ごきげんよう。栗毛馬です。
雨の先週末、おやつにホットケーキを作りました。
最後に作ったのはたぶんコロナ禍前ですから、何年ぶりでしょう?
実はずっと前から食べたかったのだけど、ホットケーキって、面倒な印象が強くて。
「簡易おやつ」のくせに粉ふるいしないといけなかったり、ボウルや容器を3つも使ったり、バターを使わないといけなかったり。
一枚ずつじっくり焼くのも、時間が掛かって面倒くさい。
おまけに出来上がるや否や全部食べてなくなってしまうから、割に合わないような…。
それで、延ばし延ばしになっていました。
でも、食べたい!
食欲というものは偉大です。やりたくないことがやれてしまうのだから。
お菓子のレシピは、小嶋ルミさんのものが最高だと思っています。
ネットで検索したら、家にあるものより作りやすい配合が見つかったので、それで作りました。
(なお、バターを使うのはどうしても面倒だったので、同量の菜種油で代用してしまいました)
世間によくある一般的なレシピより、かなり固めの生地が出来上がります。
フライパンに落としても、ぽて、ぽてとして勝手には広がってくれない生地。お玉の裏でくるくるとならして、軽く形を整えました。
蓋をして1分焼いて、ひっくり返してまた蓋をして1分半、とレシピにはありますが、生焼けが心配だったので気持ち長めに焼き時間を取りました。
心配していた「焼きの手間」ですが、たったの3枚だし、短時間なので苦になりません。
ずいぶん焦げました。。
かなりかさがあるので、この程度の焼き時間で火が通るのかと心配しましたが、大丈夫。
ナイフを入れて、びっくり。
さっ、ふわっと抵抗なく入る。
わ、すごい。
これは…勝ったな。
一突きでおいしさを確信しました。
まずは何もつけずに食べてみると。
ふわっ、ほろっ、ぱやぱやっ。
粉っぽさなんか微塵もない、きめ細やかなふわふわ生地。
食感の繊細なこと!
でも、噛み応えや引きが全くないわけではなく、「食べてる感」もきちんとある。
ホットケーキのレベルを超越しています。
まるでスポンジケーキ…と言いたくなるほどです。
次に、バターをのせて。メープルシロップをたっぷりかけて。
嚙むと、おいしいものをふんだんに吸い込んだ生地が、油脂やら蜜やらを口の中にじゅわっと滴らせる。
それからぐじゅっと崩れて、消えてなくなる。そのくちどけ。
うわあ、これはすごい。
切り分けて口に運ぶ手が止まらない。
ホットケーキの常識を覆す、素晴らしいレシピです。
ただ、手間を惜しんで勝手にバターから置き換えた菜種油のクセが、私は少しだけ気になるかな…。
多分、他の人だったら気づかない程度の違和感だし、トッピングのバターとメープルシロップがかき消してくれるけど、レシピどおりバターにすれば、クセはなくなり風味はプラスされ、よりおいしいかもしれません。
ま、でも私は…次も菜種油で作るかな。手間が全く違うこら。
この作り方だと、洗い物が少なくて楽です。
ボウルは一つで済むもの。