ごきげんよう。栗毛馬です。
エルメスでリバーシブルベルト(24mm)を購入した話の続きです。
帰宅後、早速手持ちの服との衣装合わせをしようとベルトを取り出して、驚きました。
あら、革が意外と分厚いし、硬い…?
お店では、店員さんが当ててくれたから気づかなかった。
それに、穴と穴の間隔が広いです。
13mmは革が薄くて柔らかく、穴の間隔も狭くて(1.5cm)、それがよかったのに。
24mmは13mmに比べると厚くて硬いように感じられました。穴の間隔も広い(2.5cm)。ありゃりゃ、確認しなかったからなぁ。盲点でした。
まあいっか。
まずはサイズを確認します。
13mmのベルトと同じ、サイズ75だから大丈夫だと思うけど…店舗では、ベルトの現物があったことに驚いて浮き足立ってしまい、実はろくに確認しなかったのです。
金具の突起をベルト穴に押し込もうとして、びっくり!
か、硬い!押しても穴に入りません。
穴に突起を挿す、ただそれだけなのにこんなに力が要るなんて。指が痛くなっちゃうよ。
しかし、着けた姿を鏡で確認すると、そりゃあ素敵なのでした。
モールHバックルはほっそりして優美。少々主張はありますが、上品で控えめ。
知らない人ならば、エルメスとは気づかないに違いないと思いました。
いいねぇ。いい感じ。
クールでそっけない感じなのに、そこはかとなくエレガントなのが好きだ!
ベルトのサイズもちょうどぴったりでした。
不思議なのが、24mmでは追加の穴を空ける必要がなかったこと。
13mmは穴を2つも追加してもらわないとゆるゆるでどうしようもなかったけど、24mmはこのままでOK。追加の必要はないようでした。
では、次は裏側の色を試してみようか。
ベルト穴からバックルの突起を外し、あれっ?
外そうとし…、外れません!
きつきつの穴に押し込んだ突起はがっちりと食い込んだまま、びくともしないのでした。
えっ?嘘でしょ。
焦って、縦に揺さぶったり横に引っ張ったり、指を当てて力任せに押し込んだり。
考えつくあらゆる方法を試しましたが、頑として外れません。
ちょっとちょっと、勘弁してよ!
奮闘を続け、5分以上もかかってどうにか(力づくで)外すことができたときは汗だくでした。
これ、いくらなんでも硬すぎるでしょ!
渾身の力でバックルを押し続けた指が痛い。
びろうな話で恐縮ですが、つけはずしでこんなに手間取っていたら、トイレのときなんかどうするの?
例えば腹痛で腸が緊急事態のとき…絶対間に合わない。わあ、考えたくもない!
店員さんは簡単にやっていたように見えました。私のやり方が悪いのでしょうか。
ま、何回か使えば、穴もこなれて、使いやすくなることでしょう。
さあ、気を取り直して、裏側の色で試してみましょう。
裏返して、穴にバックルを挿して、「こっちの色もいい感じ!」満足して、ベルトを外そうとして…。
また、外れません!
一回表面から通しただけではだめだった。裏面からもなじませなきゃダメなんだ…。強いぞ、このベルト。さすがエルメス様です。
またまた必死で格闘し、やっと解放されたときはクタクタでした。
すべての穴を両面からほぐして柔らかくしてからでないと、実際に使うのは難しいだろうと思いました。
ええ、やりましたよ。各穴にバックルを突っ込んでぐるぐるっとする、「なじませ作業」!
一穴につき、両面から各3回くらい行いましたら、普通につけ外しできるようになりました。やれやれです。
翌日のこと。
ピアノを弾こうと思ったら右の人差し指が痛い。軽い突き指のような痛みです。
よく見ると、指の付け根の方の腹の部分が少し腫れ、青あざのようになっていたのでした。
突起の押し過ぎで傷めたに違いない。恐るべし、ベルトパワー。
購入からしばらく経った今は、問題なく快適に使えています。
黒いパンツに、黒のベルト。
黒の素材はトリヨンクレマンス。艶がなくマットなので、服と一体化しすぎて、ぱっと見、ベルトをしているとわかりません。
そこに燦然と輝くモールH!それは漆黒の夜空に輝くシリウスのよう。
はっとするような美しさがあり、目を引きます。目立たなくていいのだけど…、素敵です。
パンツスーツのジャケットの影から、ちらりとのぞかせるのが好きです。