ごきげんよう。栗毛馬です。

 

今年も、巖邑堂の麩まんじゅうを買いました!

 

 

巖邑堂の麩まんじゅうを初めて食べたのは、去年の夏の終わり。

 

麩まんじゅうが好きなわけでもないのになぜ買ったか…わかりませんが、何か惹かれるものがあったのでしょう。

 

食べたらそのおいしさにびっくり。

もう一度食べたかったけれど、季節は進み叶わなかった…という因縁のお菓子です。

 

今年も食べられてうれしい。

 

 

袋を開けると、笹の香り。

はあー…。

森!清流!鳥の声!

 

ああ、待ちきれない。急いで笹の包みをほどくと現れるのは、薄緑色をしたおまんじゅう。

 

 

残念…夜だったので、光が悪くて色の美しさが出ていませんが。

 

 

 

嚙みついた瞬間の、歯触りに集中!

 

ほわむにむち、くっちり。

 

麩まんじゅうのいちばん外側は水分を含んでふやけ、ほわほわふよっとした食感。

 

次に来るのは、むにむに、と歯を包み、むちむちっと押し返す餅の存在感。

 

負けずに力をいれると、案外おとなしく潔く、くっちりと切れる。

 

それにもちろん、よもぎの香り!

笹の青さとよもぎの青さ。

二つの青い香りが混ざり合い、喧嘩することなく高め合い…。

まさに香り高くのぼりつめ、弾ける。

 

控えめながら存在感を持ってやってくるのが、こしあんです。

舌が喜ぶ、みずみずしく清潔なあんこ。

この涼し気な甘さ。なんて上品なんだろう。

餅と香りに負けないけど出しゃばらない。このバランス、凄いです。

 

もう一回食べたい。

 

そういえば、水無月ももう出ていました。

 

いくらなんでも時期が早すぎるから見送りましたが、今年は巖邑堂の水無月にすると決めております。

 

6月16日は「和菓子の日」だそうです。

今年はどこの何を食べようか。