美しい。
「あら、黒糖が入っているの?コクがすごいわ」
早速一口食べた老婦人が驚いています。
「いいえ、甜菜糖。黒糖は入っていないよ」
原材料欄を確認して伝えましたが、
「そうかしら!」
と、疑わし気。
…こんなことで嘘をついても何の得にもならないのですんなり信じてほしいところですが、確かに黒糖が入っていそうな見た目ではあります。
どれ、私もいただきましょう。
ぱくりと食べて…。
うわっ!
思わず口を押えました。
というのは、苦かったから。えぐみのある、鋭い苦さ。渋みもすごい。
つるつるの表面の、ちょっと濡れたところ…蒸気が水滴になったもの?それが苦いみたい。竹成分が凝縮されているのでしょうか。強烈です。
「なんかすごい苦いんだけど」
老婦人に訴えましたが、
「そうお?」
どこ吹く風。
部位によるのか、味覚の違いか…よくわかりませんが、老婦人は特段感じなかったようです。
ま、すぐに慣れます。慣れれば平気。むしろ、この渋みがないと物足りないくらいかも。
一口めは、まるでぶん殴られたかのような衝撃ではありましたが…。
生地はもっちり柔らか。どことなくふんわり感もあって、歯切れがいい。きめが細かくて、粉っぽさは皆無。
結構濃い目でコクはあるけど甘すぎず、おいしい。
おいしい栗もたっぷり入っています(たまに栗が少なすぎて宝探しみたいになる栗蒸し羊かんがありますが、そんなことは全くありません)。風味と食感が生きていて、柔らかで美味。さすが仙太郎。
苦/渋の衝撃からのこの優しさ。
ギャップがすごい。翻弄されてくらくらします。
この…、悪い奴め!好きになっちゃうじゃないか。
それにしても、なんて野趣横溢な栗蒸し羊羹!
これまで食べたどれよりワイルドな気がします。
同じく仙太郎の「渋栗むし」だって十分野趣を感じさせるものでしたが、「栗むし」の野性味は「渋栗むし」を凌駕します。
甘くて上品なだけじゃない。
野草の香りと少しの苦みが、おいしさを別次元に引き上げる…。
そんな狙いを感じる、大人向けの栗むし羊羹です。
癖になりそう。
来年もまた買おう。







