ごきげんよう。栗毛馬です。

 

インスタで流れてきた広告の画像に惹かれて、出光美術館で開催中の『池大雅展』を見に行きました。

 

タイトルのデザインが好き!配色も。



 

と、なると…。

供に選んだカレは、やはりこちら。セル・デ・ステップです。




 

 

出光美術館は好きな美術館の一つです。

 

他とは一線を画す、ちょっと変わった企画内容が魅力的。

企業系だからかでしょうか、受付やエレベーター案内の係員さんの物腰が柔らかで、感じがいい。ほっとします。

 

作品ひとつひとつに短い解説が付いているのも親切です。

 

作品の数が多すぎないのもありがたい。

多いと疲れるし、私などは見たそばから忘れてしまうので…。

 

展示室が階をまたがず、フラットなのも好き。落ち着いて見られますし、

「もう一回、初めの方のあの絵が見たい!」

となったときに戻るのも楽々。

 

 

さて、「池大雅」。

知っているのは「江戸時代の人だっけ?」程度。予備知識なしで訪れましたが、実に美しい世界でした!

明るくて、穏やかで、やさしい。



 

モダンで、洒脱な筆致。300年も前の作品とは思えません。

細やかな表現も見られるけれど、基本的には素朴でおおらか。

のびのびしている絵です。

 

想像で描かれた中国の風景は、絵師のあこがれが満ち満ちているようで、見ているだけでふわ~と幸せな気持ちになります。

 

明るい色でうっすらと施された色。

墨がやんわりと発色しているかのよう。

 

控えめな着彩がとても美しいのだけれど、これは経年変化によるもので、描かれた当初はもしかしたらもっとずっとハッキリとした強めの色彩だったのかも…?

だとしたら、画面の印象は大幅に変わることでしょう…!

当時はどんな色だったのか知りたいものです。



 

見ながら思ったのは「水墨画の印象派みたい!」ということ。

 

池大雅は晴れた日には画室を飛び出して外で絵筆を執ったそうで、そういうところも、印象派を彷彿とさせるのかもしれません。

 

心が柔らかくなるような展覧会でした。

 

見終わったら、その足でエルメス丸の内店へ行かれるのもいいですね。すぐ近くですから。

 

もっとも、私は花粉症が酷いのでさっさと帰りましたが…。

 

展覧会は、2024年3月24日(日)までです。

 
 
↓掘り出し物のカレ