ごきげんよう。栗毛馬です。

 

モロゾフの「期間限定55thチーズケーキ(復刻クラシック)」を食べました!



 

思い出の、モロゾフのベイクドチーズケーキ…。

幼いころ、ケーキ、チーズケーキと言えばこれでした。

お手頃価格で、手に入りやすかったから。

 

自分で作るようになってからはいつの間にか遠ざかり、ごくたまに思い出すことはあるものの、わざわざ買うことはありませんでした。

 

だから、食べるのはとても久しぶり。20年、もしかしたら30年ぶりくらいかもしれません。

 

記憶に残るあの味を懐かしむ気持ちが昂じて店舗に赴くと、折よく復刻版が販売されていたのでした。

 

長らくのご無沙汰ゆえ、現行のデンマーククリームチーズケーキの味も、味の変遷も存じませんが、食べていた頃に近いと思われる味が食べられるのは嬉しい。


 

「えええ~?モロゾフぅ~?なんで今さらそんなの食べたいのよ」

こんな失礼なことを言うのは、もちろんうちの老婦人こと母です。


「懐かしの味だからだよ。昔よく買ってもらったでしょ。実はずっと前から食べたかったのだ」

「へー。全く覚えてない!それに、チーズケーキなんてちっとも魅力的じゃない。太るじゃない」

 

チーズケーキへの不当な迫害を跳ね除けて買った、「期間限定55thチーズケーキ(復刻クラシック)」。



美しいですねぇ…!

焼きムラのない、さあっとなめらかな平原。そうそう、こんな感じだった。



昔はアルミのトレイだった気がしますが、今は紙ベースになったのですね。

 

「はい、どーぞ!」

1/8にカットして老婦人に差し出すと。



「なにこれ、小さい!貧弱!」

体をよじって爆笑する老婦人。

「あなたこれ、小さく切りすぎよ!この倍でしょう、普通」



 

え、そう?そりゃ確かに小さいけれど、私の「普通」はこれだがな。

それにしても、散々ばかにしていたくせに、ずいぶんたくさん食べたがる老婦人です。

 

「やだよ、1/4なんて。鈍角で美しくないじゃない。足りないならお代わりしなよ。

…で、どう?おいしい?」

撮影しているうちに、一足早く食べ始めた老婦人に感想を求めると。

 

「……」

反応しない老婦人。


「思い出した?昔と同じ味?それともおいしくない?気持ち悪い?」

重ねて聞くと。


「…これ、おいしい…!」

感嘆の声を漏らすではありませんか。

 

ほおぉぉぉぉぉおれご覧!

 

私も大急ぎで参戦。

一口頬張ると、口の中に広がる懐かしい味。

ふわっとして少しだけもろもろっとした食感、粉のざらつき。

キュッと酸っぱい、レモンの味。

わ、懐かしい。こんな味だった。

少し甘くてふにゃっとしたタルト生地。そうそう、これも。

 

記憶の中の味はもう少し締まっていて重めだったような…。ま、何十年も前だからあてになりませんが。


今は、この軽やかでソフトな味わいが、とてもちょうどいい。おいしい。

口に合わなかったらどうしよう、と密かに心配していたのですが、買ってよかったです。

 

「レモンがきいていて、すごくおいしい!モロゾフがこんなにおいしかったなんて」


老婦人はレモンが大好きで、チーズケーキも、「レモン味がすればするほどいい」タイプ。

 

「これからは、チーズケーキを食べたくなったらモロゾフにすればいいわね。また食べたいわ」

 

だって。あんなに蔑んだくせに、調子がいいものです!

 

でも残念、この「55thチーズケーキ(復刻クラシック)」は8月半ばまでの期間限定。

終了したら、きっと現行版に戻るのでしょう。

 

現行版を買って味を確かめるのも楽しみではあるけれど、おいしいと思った復刻版が食べられなくなるのは寂しいな…。