ごきげんよう、栗毛馬です。
かなり前のことですが、エルパトの際、店員さんが興味深いお話を聞かせてくださいましたので、シェアさせていただきます。
ワニについてです。
その日はピコタンの在庫をお尋ねしましたが、もちろんありませんでした。
がっかりしているのを哀れに思われたのか、
「ピコタンではありませんが、本日は珍しいものが入ってきましたのでご覧ください」
と、ちょっとしたアトラクションを催してくださったのです。
ショーケースから取り出されたのは、つやっつやの長財布。
「ワニ革のお財布です。とても珍しいものです」
えっ、ワニ?
エルパトを始めたばかりでしたが、エキゾチックレザー商品がとんでもない値段であることは、一応知っていました。
そんな高級品、見せてもらっていいの?
怖気づきましたが、自発的にワニを見せてもらうことなど一生ないでしょう。
ありがたく乗っかることにしました。
「クロコダイルですか?」と聞いてみると、「アリゲーターです」とのお返事。
そして、クロコダイルとアリゲーターはワニでも種類が違うこと、生息場所や食べているものも違うので、体の形状も異なることなどを説明してくださいました(詳しくは忘れました!すみません)。
とりわけ印象に残ったのは、「エルメスでは養殖のワニを使っています」という発言。
ワ、ワニの養殖ですか…!
自然界のワニは、石だらけの川を泳ぎまわったり移動したりするので、お腹が傷だらけなのだそうです。
傷があるものは製品化できません。
だから、エルメスでは養殖ワニを使っているのだそうです。
エルメス専用の養殖場とおっしゃっていた気もしますが…、結構前のことなので記憶があやふやです。
お財布には、お腹の正中線を中心に、ピーっと切り出した皮を用いるそうで…!なんだかリアルですね。
こんな感じ?
ワニってどんな顔でしたっけ。馬とカバとワニが合体したような、よくわからない生物になってしまいました。
それにしても、ワニの養殖場。
いったいどんなシステムになっているのだろう?
整然と並んだ小さなケージに、ワニが1匹ずつ押し込められているのでしょうか。ワニのカプセルホテルのように。
それとも、小さなプールで蝶よ花よと大事に育てられるのか。
大勢で生け簀をぐるぐると泳ぎ回ったりしているのでしょうか。
エサは何で、一日にどれくらい食べるのか。
出荷まで、どれくらいの月日がかかるのか。
肉は食用にするのか(万博のオーストラリア館で、ワニの肉を食べたことがあります。。)
聞いてみたいことは色々とありましたが、貴重なお時間をいただくのも申し訳ない。
珍しいものを見せていただいたことにお礼を言って、立ち去りました。
後学のために、お財布の値段を聞いてくればよかったです。