ごきげんよう。栗毛馬です。

 

先日、初めてカレウォッシュを洗濯しました。

それは、驚きと感動、よろこびに満ち満ちた経験でした…!

本日はその話を長々と記します。

 

朝から猛暑だった先日。

ギラギラ太陽、ものすごい気温。

まるで温水プールの中にいるかのよう。暑すぎて、呼吸が、できない…。

 

こんな日は家に引きこもるに限ります。

そうだ、今日は『メンテナンスの日』にしよう。カレウォッシュを洗濯するのだ。

念のためエルメスオンラインで「お手入れ方法」を確認。

 

 

 

さあ、やってみよう!

 

 

  道具

  • マミーウォッシュタブ
  • 洗剤(ランドレス デリケートウォッシュ)※
    使い慣れたアクロンにするか迷いましたが、ずいぶん前に購入し一度も使っていなかったランドレスにしました。
    ※ランドレスのリコールについては文末に書きました。

 

 

 

  手順

 

1.マミーウォッシュタブに30度以下の水を張り、洗剤を入れてよく混ぜる。

※水に直接入れるのではなく、洗剤液を作った後で洗濯するものを入れるのがポイントです。その方が生地を傷めません。

 

2.畳んだカレウォッシュをそっと沈めて、押し洗いする。

 

 

カレウォッシュの柔らかくしっとりした質感から、しなしなしな…と素直な吸水を想定していましたが、とんでもない!

洗剤液を弾く、弾く、弾く!

両掌でやさしく、でもしっかり何度も押して、やっと表面に浸み込んだか…という程度。

表面でこれだもの、畳んでいる中の方はどうなっているのだろう?

確認したら案の定、元気いっぱいに弾きまくっておりました。強い。

 

シルクの撥水力、本当にすごいのですよ。水を汲んで運搬できるのでは?と思うほど。

どうにかして、スカーフの中心部まで洗剤液を行き渡らせねばならない。このままでは、洗濯したことにならないもの…。

 

よし。広げよう。

小さく畳んだカレを、開いて、開いて、開いて。最終的に、細長く二つ折りした状態まで広げました。

 

そして、短い辺の片方を両手につかみ、蛇腹にして持ち上げては沈めるを繰り返す、揺らし押し洗い(そこら中に水滴が跳ね飛びました)。

 

シルクに摩擦はタブーですが、こうでもしないと洗えないし、とても頑丈な生地だから大丈夫だろうと思いました。

 

思うさまザンブザンブと。濃色のカレウォッシュだったので、うっすらと色が出ました。単独洗いにして正解でした。

 

3.すすぐ前に、ざっと畳んで洗濯機で脱水を30秒ほど。

 

4.すすぐ。洗濯タブの泡を流した後、新たな水を注いで、軽く脱水したカレウォッシュを沈め、蛇腹揺らし押しすすぎをする。

 

5.水を替えて、もう一回。

まだなんとなく気持ち悪いようだったら、もう一回。

 

6.ざっと畳んで、脱水を30秒ほど。

本当はタオル脱水の方がいいのでしょうが、濡れたタオルを洗うのが面倒なので回避。

それに、「脱水にかけたって、平気の平左でしょ」との不思議な確信がありました。

だって、こんなにも頼もしく頑丈なのだもの。

※平気でしたが、真似しない方がいいような気もします。

 

7.形を整えて干す。

※本当は陰干しの方がいいのでしょうが、外干しにしてしまいました。日光に当てたかったので…。

水滴が落ちるほどではないけれど、生地はまだかなり水気を含んだ状態でした。

 

 

 

 

 

干しながら感動したのが、型崩れが一切ないこと!

一般的なハンカチやスカーフは、形が歪んで、若干ひし形っぽくなります。

「あーあー」と思いながら、角と角を合わせてピッと引っ張りますが、濡れた布と布がくっついて、やりにくいことおびただしいものです。

 

しかし、エルメスのカレウォッシュはそのようなことがありません。

広げると、ピシッ!と四角。

干しても四角。造作なく、角が合う。

きっと、織りが密で縦横が完璧に整っているからなのでしょう。

 

ゆるぎなく美しく誇り高く四角。さすが、『カレ』。名は体を表す。

 

よれる?歪む?はて、なんのことでしょうか?私には一切関係のないことです…との声が聞こえてきそう。

有無を言わせぬ迫力に、圧倒されます。

 

ははあ、これがエルメス。さすがエルメス…!

 

毎日のようにカレを使い、素晴らしさは十二分に知っているつもりだったけれど、まだまだ甘かった。ほんの序の口でした…。

 

メンテナンスをして初めて知った凄さ。ハイブランドの品質、実力、底力。

 

高価なスカーフを水浸しにするのは正直恐ろしく、内心ビクビクものでしたが、思い切って自分で洗ったことでエルメスとの距離がぐっと縮まったような気がしました。

 

カレウォッシュに『主人』認定されたような、『本物の』カレウォッシュユーザーとして認められたような…。

 

もちろん、『洗って終わり』ではありません。

アイロン掛けが待っていますが、長くなったので分けます。

次回に続きます。

 

 

 

※洗剤(ランドレス デリケートウォッシュ)について

一部商品からバクテリアが検出されたため回収になったと、使った後で知りました。

ホームページで品番を確認したら、手持ちのは非該当のようでしたし、バクテリアと言っても水で流れるようなのでさほど心配はしていませんが…。

日本からは撤退したのでしょうか。

香りが強すぎず、扱いやすく、泡切れもよい、いい商品だったのに残念です。

 

ただ、この記事を書くにあたって、成分をしげしげと見たら、なんと『蛍光漂白剤』が入っていることがわかりました!

おしゃれ着洗い用だから入っていないと思い込んで確認しなかった自分が悪いのですが、驚きました。

カレウォッシュ、色あせするどころか鮮やかさを増していますが…。

なんにせよ、無事でよかったです。