ごきげんよう。栗毛馬です。

 

日本橋の長門、表参道の菊家…。

実にたびたび、水羊羹の話を書いておりますが。

 

 

 

 

 

 

 


やはり、あれを食べずにはいられない。

我が水羊羹愛の原点である、桃林堂の生水ようかん(抹茶)です。

 

店舗の場所は、上野の藝大美術館のすぐ近く。

JR上野駅からだと、ゆるゆる歩いて10分ほどでしょうか…。結構遠い。

この暑さですから今年は諦めるつもりでおりましたが、諦められない。

 

そこで、行ってきました。

お供のカレはもちろんこちら、2024AWの「ステイトリー・ホイールズ」。



抜擢の理由は、「緑色だから」。

 

 

 

上野駅の公園口から東京都美術館横を通るルート。

 



暑いけれど、上野の背の高い木々の間を抜けていくのは、気持ちいい。



 

上野と言えば、芸術の森。

 

前方から、巨大なコントラバスをゴロゴロと押しながらやってくる、若い男の子。

「藝大の学生さんに違いない…!」

尊敬のまなざしで見送ると、前を歩いていた長い髪のきれいなお嬢さんがすっと音校の門へ入ったり。

「なんの楽器だろう。手ぶらだから、ピアノかな?それとも指揮科?細身だから声楽ではないだろうな…」

勝手に妄想。

芸術に身を捧ぐ若人に、幸あれ!といった心持ち。

 

こちらが、桃林堂上野店。



濃い紫ののれんの、美しさよ…!

 

「生水ようかん 抹茶」を無事に購入し、とんぼ返り…したいところですが、もう一軒回ります。

 

次の目的地は、「みはし」本店。

あんみつの名店ですが、今日のお目当てはお赤飯。

 

しばらく前からうちの老婦人こと母が「お赤飯が食べたい」と騒いでおりまして、しかしもちろん「おいしいのじゃなきゃ嫌!」。

 

それで、みはしのお赤飯に白羽の矢が立ったわけです。

食べたことはないけれど、あの素晴らしいあんみつを作るお店です。

おいしくないわけがなかろう、と。

 

桃林堂へ来た道を戻る途中で、道路沿いにかわいい植物を見つけました。



「紫式部」です。


秋ですね。


 

上野駅の手前で右に折れて、上野の森美術館前を通り、西郷さんにご挨拶。



 

石段をトントンと降りたら、交差点の左斜め前が、「みはし」です。



 

「今日に限ってお赤飯をやっていなかったらどうしよう」などと心配しましたが、大丈夫。

注文してから少し待たされてやってきたお赤飯は、ほかほかとあたたかく、いかにもおいしそう。

 

いやしかし、困ったぞ。

冷たいのとあったかいのが揃い踏み、しかも両者とも持ち重りがしてデリケートときた。持って歩くのが大変です。


左に水ようかんとバッグ、右にお赤飯。

冷たいのとあったかいのをくっつけないよう気を配りながら、天秤みたいになって帰りました。