ごきげんよう。栗毛馬です。
本日は、電車で見かけた素敵な方の話を。
桜が満開を過ぎた頃のこと。
電車がターミナル駅に着き、人の動きがありました。
急に空いて、見通しが良くなった車内で目を引いたのは、向かいのドア付近に立つ、3人の外国人(大男)でした。
180cmをゆうに超えると思われる人たちが集合していると圧巻です。
彼らの大男ぶりにも目を見張りましたが、何より驚いたのは、その静かさとスマートさ。
荷物はボディバッグや小ぶりのリュックサックのみ。
身の置き所に困ったように背を丸め、ほとんど口を利かず、しゃべったとしてもごくごく小さな声。
なんてつつましやかな方々…!
どっさりの巨大な荷物とともに大挙して乗り込み、大声で傍若無人にしゃべりまくる観光客が多い中、異色の存在と言っていい。
私は俄然、興味と好感を持ちました。
どこの国の方だろう?
外国語音痴の私の耳ですからあてにはなりませんが、言葉は英語でもフランス語でもなかった。
色素の薄い肌、淡い髪色。ひょろりとした体形。
服がおしゃれ。
全員、紺・黒・グレー・白の配色で、それぞれに似合っているし、グループとしてのつり合いも取れている。センスがいい。
なんとなくですが、北欧の方々という感じ。
とりわけ素敵だったのは、この方。
年のころは、40代後半か50代か。
くすんだ青の薄いダウン。
グレーの細身のパンツは柔らかくて穿きやすそう。
ボディバッグは黒。
スニーカーはエトゥープ色に黒と赤と黄色の模様がアクセント。
装いのポイントになって格好いい。
そして、ズボンの裾からちらりと見えた靴下は、紫!
それが靴の色と響き合ってとてもきれい。
茶目っ気とセンスがすごい。
そして、あふれ出る知的なオーラ…。
なんて素敵。
どうぞ、よい旅を!
そっと祈って、電車を降りました。