ごきげんよう。栗毛馬です。
本日から、新たに描いた絵の話を数回に分けてお届けします。
「三美神」が完成間近の頃のことなので、かなり時差があります。1月下旬か、2月初旬だったでしょうか。
記事はほぼ完成させてあったのですが、なんとなく掲載を延ばし延ばしにし、いつしか忘れてしまったのでした。
半年も前の内容ですが、お付き合いくださる方はどうぞ。
「三美神」を完成させた私は、次の獲物(モチーフ)を求めて、エルメスオンラインの海外サイトを舐めるように見ていました。
「三美神」を描くのは楽しかった。白黒で、メリハリが効いていて。
適度にデザイン化されているのもとてもよかった。描きやすくて。
また似たようなものがあればいいなぁ、と。
商品購入ではなく、モチーフ探し。
サイトを見る目的がおかしい気もしますが、そういう楽しみ方もあるということで…。
2023SSの「フォーブルトロピカル(部分)」や、「自然回帰」もいいな、と思いましたが、細かくて大変そう。できれば遠慮したい。
アメリカオンラインで、よさそうなものを見つけました。
「マウンテン・ゼブラ」。
モノトーンに近い配色と、植物が多いのが気に入りました。
細かすぎないらしいのも、よい!
キリンの次は、シマウマだ。なにやらサバンナづいてますね。
でも、私はロバにしちゃおうかな。ロバの方が好きだから。
ま、それはおいおい考えることにして。
まずは、手前の植物から!
勢い込んで描き始めましたが…。
すぐにペンが止まってしまいました。
これまた毎度のことですが、見通しが甘かった。大甘でした。
どこが甘かったかというと。
「マウンテン・ゼブラ」をよく見ると、植物などはかなり意匠化され、しかも線ではなくシルエットで表現されています。
しかし、私のスタイルは、「線描・やや写実寄り」。
線描をシルエットにするのはさほど難しくないですが、その逆は。
「面」から「線」を起こし直すのがどれだけ大変なことか…、というより、無理です!
もやもやっとシルエットで描かれた花、詳細はどうなっているの?→わかるわけない。見えないのですから。
想像してみてください。
例えば、バッグを描くとします。
線画からシルエットにするのは簡単です。
しかし、シルエットから線画にするのは…。
難しさ、おわかりいただけたでしょうか。
「マウンテン・ゼブラ」の別色パターンも参照するなど、それなりに努力をしましたが、
「もう、無理!」
匙を投げました。
続きます。