ごきげんよう。栗毛馬です。
エルメスのスカーフ「カレ」が好きです。
冷房や日焼け対策として優秀なのはもちろん、巻くと装いのポイントになり、コーディネートを格上げしてくれるのが素晴らしい。
外出時には必ず持参します。持って出ないと心ぼそい。もはや、カレ依存症かもしれません。
カレは家で過ごすときにも便利です。
例えばちょいと昼寝をするとき。布団やらタオルケットを持ってくるほどではないけれど、何か掛けないと心もとない…そんなときには、カレをお腹にのせると、安心して気持ちよく眠ることができます(寝すぎてしまいますが)。
あとは、おめかし。
先日、ちょっと素敵なおやつを食べよう、となったとき。
私はTシャツに麻のヨレヨレパンツで、これは言わば夏の家着の「制服」ですが、あまりにひどい格好なのでおやつに申し訳なくなり、少しドレスアップをすることにしました。
二の腕がちょっと冷えるし、カレを巻けばちょうどいいだろう、と。
そして、手触りのやさしさからカレウォッシュを選び、階段を降りながらさっとケープ巻きにして、さっそうとテーブルに着くと。
↓「ケープ巻き」※これはカレウォッシュではなくブリッド・ドゥ・ガラです
「あら、そんなの巻いてきたの!」
うちの老婦人こと母がクスクス笑って言いました。
「あなた、風呂敷みたいよ」
えっ、風呂敷⁈言うに事欠いて、風呂敷とは…!
「せっかくの素敵なおやつだからおしゃれをしてきたつもりなんだけど!」
弁明しましたが、
「そうなの?でも、風呂敷っぽいわよ。その巻き方がいけないんじゃない」
と、無慈悲な追い討ち。
巻き方…!
この「ケープ巻き」は、最近とみに気に入って、頻繁に採用している巻き方。
二つ折りして角を結ぶだけの簡単さに加えて、体を広く覆うので防寒や日よけに最適。
柄の出方もよろしく、どんなカレでもいい感じに巻けて、しかも首を詰まらせないから首短族の自分にも無理なく着けこなすことができると思っているのですが。
会社(クーラー効きすぎ)でもいつもこれだし、都内だって、この巻き方で闊歩しまくった。それが、「風呂敷みたい」だって?!
いったい、どうしてくれる。
慌てて鏡の前に走ると、や、こりゃあひどい。
ぼうぼうの頭、化粧をしていない顔、アイロンをかけていないしわしわのTシャツ、そこにカレ。
大急ぎで適当に巻いて、結び目の位置調整をしなかったのもよくなかったのかもしれません。
いつもは結び目を左右どちらかに寄せますが、食い気が勝ってそれを怠ったため、真ん中のまま。
さすがに「風呂敷」は言い過ぎだけど、そう評されてしまうのも無理はないいでたちだったのでした。
カレを整え、顔を隠して、Tシャツを引っ張ってしわを伸ばしたら、ずいぶんマシになったようです。
原因は「ケープ巻き」ではなく、自分本体とTシャツ、調整不足であったとわかり、安堵しました。
それにしても。
色々な点できちんとすれば風呂敷には見えないはず…と信じたいですが、そう思っているのは自分だけで、周囲からは「風呂敷女」だと思われていたらどうしよう?
ちらりと不安に思わないでもないですが、気にしないことにしました。
スカーフ…特に、エルメスのカレを巻くときに、変な気兼ねや卑屈な気持ちを抱くのはご法度です。
自然に、堂々と、気負いなく。
それがスカーフを使いこなすコツだと、スカーフ愛用歴ウン十年の私は思っています。
でも、「風呂敷女」なんかに愛用されるのは、エルメスも迷惑ですかね…。
いいえ。「好き」に免じて、許してください。
こんなに便利なのだから、スカーフを使うことがもっと「普通」になればいいのに。
スカーフ人口がもっと増えればいいのに…と、スカーフ愛好家を自認する私はいつも思うのです。
↓憧憬の、フォーブル・トロピカル。
↓四隅全部が全然違う。手に取って、巻いてみたい…。
↓お値打ち価格?
↓こんなに優しい色合いのガラがあるのですね。プチカレですが…。
↓穏やかで静かな世界観に心を惹かれます。
↓渋めの配色で格好いいです。メンズも素敵。
↓マニプリも素敵です。柔らかくて扱いやすい。65は、初めてのスカーフにも。